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絵画の力
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ある1枚の絵を見て、生き方が変わる ということがあります。
棟方志功は、ゴッホの絵を見て、「自分もゴッホのような画家になる」といって「世界のムナカタ」といわれる版画家になりました。
また、ピカソやブラック、マチスなども、セザンヌの絵を見て作品は大きく変化し、世界中の美意識を大きく変えてしまいました。
優れた絵は、それを見る人の生き方をも変えてしまう。
美意識も、哲学も。感性も、価値観もすべて。
音楽にもそれと同じような力があります。
たとえば、モーツアルトやバッハの曲などにも、人生を変えるような力はあるし、キースジャレットのピアノの音だって、同じように人間の心を揺さぶり、変えてしまう力があります。
画家や、彫刻家、建築家、音楽家、このような創造する仕事をしている人は、人間の生き方を変えてしまうほどの力を持つことがあるのだ、ということを心に留めていなければなりません。
自分はとても重くて大きな仕事をしているのだと。
松浦 章博
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