書斎暗室
普段は書斎として使い,必要な時に遮光して暗室作業を楽しむことのできるクリエイティブな空間,それが書斎暗室です.
書斎には机,本棚,工作台の他には 4×5 判用引伸ばし機と天体望遠鏡が鎮座していて,流しなどの水回りの設備はありません.
幸いなことに書斎と廊下を隔てる引き戸を開けると,廊下を挟んで向かい側に少し大きめなシンクを備えた洗面台があり,
そこを水洗に使うことにしました.
学生時代の6畳の一部屋が生活の全てであり,引伸機を含む暗室用品を揃えて暗室作業をした経験を現在の書斎にも
引き継ぐことにしました.暗室百科にも書斎と暗室の共存が提案されていて,我意を得たりと思いました.
16×20サイズを目標に
引伸ばすプリントの大きさは 8×10(六切)か 11×14(大四切)サイズを常用サイズと考えていますが,さらに大きな
16×20(小全紙)までプリントできるようにしました.トレイの大きさが最終的にはプリントサイズを決定することから,
16×20 トレイを用意し,それに見合う作業スペースの確保を目指しました.アンセル・アダムズの写真術「ザ・プリント」
でも暗室は 16×20 のプリントができるように作ったほうが良いとの記述がありました.
四枚羽根のイーゼルマスクも当初 11×14 だけでしたが,同じシリーズの 16×20 を手に入れました.
書斎と暗室の使い分け
書斎のちょっとした物の移動と簡易作業台を置くことで暗室に早変わりします.60×150 cm サイズのアウトドア用折り畳みテーブル2台に
16×20 トレイを2枚(現像・停止)と3枚(定着・第一水洗・水洗促進)それぞれ置きます.水洗促進が終わった印画紙は運搬トレイに移して,
廊下に出て洗面台で最終水洗します.
我が家が準防火地域にあるため改築経費軽減のために窓に防火シャッターを付けました.これが功を奏してシャッターを降ろして
廊下側にある引き戸を閉めると,隙間から漏れる僅かな迷光を暗室カーテンで防ぐだけで真っ暗な空間になります.
水場は洗面台
水洗に使う洗面台のシンクは幅 65 cm,奥行 37 cm,深さ 23 cm で洗面台のシンクのとしては大きなサイズでお湯も出ます.
シンクの底も水平なのがありがたいです.さらにシンク脇には幅 41 cm,奥行 58 cm のスペースもあります.現像タンクや
液量計などの置き場にも困らずフィルムの現像にもうってつけです.
印画紙の水洗だとやはり手狭感は拭えません.防水パンなどをシンクの上に置いて作業スペースを広げて 16×20 ディープトレイを
使って水洗ができないか思案中です.
水洗が終わった印画紙は洗面台脇の廊下で 60×75 センチのドライスクリーンに並べ,引伸ばし作業終了後に書斎に戻して
乾燥させます.
トレイ仮置き
暗室の構想どおりテーブル2台をL字型に置き,その上に5枚のトレイを並べてみました.引伸ばし機やトレイがコの字型に並んでいるので,
引伸ばしから現像,停止,定着,第一水洗,水洗促進剤までの一連の作業は,動線が短く体の向きを変えるだけでスムーズに移行できそうです.
パソコンや本に処理液が飛ばないよう工夫が必要です.