天体観測ドーム付き観測所建設までの経緯

   1980年 1月  ”天文と気象”誌の記事に触発.星食観測を中心にやって行くことを決意し,
           彗星の位置観測はやらないことにする.これにより市街地に観測所を建設し
          ても支障がないことになり,自宅に観測所を建設する方針に転換.
           
   1980年     特殊光学研究所の苗村敬夫氏に研磨を依頼.25cmカセグレン式,F値15の標準
          的な仕様にする.30cmカセグレンは高額になるので諦め,代わりに鏡材には
          主副鏡ともゼロデュアを奢る.       
    
    1982年 2月  日本光学製8cm屈折望遠鏡で観測を開始する.




   1983年 5月  西村製作所に鏡筒部の製作を依頼する.同社の25cmカセグレン式とほぼ同じ
          仕様.
  
   1986年 5月  西村製作所に赤道儀の製作を依頼する.赤道儀はキャスター付きのトラス構
          造物の上に載せ移動できるようにした.
  
   1986年 8月  赤道儀完成.西村製作所の専務さんが自宅に届ける.この年より25cmで観測
          を開始する.キャスター付きあっても移動が大変で,30cmにしなくてよかっ
          たと思うようになる.














  赤道儀が届いて間もない頃の25cmカセグレンで,赤道儀を
  キャスター付のトラス構造物の上に載せています.まだ
  新しいので玄関と車庫兼用スペースに置いていて,観測
  のたびに駐車場まで出して観測に使用していました.こ
  のときはまだニコンの8cm屈折を載せていました.


屋根つきの駐車場に置いていた頃の25cmカセグレンです. 使わないときはブルーシートで覆います.車の排気ガス が当たらないよう,シートで覆い方に苦労した頃です. 観測準備や後片付けに時間を要し効率はよくなかった. 観測の度に望遠鏡を据え付けた観測所の必要性を認識した.
 2000年 3月  改築に併せ天体観測ドームの設置を検討.  2000年 6月  改築工事の請負業者と打ち合わせ開始.         西村製作所とドームに関する連絡をとり始める.  2000年 7月  重量鉄骨構造の採用を決定.西村製作所とも具体的な内容について打ち合わ         せを開始する.  2000年 8月  改築の契約を業者と結ぶ.  2000年10月  西村製作所の社長さんが自宅に見えられドームの最終仕様を決定し,西村製         作所に発注.ドーム外装のカラーステンレスの色の決定に最後まで迷う.  2000年11月  ドーム設置.3日間好天に恵まれる.  2001年 2月  改築工事終了.  2001年 4月  望遠鏡搬入.  2004年10月  新潟県中越地震に見舞われる.望遠鏡が倒壊.  2005年 7月  望遠鏡の修復が完了.