ドライブブースター

sub_phaser_html_smartbutton1.gifキットあります。
トーンコントロールが追加されたバージョンです。
  

 

いわゆる伝統的な真空管を彷彿される「オーバードライブ」サウンド。秘密は「ゲルマニュームダイオード!」又、ブースターとして使用すればHigh Gainサウンドも思いのままです。あくまでもナチュラルなサウンドをご堪能下さい。

回路の説明

 

回路図 

ドライブブースターの回路図を見ながら動作原理を理解しましょう!

C1で直流成分を除去し、IC保護抵抗R1を通ってオペアンプに信号が送られます。ここで、R2から与えられるVcc/2(4.5V)によって、交流の基準電圧を与えられ4.5Vを中心に信号が振られます。R2は入力インピーダンスを決定する抵抗でもあります。

次は、心臓部のオペアンプです。ここで、最大約100倍以上の電圧増幅を行います。増幅率の調節はVR1によって行われます。
オペアンプの6,7pinにダイオードが挿入されていますがこれが、下図のように波形をクリップさせる働きがあります。上下のクリップ電圧が異なっていますが、これによって偶数時の倍音が多く発生し真空管をドライブさせた時の様なナチュラルな歪みを得ることが出来ます。
C4によって不要に高い周波数を取り除きます。残りのオペアンプでインピーダンスを下げてC5で直流分をカットし、保護抵抗R5を通し、最後にVR2で音量調整を行い出力されます。

ドライブブースターの説明図


好みのサウンドに変えるには・・

 

回路の定数などを変えるといろんな音に変化します。

これが自作の醍醐味! 世界に1つの自分だけのドライブブースターを作ってください。

低域音の調整。

C2の値でコントロールできます。大きくすると低域音が増し、小さくすると低域音がカットされます。0.1μ〜0.47μFの範囲で試してください。

高域音の調整。

C4の値でコントロールできます。小さくると高域音が増し、小さくすると高域音がカットされます。0.001μ〜0.1μFの範囲で試してください。

サウンドニュアンスを変える

ゲルマニュームダイオード(1N60)の代わりのジャンパーを用いると上下対称な波形になります。サウンドは硬めな感じに変化します。ジャンパーを用いる代わりに、半田面でD3をショートしてもOKです。ゲルマニュームダイオードは熱に弱いですから十分気をつけて素早く半田付けしてください。

ローノイズ化する。

現状でも十分にローノイズですが、さらにノイズを減らしたい、プロ志向の方は、オペアンプを、「NE5532」、「NJM4580」に変えると多少ノイズが減少します。又、「TL072CP」のようなJ-FETタイプに変えると、艶っぽいサウンドになります。

 


部品表

種 類

部品番号

値 又は 型番

備 考

IC

U1

TA75558P

1

DIP8ピン 汎用ディユアルOpAmp4558などでもOK!

ICソケット

 

 

1

DIP8ピン

ダイオード

D1,D2

1S2076A

2

1S1588等の汎用ダイオードでもOK!

ダイオード

D3

IN60

1

ゲルマニュームダイオード

ダイオード

D4

1SR139-400

1

1A程度の整流ダイオード

LED

D5

 

1

お好みで!

抵抗器

 R1 R6 R7

 10kΩ

 3

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R2

 1MΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R3 R5

 1kΩ

 2

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R4

 18kΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

抵抗器

 R8

 4.7kΩ

 1

1/8W〜1/4Wカーボン抵抗

コンデンサ

 C1 C4

 0.01μF

2

フイルムコンデンサ

コンデンサ

 C2

 0.22μF

1

フイルムコンデンサ

コンデンサ

 C3

 220pF

 1

セラミックコンデンサ

コンデンサ

 C5

 1μF

 1

タンタル電解コンデンサ

コンデンサ

 C6 C7

 100μF

 2

アルミ電解コンデンサ

標準ジャック

J1

3極ステレオタイプ

1

6.3Φ

標準ジャック

J3

2極モノラルタイプ

1

6.3Φ

DCジャック

J2

 

1

2.1Φ

スイッチ

SW

DS-008 6P

1

フットスイッチ

電池スナップ

V1

OO6Pタイプ

1

 

可変抵抗器

VR1,VR2

100KΩ(A)

2

LEVEL用,DRIVE用

つまみ

 

 

2

お好みで!

基板

2.54ピッチのユニバーサル基板をお勧めします。

ケース

ノイズ削減と加工性からアルミ製のケースをお勧めいたします。


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