夢のコントロール法
 Dream Yoga (ドリームヨガ)
  それでは興味深い「眠り」の話に入りましょう。人生の1/3をしめる夢、眠りは未だよく解明されていません。ですから、多くの人々にとっては潜在意識の分野です。

  潜在は意識を持っていない、知覚がないということです。いいかえれば、みんなはそれを知らないし自由にコントロールしていないことを意味しています。

 世界中の少数民族の中にはこの夢のコントロールの知識を保存し、代々伝えているところもあります。また、夢に現れたものを幻想としてでなく、現実の生活に生かすためにシンボルとして読み解く知識も持っています。古代マヤ族、アステカ族にも「ナワリズム」という実践的ですばらしい叡智があります。(後に紹介します)

 発明家の多くは、夢から啓示を受けたり、ヒントを得た者も多いと聞きます。また、人には言えないけれども、夢の世界が現実に起こったり、金縛りにあいやすいということで悩みを持っている人も多いでしょう。(いたずらにこわがったりなど)

近代の心理学者、たとえば、フロイトやユングなどが「私たち人間は」自分で自分を知っているし、また自分をコントロールしていると思っているが、実際には大変巨大な心の暗闇、潜在意識や無意識に突き動かされている」ことを解明しました。

  ですから、「自分の眠り」「夢」について探求するということは、そこでまさしく自分自身に直面するための準備をしていくと言えるでしょう。

  この知識を聞いて、人生の1/3を無駄にしないために、すぐにでも自分自身に働き始めることはとても有意義なことだと思われます。
眠りの理由〜睡眠のメカニズム

  なぜ、私たちは睡眠をとる必要があるか〜それは私たちの感情と関係があります。

感情(悲しみ、いらだち、憎しみ、不安、怒り等々)は私たちの中でひっきりなしに現れているのです。ですから、道を歩いていても速く目的地に着かなければと焦って不安でどきどきし、曲がり角で人にぶつかりそうになってはびっくしりして、その中に感情が生じてきます。

 このように絶え間なく受け取っている感情とはいったいなんでしょう。感情はポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ、私たちの中に何らかの成分を生じさせるものです。すべて私たちの内部におけるエネルギーの働きは物質的に何らかの成分を生じさせています。

  そのことは現代の脳科学でもすこしづつ解明されてきています。それぞれの考えや感情に伴って、物質が分泌されているのです。すると、感情の発生に伴って我々の体で有機体内に発生する成分は酸性的な成分です。この酸性の成分が、私たちの神経系統の7万2000の神経チャンネルを一本一本詰まらせていくのです。

 それが私たちの内的な疲労感をなって生じるのです。その疲労物質が多くなれば、私たちにストレスが蓄積され、ひどいときには病気になってしまう時もあるでしょう。また、一般によく見られる例では、酸性の成分が風邪の原因となる、ということです。

  そのように一日の間、色々な感情を体験した後で夜には疲労物質が大変たまって、私たちが眠気を感じるようになります。この眠気は神経チャンネルがいっぱい詰まっているから、早く休めてほしい、洗浄してほしいという、肉体本能からのシグナルといえるでしょう。

 皆さんは、体を横にして眠りに入ります。それは私たちの内部の体、霊体、アストラル体が肉体の外に出る必要があるからです。R.シュタイナーは、眠りは呼吸と同じで息を吐いて吸うように私たちの内部の体も夜肉体から離れ、朝戻ってくる、と言っています。

  そうでなければ絶えず印象を通じて多くの感情を発生させ、一時も休まることがないでしょう。このように、私たちの霊(アストラル体)は肉体を横にすると、抜け出すのです。残った肉体は本能が機能しています。肉体は自分の不調和を回復させるために、多くの働きを始めるのです。

 まず、我々ののどの部分にある、甲状腺からヨード(ヨウ素)が分泌されます。このヨウ素の分泌によって神経チャンネルが洗浄されていきます。これらの働きは成長ホルモンとも関わりを持っています。ですから、子供の場合、「寝る子は育つ」というのです。

 これが睡眠のメカニズムなら、私たちの「睡眠時間」は何でしょう。それは一人一人の性質、一日に体験した感情の起伏が多いか少ないかによって変わってくるのです。神経チャンネルが活力で満ちている人は、少々の感情的な体験もへこたれることはないでしょう。逆に神経質で、エネルギーが落ちていれば、たやすくいらいらをこうじさせることになります。

 ですから、人によって睡眠時間が違うのは感情が多いか少ないか、エネルギー的な強さ弱さと関わってくるのです。人物の心理的な状態、神経の状態、感情をどのように受け取るかによって、睡眠時間が変わるのです。一般的に多くの睡眠時間を必要とする人は、感情的であると、いえます。

夢の種類

1 機械的(メカニック)な夢


 次のようにいえます。それは「機械的」ということです。それまで、見たり聞いたりしていたイメージをもう一度繰り返すだけだからです。これは夢の中でも最も退屈な夢と言えます。潜在意識の機械的な夢は自分が見たり聞いたりしたもの以外は出てこないからです。

2  無意識的な夢

 この夢の特徴はほとんどが大変ネガティブなものということです。なぜならこの夢は「欲望の充足」という原理を持っているからです。よく、近代心理学でフロイト達がいった、欲望の充足のタイプなのです。このタイプの夢の中には私たちに悪い影響を与えるものもあります。例えば「性的欲望」を充足させる夢です。
       

3  予知夢

 これは何らかのメッセージを受け取るという夢です。ですから、機械的でも潜在的でもありません。しかし多くの心理学では夢の分類は不確かなもので、全てがごっちゃにされています。しかし、この予知夢は確かに存在するのです。メッセージといいましたが、メッセージを伝える発信源にはいくつかあります。(詳しくは講座でお伝えしています)この夢はシンボルを使って伝えてきます。

 私たちの人生の様々な問題、解答を見えない問題、多くの仕事の課題や宿題の疑問を解くことも可能です。それは夢の中で解答を得ることができます。
原理としては次のようにします。

・まず知りたい問題に意識を集中します。もちろん、3次元(日常生活)でその問題を考えるのも集中 を助けるでしょう。
・集中したまま、眠るときに問題が夢の中で解決できるよう、解答を得ようと、強く思って寝るのです。
・そうすれば、何回かの眠りの後に夢の中でシンボルで解答が与えられるのがわかるでしょう。 

こういうことを行うこ時に興味深い言葉があります。
「求めよ、さらば与えられん。叩けよ、さらば開かれん」という言葉です。
ですから、皆さん、本当に役立つことを求めてください。夢の体験を深めるため、本当に自分が望んでいることを、求められます。それが皆さんに害のない願いなら、すみやかに解答が得られるでしょう。
 
4 意識的な夢
 
 先ほどの無意識的な夢と正反対の夢です。これは秘教哲学ではアストラルトリップ(アストラル体による旅)とよばれています。どちらにしても、みなさんは肉体をおいて夢では4次元の世界に常に入っているのです。そこで、意識を持ってアストラル体で活動できるか、眠ったままアストラル界に浮いているか、違いはあります。

  多くの機械的な夢は4次元の世界で泡が水に浮いているように、皆さんはアストラル体が空中に浮かんでいるだけなのです。しかし、意識を持って行動すれば、もっとすばらしい体験ができます。なぜなら、アストラル界は全ての宇宙や次元とつながっているからです。そこでは重苦しい肉体の束縛が
ありません。3次元世界の重力や距離や時間の法則に拘束されません。ですから、ここでは、ほとんど無限に近いようなことが可能なのです。
   
 自分の夢、アストラルにおける体験を意図的に方向付けることも可能なのです。ここで、可能なことをあげてみましょう。

1 前世を知ることができます。私たちの人生はたった一度、何年か、何十年か前に始まったのでは   なく、繰り返して行われてた、という事実があります。
2 人類の過去の歴史を調査できます。もちろん同じように、未来を知ることもできるでしょう。
3 他の国や、惑星を旅行することもできます。そこで色々な人と話したり、情報交換する事もできるで  しょう。
4 宇宙の仕組みを研究することも可能でしょう。多くの天才科学者達がしたように、皆さんは原始の  構造をアストラル界で調査できるでしょう。

 
 このアストラルトリップは時間、距離、重力の法則に拘束されないことを覚えておいてください。アストラル界、4次元は「時間」によってできた世界です。3次元世界は縦、横、高さという容積(ボリューム)の世界。しかし、4次元世界ではそれらに拘束されていません。
 ですから、夢を思い出す一つの障害はアストラル界で時として3次元世界で思いもよらない形で、物事が運ぶことです。

 これらのことは本来一人一人の能力として備わっているものです。ごく一部の独占的能力ではなく、誰でも持っているものです。しかし、開発不足のためにその能力がさび付いているのです。ですから、皆さんが今晩から試し始めれば、その能力が少しずつよみがえることがわかるでしょう。このようなアストラル体験は、皆さんも子供の頃はできていた可能性があります。


 脳  波

  アストラルトリップの時、次のような説明で、皆さんは納得できるでしょう。
私たちがいくつか脳波を持っていることは知っているでしょう。脳波の周波数が私たちの意識レベルと対応しているのです。

・β(ベータ)波・・皆さんが起きて考え事をしているとき、覚醒状態のレベル
・α(アルファ)波・・少し深く考え事をしたり、ぼーっとしているとき。瞑想するとき などは、もうちょっと            ゆっくりした周波です。
・θ(シータ)波・・皆さんの眠っているとき、夢を見ているとき
・Δ(デルタ)波・・完全に熟睡して夢も見ていないとき。
 
このそれぞれの脳波の違いが、私たちの意識状態と対応しているのです。

 アストラルトリップは次のようなときに起こります。
α波の大変ゆったりした、リラックスした状態から、眠りに入る直前のバイブレーション。私たちが夢を見始める直前のバイブレーション。これらアストラル体が私たちの肉体を離脱するときにバイブレーションです。

 具体的にはこうなるでしょう。

・まず布団の中で横になります。
・しばらくして、リラックスすると、心地よい眠気が遠くからやってきます。
・もう少しすると、眠気の中に自分がどんどん溶け込んでいくのがわかります。
・起きていないが、熟睡していない状態があります。(半覚醒状態)
 
 眠くて、肉体が動かないのを感じているが、遠くで家族が話しているのが海の波のように聞こえる。ですから、自分が確かに布団に横たわっていると知っているが、起きていないし、完全に夢を見ているのではない、微妙なときがあります。それが「半覚醒状態」。起きているのではなくて、眠っているのでもない状態。この時私たちの肉体、アストラル体は振動数が大変な勢いで加速されます。その時、特有のバイブレーションが私たちを捕らえます。それは次のように具体例を挙げて説明できます。

1 私たちの肉体の皮膚の表面があちこちむずがゆくなる、ありが体の周りをはい回って いるように  むずがゆくなることがあります。それは私たちの肉体のバイブレーションが変わっているからです。
2 肉体、または一部がぶわーっと膨張する感じがあります。皆さんも体験するでしょう。
3 特有の金属的な音が聞こえることがあります。ジェット機を甲高くしたような、
  耳鳴りを何十倍にも大きくしたような金属音。キーンというような。

 そういうときに眠気を保ちながら、ゆっくり肉体を布団から起こし、立ち上がってみてください

自分の視野が3次元世界と変わっていることがわかるでしょう。

・最初は部屋が薄暗く見えます。
後で思い出してびっくりするのは、自分は真っ暗な部屋で眠っているのに、オレンジ色の光に満たされた、その部屋にいることです。
・そして、布団を振り返ってください。自分が横たわっているでしょう。それは肉体の抜け殻です。
・自分の抜け殻を見たら、さよならをいって、無限の世界へ旅立って行きましょう。
・その場でジャンプします。
・すると、自分の体が浮いて、天井の方に、さらには天井を突き抜けて宇宙空間に出ることがわかる でしょう。
・そうしたら、皆さんは意識を持ったまま、行きたいところにいけます。
・カリフォルニアに行きたいと思えば、ほぼ一瞬で行けるでしょう。アストラル界はほとんど時間に拘束  されないため、太陽へも約7分ほどで行くのが可能です。
・自分の友達を訪ねることもできます。友達はその時間ぐうぐういびきをかいているかもしれません。
・自分の前世や人類の過去の歴史、未来を知りたいと思えばそこに行くことができます。 

このように皆さんは寝ている間も自分を賢くするために、色々なことを学んだり、体験でいるのです。そして、その記憶を肉体に持ち帰ることができます。

 また、ジャンプしなくても部屋のドアを本当に開けて。外に出ることもできます。あるいは、アストラル体は物質に拘束されないので、壁をすり抜けることもできます。すると、私たちのおへその周りでむずがゆい感じがするかもしれません。しかし、それにかまわず外に出てください。これは物質的な組織を抜けるときに感じる、一つの感覚です。

3つのポイント

1 この知識を得て、「私もアストラル体へ意識を持って移ろう」と強く望むことです。 グルジェフは「こ   の世で最も強いのは願望である。誰も何も望まずに 成し遂げられることはない。」という名言を残  しています。これが、まず最初に必要なポイントの「意志」です。アストラル体では皆さんの意志の   力を使って動くのです。

2 リラックスすることです。新しい体験といっても、体をかちかちにさせてはできません。私たちはゆっ  たりとリラックスして、緊張状態をゆるめると、体内に乳酸に似た成分がでます。これは私たちのア  ストラル体を肉体の外に出すために潤滑液の働きをするのです。

3 次のポイントは「振動(バイブレーション)」です。まず、特有のバイブレーションでアストラル体と肉  体が大変速いスピードで振動するとき、その振動を増幅することで す。また、バイブレーションを  妨げないようにすることです。
例えば、
・むずがゆい時、決してかいてはいけません。かけば元に戻ってしまいます。
・膨張するとき、あわてて押さえたりしてはいけません。
それらのことは全て目に見えない次元で起こっています。ですから、「もうもとに回復できないのでは」という恐れは捨ててください。なぜなら、アストラル体は物質でないために、自由自在に変化できます。


振 動 の 増 幅
 
振動の増幅をさせるとき、いくつか補足することができます。

・「マントラの発音によって増幅させる」
  
マントラは叡智によって組み合わされた、数学的な普遍的バイブレーションといえま す。一定のリズムと音節を持っています。それによって、私たちが意図する目的を助け ることができます。

エジプト式〜 FA RA ON
 
(発音はFAAAAAA・・・RRRRRRAAAAA・・・OOOOONNNNNNと各音節をのばす)
        TAI RE RE RE

(この他にもいくつかのマントラがあります)

・単調で静かな音楽をかける。


  自分の睡眠を妨げないほどに小さくして、耳元でかけるのも可能です。それから、般若心経などのお経を唱えるのも可能です。単調さ故に私たちのマインドを大変ゆった りさせるからです。
同じように、鈴虫やコオロギの声を録音して、エンドレスでかけるのもできるでしょう。あのリーンリーン、クリックリッという鳴き声が、私たちのマインドをリラックスさせるのです。これらのポイントを使って、マントラを静かに発音しながら、(言葉に出差なくても 心の中で、<メンタリー>に)繰り返します。そうして、繰り返しながら眠気を保ち、 眠気を自分の中で逃がさないようにしながら、しかし完全に熟睡する前に起きあがるのです。
 
 しかし、一度やってうまくいかないからと、決してあきらめないでください。一度うまくいかなくても、何度も繰り返してください。
 
 しかし、気をつけなければならないのは、妨害の一つとして金縛りに会うことです。
皆さんも金縛りにあったことがあるでしょう。この金縛りはちょうどうとうとして、アストラル体が出ようとするとき、急に自分の体が固くなって、自分の胸のあたりを圧迫されるように感じます。また、時には目の前に見知らぬ人が立って、自分を攻撃するのを自覚できます。しかし、この金縛りに負けるのは最初から実験させないことになります。

 金縛りの原因は、自分内部の「恐怖心」です。「アストラル体が出たら自分はどうなってしまうのか」と心配したり、恐怖を持ちます。そこで一定の勇気を奮い立たせ、恐怖よりも新しい体験をしたいという希望を強めてください。
 2番目の原因として、本当にほかの存在に妨害される、というものです。なぜなら、目に見えないアストラル界には人間の精神的な進化を望まない、むしろそれを妨害しようとする存在も多くいるからです。それがよくいう、悪霊や悪魔、そしてこの世に未練を残して死んだ幽霊。それが、我々を妨害することもあります。しかし叡智には防御法も伝わっています。

       
   


資料〜夢を解釈するキィ


 アストラルプロジェクション、幽体離脱によって徹底的な人生を生きる人生の1/3は眠り(夢のプロセス)を生きている我々にとって、夢とはアストラル界又は四次元での我々自身の体験であることを理解するのは大変有意義である。
 ほとんどの場合、これらの体験(夢)は、日中起こる多くの出来事の機械的なくり返しであるが、アストラル界において意識ある体験を生き、意図的に夢を導くことが可能である。そうすると、これらの体験は単なる夢からアストラル界での真の体験となり、そこでは多くの研究調査を行なったり、遠くへ旅したり、また前世を再現したり、ンンボルを通して教えやメッセージを受け取ることができるのである。
 このようにして、「眠り」は終り、一日24時間の習得と研究調査という徹底的な人生を生きることになる。
 アストラル・プロジェクション(幽体離脱)の実用的開発は、この世の現実を知り、そして理解することを可能にする。なぜなら「時間」 の概念は終り、過去も現在も同じ「今」の瞬間として、手の届くところに見ることができるからである。
             ・・
 このような、一瞬たりとも眠ることのない覚醒、すなわち夢の完壁なコントロールに至らない間は、我々の夢は時代や人、場所などがごちゃごちゃに混ざりあったメンタル・イメージの投影にすぎない。重要なのは、アストラル・プロジェクションをあきらめることなく訓練することである。すなわち、肉体からのアストラル体の離脱を意図的に行なうことである。この現象は半分眠った状態の時に起きあがることで、誘発することができる。全く深い眠りに落ちる前、しかし目覚めている状態でもない。それはちようど酔っぱらいながら、自分が酔っているという自覚があり、しかし自分の身体をコントロ−ルすることができず、それにもかかわらずいつもの道を歩くことはできるような感じである。このような通俗的な例をもって説明することを許していただきたい。
  しかしこの半覚醒の状態を理解することが重要なのだ。その正確な瞬間の感覚(振動)を体得し、その時に起きあがれば、体の分離が意識的になされる。これはあくまでも「起きあがる」のであって、「起きあがると考える」のではない。肉体とアストラル体が離れるように、本当に起きあがらなければならない。
(酔った例をあげたからと言って、酔ったままアストラル・プロジェクションを試みてはならない。何が起こる   自覚もなく、空間にサイキスを投影することになるからである。)

幽体離脱のための テクニック

 ノーシスが教える数々のテクニックの中からひとつをここで紹介しよう。
 まず、上向きに寝て、充分リラックスする。どこにも力を入れずにエネルギーを自由に流したら、三回深呼吸をする。 その時、空気が肺だけでなく足先から頭まで、体中にしみわたることを感じ、自分自身に次のように言う。
「この肉体は私ではない。」 そうしてこの皮膚の色の肉体の足先から頭までを徐々に、肉の衣を脱ぐように思い浮かべてゆく。 次に 「この生命体は私ではない。」 と自分に言いきかせながら、同様に黄色に輝く生命体を足先から頭まで、徐々に脱いでゆく。
次に「このアストラル体は私ではない。」と自分に言って、白く輝くアストラル体を前と同じように脱いでゆく。
「このメンタル体は私ではない。」同様に青く輝くメンタル体を脱ぎ、次に 「このコーザル体は私ではない。」と言って、緑色に輝くコーザル体を脱いでゆく。最後に 「私は魂の本質、私は彼である。」と自分に言う。
 
  ここまでを、充分に集中して実行してくると、体にバイブレーションや耳なりのような音、またはくすぐったい感じなどがあるだろう。こうして完全なリラックスの状態を保ちながら眠るでもなく、かといって目を覚ますでもない微妙な半覚醒の瞬間に、起きあがり、空中に浮くつもりでジャンプするのである。
 そして本当に浮いているのなら、アストラル体でいることなので、その貴重な体験を精神的進化に生かすために有意義な行動を試みよう。もし、空中に浮かずに地上に落ちてしまう−すなわち肉体とアストラル体の分離ができなかったら、あきらめずにもう一度最初から充分集中してテクニックをくり返す。
 しかし常に同じテクニックを使って機械的にくり返すのでは何の効果もないので、すでに発表ずみの他のテクニックと組み合わせて訓練を続ける。重要なのは常に意識を持って成功の日まで決して失望せずに根気よく練習することである。そうすればある日、ハタと気づくと時空を超越した四次元に浸透している自分を自覚するだろう。

 シンボルと その解釈

 次に夢やアストラル界のメッセーシを解釈する助けとなるシンボルの意味をリスト・アップする。

 

 見 た 夢        意    味  見  た 夢         意    味
 11 ユニティ(和合・統一)、創造主、父  2 ドゥアリティー(二元性)、陰陽、母、プラスとマイナス 
 3 トリニティー(三位一体)、△、陽子−電子−中性子、創造の法則  4 □、+、生命、四つの要素[火・水・土・空気(窒素・水素・炭素・酸素)]、四方、卍
 5 ミクロコスモス(小宇宙)、人間、
ペンタグラム(五芒星)☆、
力のシンボル
 6 ヘクサグラム(六芒星)、性、優柔不断、上の三角と下の三角の交差=水と火の結びつき=水銀と硫黄△+▽
 7 3+4、生命の上に三位一体がある、勝利、被創造物の秩序の法則(オクターブの法則)△+□  8 無限、正義、4+4、物質的生命(肉体)と精神的生命(魂)の結合=調和
 9 三位一体を三度成す(3×3)、完全なる人間、地獄の段階、隠者(ハーミット) 10 生命の輪、1への帰還、転生、人間への進化と退化
11 反対の結合、説得、物理的力以上の知性 12 黄道帯12宮、使徒の任務、人類のために献身する人
13 死、神秘的死(エゴの死による新たな誕生)、13=1+3=4 14 7+7、調和、慎み
15 悪魔、肉欲、男と女を奴隷にする性 16 もろさ、奈落、ショック
鷹・鷲
(タカ・ワシ)
魂の力 精神的なこと   奈落(絶壁) 危険 要注意

(澄んでいる
  のならば)
性エネルギー昇華における進歩
バイタリティ
  A      アルファ  始まり 
または何かの芽がでる兆し    

(魚が泳いで
 いるのなら
 ば)
性の水をコントロールする必要性  飛行機 精神的援助 内助援助

(濁っている
のならば)
性エネルギー昇華に失敗あり 苦悩  棺・棺桶 神秘的死 
欠点を排除する必要性

(岩から湧き
 出ているな
 ら)
性エネルギー生産中 杖・笏杖 イニシエーション 
精神的段階の上昇

(自分が水に
 流される) 
精神的失敗
世間の波に押流される
山を降りる 段階を失なう 下降
風が顔に強く吹きつける マインドの問題 弾丸 悪意のある考え マインド要注意
炎に包まれる祭壇 肉欲 性問題 天秤 聖なる正義

(両側取っ手
 つきの)
意識ある信仰 偉大な秘密
たいまつ
(高くかかげ
 た)
錬金術を通しての魂の達成 自転車 内部のバランス
水で火を消す 性エネルギー消失の危険 雄牛 根性  闘い 仕事
権力者・警官 カルマの法 ろば  マインド
攻撃する
  ススメパチ
批判 中傷 肉体 感情 知性(インテリジェンス
透明な水を浴びる 性の克服 コントロール 絶望 知識の悪用
汚れた水を浴びる 病気 悲しみ 痛み 牢獄  償うべきカルマ
歯がぬけ落る 家族  または近い人の死
精神的悲劇  病気
肉体
(家が燃える)−古い伝統の破壊
(天井に穴がある)−悪い考え
家がくずれる 内的後退 落下 結婚 性エネルギー昇華における達成
家にいる
見ず知らずの人々
エゴたち  欠点たち 前世におこなわれた
         心理的ワーク
赤い首飾り 情欲  スピリチュアリティ 変換(トランスフォーメーション)
肉欲
甘いものを食べる 我らを待ちうける苦痛 こうの鳥 善行に対する報い
少量の食事 内的ワークの不足 紫色 至高なる精神主義
収穫・取り入れ 連成 美徳 青色 宗教心
体をしばられる 中傷 悪口 緑色 希望
とうもろこし
(皮をむい
て実が見える)
豊かさ トマト 肉体的苦痛
軍隊や警官からの攻撃 カルマの法に反する 首切リ ある欠点の死
軍隊や警官の味方 カルマの法に準ずる 砂漠 イニシエーションヘの道
使徒の任務
泥まみれに
なる
問題 白い象 クンダリーニの目覚め
ほうき 内部の洗浄 階段 精神的段階
さそり アストラル界の汚染 ごみ 意識ある意志
とげ クリスティックな意志 献身 犠牲 排泄物 金銭 汚物
霊の機能 チャクラ 寒さ  孤独 悲しみ エネルギー不足
病気 死
甘い果実 欠乏 なやみ めんどリ 憶病
すっぱい果実 喜び おんとり 性力 精力
黒猫 悪魔 黒魔術師 灰色 悪魔的 注意
攻撃する猫 姦淫 不誠実 敵 破壊
オレンジの菓子を作る 経済的失敗 昆虫 アストラルの汚染 
内的洗浄の必要性
果物で菓子を作る 恋愛における失敗
甘ければ甘いほとよくない
決心乏した意志
絶壁に飛びこむ 空気の試練 おうむ もつれ 要注意
水中に飛びこむ 水の試練(経済的見地において) 生命の水 性エネルギー変換
ライオン・獅子
(従順ならば)

目に見えない次元のマスター
コイン  (タロットにおける数値を考える
ダルマの可能性あり)
ライオン・獅子
(攻撃的なら) 
償うべきカルマ 静かな海 情欲の克服
マスターから本
を受け取る
内的世界での知識不足 荒れた海 おさえきれない情欲
汚れた雨に
ぬれながら歩く
苦痛 イニシエーション
きれいな雨に
ぬれる
祝福 恩恵 怪物や獣 低次の霊体 エゴ 汚染
動物を殺す 心理的欠点の死 死人 エゴの死 望ましい変化
炎につつまれた山 泳ぐ 「水」におけるワーク
黒魔術 精神的達成、科学的貞操
はっきりしないマインド 頭でっかち (カバラによって解釈する)
暗い アストラル界における視覚の不足
ワークに欠陥あり
オメガ 時間制限 何かの終り
自然の景色 はっきりと見え水が澄んでいるなら
アストラル界ての目覚め
ポジティブな経験
金・黄金 望ましい結果
くじゃく うぬぼれ 自尊心 漁師 使徒の任務 
決心したインストラクタ一
犬(おとなしい犬) 忠実な友 真珠・宝石 美徳 価値ある教え
(荒れ狂う犬) 性的な攻撃 誘惑 悪夢 低次 黒魔術の攻撃
オリーブの枝 平和の芽生え
ねずみ 盗み 破壊 ひよこ 内的な精神的誕生
数字を示している時計 (タロットの数と照合する) 雷・嵐 神の怒り
爬虫類 攻撃 悪夢 時計 過ぎ去る時 内的ワークの必要
魚の泳ぐ川 健康良好 白いシーツ 神々からの加護
水滴 露 細雨 精神的平和 種子 第二の誕生への招待
花を植える 美徳を得るためのワーク 努力 太陽 魂の本質 
我々の内部の神からの火花
精液 性エネルギー 聖なる母 昼の輝く太陽 助け
(蛇が攻撃
 するなら)
性的攻撃  魔女 赤い太陽 闘い 争い
(蛇を殺す
 なら)
物質界での危険除外
(おとなしい蛇なら殺す必要なし)
インティモ
黒い太陽
夢を見ていることを夢見る アストラル界にいる。 帽子 精神的に望ましくない状態
真実味を帯びたはっきりした夢 高次からのメッセージ 知恵
働いている虎 白ロッジのマスターの助け 嵐・地震 破壊
攻撃する虎 失敗 裏切り 消失 白い雄牛 白ロッジのマスター
古びたハサミ かげ口 批判 黒い雄牛 敵 エゴ 怒り 攻撃
大地に
のみこまれる
土の試練(物質への執着) 精神的緩慢
走っている汽車 精神的進化の道 小麦の穂 太陽 クリスト
おとなしい牡牛 宇宙の母 母なる自然 神々の監視  コスモス
ぽろをまとっている 精神的に悪い状態
魂の黄金の寺院を造る必要性
ワイン 昇華された性エネルギー
道 イニシエーションヘの道
(靴の状態によって自分の
進歩状態を示す)
きつね 悪知恵
金星 愛 美 火星 闘い 戦争 魂の力
木星 パワー 知恵 土星
聖杯 永遠なる女性要素 音 創造する言葉


 このリストにあげたシンボルは、状況に応じて組合せて適用し、理性や論理よりも直観と意識を使って個人に向けられたメッセージを解釈する助けとなるものである。

夢の重要性

 夢はすべて重要である。従って夢を忘れずに、また思い出し、書き留めるか録音して記録するのが望ましい。なぜならその時理解できなかったことでも、時が経ってから明快に理解することがあるからである。
 夢を思い出せない場合には、次の方法で記憶を活動させることができる。目覚めた時、なるべく身体を動かさずに思い出そうと努める。思い出せなかったらそのまま動かずに
      マントラ「ラー オム、ガーオム」 (RA一om、 GA−om)   を発音する。
 また日中、瞑想の最中に逆行を試みるのもよい。


                                                             
     マヤ文明遺跡にあるチャックモール像
                     アストラルトリップの姿勢を教えたものと言われている