アストラル・プロジェクション
ノーシス人類学

       時間・空間を超越した
        神秘の世界へ入る
    ミゲル・ネリ(「学研ムー」22号より
 

肉体と銀の糸で結ばれたアストラル体

肉体から抜け出した幽体が、より高次の世界を遊歴する驚異の体験。

それは幽体=アストラル体の存在とその機能をわれわれに教えてくれる。

肉体からぬけ出す

 筆者の友人にただ横たわるだけで、幽体離脱という不思議なことができる人がいた。昼間だろうが夜だろうが
おかまいなしだという。彼は最初にそれに気づいた時、まず鏡を見に行った。肉体はベッドに横たわっていること
を知っていたので、鏡の中で何が見えるか興味しんしんだったのだ。

  鏡に写ったのは、色とりどりの丸い雲のようなものだった、と彼はいう。とにかく部屋の外に出ようと決め、ドア
に近づいてノブを回そうとしたら、あっという聞にドアを通り抜けてしまった。ドアだけでなく壁まで通り抜けられる
ことに彼は気づいた。そして、そんなふうにして家中くまなく歩き回り、中庭まて行ったあと、彼は自分のベッドに
戻り、朝まで眠った。
 
 この信じられない体験談を開いた筆者と友人数人は、さっそく実験をしてみようということになった。まず、彼を
1室に閉じこめ、外から鍵をかける。1人はドアの外で彼が出ないように見張った。残った数人は別の部屋に行
き、いつもとは違う行動、すなわち彼が当てずっぽうにいっても当たりそうもないことをした。筆者は部屋にあっ
たタイプライターで、ある文章を書いた。
 
  30分後、彼のいる部屋の鍵をあけ、待ちかねた質問をあびせた。彼の語るところによると、横になるとすぐ肉
体から抜け出し、ドアを通り抜け、だれが外で見張っているかを見た。そして、われわれのいる部屋へ行った。
彼はわれわれのしていたことを、ひとつひとつ細かく説明し、さらには筆者が書いた文章の内容まで知っていた
のである。

  ただ、タイプライターの音が聞こえなかったので、耳をこらして近寄ったが、やはり聞こえなかったといった。
(その後の研究で、これは超聴覚機能が開発されていないためだとわかる)この実験で、われわれは幽体離
脱といわれる現象が、実際に可能であることを確認した。
 
  その後、研究を続けるうちに筆者自身もそれを体験できるようになり、肉眼では見えない世界の存在と、そ
こにあるさまざまなすばらしい存在、さらに高い次元の存在も知るようになった。
 
  それではこの幽体離脱とはいったいどんな体験なのか、筆者の最近のそれをひとつ紹介しよう。ある晩のこ
とだった。以前住んでいたメキシコのカンクンにあるような白い柔らかい砂の海岸にいる夢を見ていた。波打ち
ぎわに寄せてくる波は、ビールのような白い泡となり、水の色はあざやかなマリンブルー。本当の海よりもっと
澄んだ、濃いマリンブルーだった。
 
  海岸には何人かの人がいた。私は海岸を走りながら、はだしの足に砂の感触をはっきり感じていた。その瞬
間、はっと気づいた。『今は日本に住んでいてカンクンにいないのだから、これはアストラル・トリップだ』そう気づ
いて走りながら大きく高くジャンプした。すると、空中に浮く軽い感覚と想像を絶するスピードを感じ、言葉では表
現できないほどすばらしい、何ともいえない解放感を味わった。
 

  それと同時に、冷静であるようにも努めていた。という
のも、以前あまりにも喜びすぎて、その強い感情のため、
瞬間的に肉体に戻ってしまった苦い経験があったからで
ある。
 
  自覚したその瞬間から、夢の中のメンタルイメージは
すべて消えさり、私の回りはすべて黒になった。そこで
私は自分の日本での前世を知りたいと思い、その時代、
私の両親だった人に会った 。
 
  皆さんは驚くかもしれないが、幽体離脱をしている問
は、時間も空間もなくなってしまうのだ。過去に行ったり
未来に行ったり、あるいは遠く離れた未知の土地に行く
こともてきるのである。
 
  しかもこれは、単なる夢や空想ではない。事実、翌日
に行われる試験の問題や、宝くじの当り番号を見にいっ
た人が、現実世界に戻ったのちに、それが正しかったこ
とを確認したりする。つまり、幽体離脱で時間を超越した
ことの、それが実証である。
 
  しかし、ここで注意しておきたいのは、現世的利益の
ために幽体離脱を行うのは、あまり感心てきないという
ことだ。精神的機能が目覚めているその貴重な時間は、
精神分野の調査研究に生かすべきものだからである。


眠りは神経の洗浄


  ここで、幽体離脱をより深く理解するために、そのメカ
ニズムについて説明しておこう。われわれは毎日1日の
活動が終わったあとで、明日の活力を養うために休養、
すなわち睡眠をとる。

  この「眠る」という行為は、われわれの肉体機能を正
常に維持するために大変重要であり、眠らずにいること
は困難である。1日約6〜8時間を睡眠時問とすると、60
歳になった時、過去20年間は眠っていたということにな
る。これだけ多くの時間を取る睡眠は、休養と体力回復
という肉体的機能以外にも、ある心理的現象を生じさせ
る。夢である。
 
  眠っている問、われわれはいろいろな夢を見る。時に
は過去の夢を見たり、また空を飛んでいる夢て驚くことも
ある。こうした心理現象も含んだ「眠り」とは、肉体として
の休養と同時に、昼の間ひっきりなしに感じている感情
によってふさがれた神経チャンネルを洗浄することでも
ある。

肉体とアストラル体
 肉体とアストラル体との関係は、例えば玉ねぎの
ようなものだ。玉ねぎの一番外側の皮を肉体と見な
せば、その中の何枚もの皮がアストラル体である。
それらは気体(ガス)のように透明で、あまりにも繊細
だ。それゆえよく混同されがちだが、我々の霊の中
でのそれらの機能によって、一枚ずつ区別できる。
が、それは大して重要なことではなく、それらの皮
(成分)の中に最も重要なものが宿っている。それが
魂である。
  こうしたものが肉体によって包まれて、目に見え
る次元では学校や仕事など、目に見えない次元で
アストラル・トリップによる学習、という形で同居
するのである。結局、我々は、魂−霊−肉体というト
リオから成立している存在だと言える。アストラル体
の存在を認識することは、この人間構造の基本を理
解することである。

 そのため甲状腺からヨードが分泌され、われわれの生命エネルギーが流通するチャンネルを洗浄し、有機生命
を維持させる。

  肉体がこうした活動をしている間、この仕事の妨害とならないために、われわれのアストラル体(霊的な肉体)
は、肉体から離れなければならない。それが眠気を感じるということであり、夢を見るということなのである。
 
  感情があまりに強すぎると(たとえば愛する人の死を知らされたり、宝くじで何千方円も当たったなどという時)、
人は気を失うことがある。これはその瞬間、すべての神経チャンネルがつまってしまい、緊急に洗浄する必要が
あり、そのため、アストラル体が急に外に出てしまうからである。
 
 このように、眠りに入るとアストラル体が、頭のてっぺんから肉体外に出る。離脱するといっても、完全に離れ
てしまうのてはなく、アストラル体と肉体は常に1本の紐で結ばれている。チベットではこの紐を「銀色の糸」と呼
んでいるが、これはゴムのように弾性があり、何千万キロも伸びるし、一瞬のうちに縮んて肉体に戻すこともで
きるのだ。

アストラル体の旅
           
  アストラル体が外へ出ると、われわれは夢という形でその活動を認識する。夢の中で学校へ行ったり、仕事を
したり、星間したのとまったく同じことをしている自分を見る経験は、だれにもあるはずだ。

  こうした夢を機械的な夢(日常生活のくり返し)とすれば、また時には、空を飛んだり未来のことを見たりする夢
もある。そうしたものは、アストラル体の実際の体験、すなわちアストラル・トリップ(旅)と呼ぶ。そして、それを意
図的に導くことを、アストラル・プロジェクション、つまり幽体離脱というのである。

  朝、目がさめる時、アストラル体は再び肉体に戻る。頭から入るので、その勢いが強い時など、思わずひざが
ガクッと伸びることがある。目覚めの時にそんな体験をする人も多いだろう。この現象(夢やアストラル・トリップ)
は、われわれに毎晩起こる。気がつくこともあれば、まったく気づかない人もいる。

  また時には夢の中にけながら「しかしおかしい。今は夜だし、ふとんの中で眠っているんだから学校にいるは
ずがない」といったふうに、自分自身で思うこともある。 

  夢やアストラル・トリップでシ重要要なことは、
できるだけ意識を持って実行することである。
それは正しいテクニックと練習があれば、だれ
にでも可能になる。
 
 皆さんの中にはだれに教えられるまでもなく
まったく自然にこのアストラル・トリップを毎晩行
い、他の人ができないのを不思議に思う人もい
るはずだ。それほどこのテクニックは、一般的に
可能なのである。
 
  ということで、これから、われわれのノーマル
な機能のひとつであるアストラル・トリップをプロ
ジェクト(意図的に投影)するテクニックを、お教
えしよう。それを体得し、4次元、そしてさらに高
い次元へ至るチャンスと、時空を超越し其の自
由のある世界へ至る道を見つけよう。
 
 練習を始める前に、夢やアストラル・トリップ
はわれわれのノーマルな機能であるというこ
とを、くれぐれも忘れずに。だから「戻ってこれ
なくなるのでは」という心配や恐怖心は無用だ。
その証拠に、われわれは生まれた時から今ま
で、毎晩肉体の外に出ているのに、ここに無事
にいるではないか。 

  それから、われわれの最大の敵は「怠惰」であることも忘れずに。初期の練習で思ったように効果があがらな
いと、この敵に負けてしまいがちだ。恐怖心と怠惰、この2つが、われわれの勝利を妨害する強敵なのである。
 
  アストラル・プロジェクションには無数の手段とシステムがある。その中から筆者自身が体験し、有効だったテ
クニックをこれから紹介していこう。しかし、必ずしもすべてのテクニックをマスターする必要はない。あなたに適し
たものを選んで、(もちろん、そのためにはひととおりやってみる必要はあるが)幽体離脱を体験しよう。
 
  人にはそれぞれ個性があるから、ある人には効果的な練習法も、ほかの人にはまるでききめがないという場
合がある。その点に注意し、どのテクニックなら自分にあうかを判断しながら練習してほしい。アストラル・プロジェ
クションの目的は、われわれのノーマルな機能である幽体離脱の中で、意識を持ち、われわれの行動すべてに
責任を持ち、肉体と精神のバランスある進化をはかることにある。それではさっそく、あなたも進化への1ステップ
をのぼってみよう。

アストラル・トリップを可能にする
             スーパーテクニック!


われわれは肉体のみでは生きていけない。さらに高次の霊的な肉体が
必要なのだ。それを自覚したら、さあ、アストラル体でトリップしよう!

テクニック1 アストラル・トリップの感覚をつかむ

@まず、上向きに寝る。頭はどちら向きでもかまわないが、北向きにすると地磁気を利用できるのでさらに容易
になる。(上弦の月(新月から満月まで)の時期は、月の磁気エネルギーの助けもある)

Aひざを立てて足で三角形を作る。目を閉じ眠気をもよおさせる。しかし、すっかり眠ってしまってはいけない。
こうし払宋件を発に作るために初めのうちはこれか寝ようとする時に練習するのがいいだろう。

Bそして次のような魔法のマントラを唱える。何度もく
り返す。
ファー ラー オーン
 (FAAAAA  RRRAAAA  OOOONNNN)

C雑念が入るのを防ぐため、大きなピラミットを自分の
体の上に想像する。そうすると、いろいろなことが起こ
る可能性がある。
  たとえば、ジェット機のようなツーンと細く高い金属
音が聞こえたり、体の一部にかゆみというかくすぐった
いような感じを覚える時もある。
 これは体の振動数が変わっていくからであり、アスト
ラル体が肉体から離れはじめているからでもある。だ
から、まちがってもポリポリ掻いたりしてはいけない。
掻くことによって、アストラル体は再び肉体に戻ってし
まい、最初からすべてをやり直さなければならなくなる。
 また、風船のように大きぐ大きくふくれる感じがある
かもしれない。または、まったく何も感じないのに、自
分の肉体から離れているもう1人の自分を見たりする。

Dさてここでアストラル・プロジュクションを成功に導くために重要なのは、半分眠っていながら、このようなきざし
を感じた時、ふとんなりベッドから起き上がることである。しかも、目をさまさずにである。

Eここで起き上がる″というのは、本当に起き上がることをさす。起き上がると考えることではない。行動する。
物理的行動である。

Fそのようにして起き上がってみると、あなたはすでに空中に浮いていたり、また、起き上がった自分のそばに
横たわっている自分の肉体を見たりする。

Gこうした肉体とアストラル体の離脱は、まったく自然に起こることであり、われわれがしなければならないのは
起き上がること、それだけである。

Hポイントは起き上がるその瞬間をのがさないことだ。眠っている間にトイレに行きたくなり、半分眠ったまま起
き上がる。そして、トイレに行ったつもりが、実際はふとんの中がぐっしょりぬれているということがある。すなわち
トイレに行ったのはアストラル体なのである。分離するその瞬間については、こんな形であなたも体験済みなのだ。


テクニック2 性エネルギーをアストラル体へ向ける 

  アストラル体のプロジュタンョン(投影)は、常に大脳の松果腺を通して行われる。すなわち、いつも頭から出て
頭から入るということだ。ものすごい速さでなされるため、自覚したり見たりすることは少ない。意識した時には、
すでに肉体の横にいたり、浮かんでいたり、また遠い所にいたりするが、とにかくわれわれの脳はすべての出入
りを、出入国管理事務所のように記録している。
 
  この松果腺はわれわれの性エネルギー、性ホルモンと密接な関係がある。したがって、われわれの性エネル
ギーを上昇させ、松果腺へ、さらにはアストラル体へと方向づけることが可能てある。それは以下の順序で行う。

@テクニック1と同じように寝てひざを立てる。
眠気をもよおしてきたら、魔法の言葉、次のよ
うなマントラを唱える。

★ラー(LA) ラー(RA)

ラー(LA)は女性ホルモン、ラー(RA)は男性
ホルモンと共振する。われわれは性別にかか
わらずこの両ホルモンを持ち、男と女の違い
はそのバランスだけである。
発音は英語のL、Rと同じ要領で行えばいい。   
A眠気を感じながらこの振動を発音している問、背骨をわれわれの創造エネルギーが上昇する様子をありあり
と想像する必要がある。それは光(または雷光)が、らせん形(またはジグザグの形)をとりながら、われわれの
性腺の高さにある背骨(尾てい骨から4番目の仙骨)の位置から、脳にある松果腺まて上昇するさまだ。練習を
重ねるにつれ、想像力が強くなる。

Bそして、ほとんど眠ってしまうというちょっと前、テクニック1で説明したように起き上がる。その時には、上昇し
ている性エネルギーの力を利用して、アストラル体を押し上げるつもりで行うと、うまくいくはずだ。

テクニック3 卵の宇宙カプセルで時空を飛翔する 

準備するのはニワトリの卵1個。これを熱湯で少しだlナ暖める。次にてっぺんに小さな穴をあけ、その穴から中身
を全部取り出す。こうしてカラだけを残し、太陽でこのカラを乾燥きせる。完全に乾いたら空色の絵具でこのカラに
色を塗る。さて、この準備が終わったら、次の要領で練習に入る。 
   
@眠る前にこの青い卵のカラを枕もとに置く。何かを当てて転がらないように、また、穴が上を向くようにしておく。

Aテクニック1と同じように寝る。そして次のマントラを唱える。

★ハール  ポー  クラー  ティス 
   ハール  ポー  クラー  ティース
  ハール  ポー  クラー  ティース


このマントラは何千年も前、エジプトのピラミッドでこの種の秘術を教
えた人物の名である。彼はいまだに高次の世界に生き続け、アスト
ラル体で意識を持って旅することを習いたい、という希望者を教え導
くのだ。

Bさて、そろそろ眠ってしまうというころ、次のようにいう。これは声を
出さなくても強く念じるだけで十分である。

★ハルポクラティス  オシリスの名において
  私のアストラル体の離脱を助けたまえ


オシリスとはエジプトの太陽神だが、これを3回くり返す。

Cそして枕もとの卵の中に、体を小さくして穴から入り、胎児のように体を丸くしておさまることを強く想像する。

D卵の中にいる感覚をすっかり覚えたら、卵を宇宙カプセルにみたてて、いざ、見知らぬ国々や宇宙への旅に
出発しよう。この宇宙カプセルに乗って過去の世界へ行き、テレビを見るようにわれわれの前世を見たり、また、
未来の世界へ行って、近い将来何が起こるかを知ることも可能である。

E旅から帰ってきたら、ハートに意識を集中し、このすばらしい体験のために助力してくれたことを、ハルポクラ
ティスに感謝しよう。

 
テクニック4  自然界に宿る精霊たちの力を借りる 

  ここまで読み進んでくれば、あなたにもアストラル・プロジェクションの性質がほぼわかってきただろう。そこで
明白にしておきたいのだが、自然の中には知性(インテリジェンス)があり、それぞれの要素の中に、たとえば風
や雨を、またわれわれには自然に起こることのように見える現象のすべてを、コーディネートする精が存在する。
 
 たとえば火の中には、サラマンドラと呼ばれる小さなバッタとトカゲの中間のような精が住むし、水には水の精
(これはサイズも色も異なった人魚たち)、空気(風)には風の精、土には地表で働くノーム(小人)たちと、土中
で鉱物・金属を担当するノームたちがいる。
 
  これらの精たちは4次元の住人であり、肉眼では見えない。しかし小さかった時、庭の小人たちと遊んだことが
ある人もいるだろうし、また大人になっても超視覚感覚があれば当然見える。こうした精たちを使うには儀式(フォ
ーミュラ=公式)が必要だ。

  そこで、まず準備するのは、ロウソク1本、水の入ったコップ、大空を飛ぶ鳥の羽が1本(ワシ、タカなどが理想
的。なければハトでも可)、皿に少量の土を盛ったもの、香(線香)、7つの節を持つ竹の棒、季節の花だ。

準備ができたら儀式(フォーミュラ=公式)を始める。

@香をたきローソクに火をつけ寝床の横にひざまづく。そし
て次の言葉を唱える。

万物が幸福でありますように
  万物が幸運でありますように
  万物が平和でありますように

 以上を3回くり返す。

アー オー ムー
 (AAAAA OOOOO MMMMMM)

これも3回くり返す。

A次にロウソクの炎にむかって次のマントラでサラマンド
ラ(火の精)を呼ぶ。

ミカエル 太陽と雷の王   サマエル 火山の王
  アナエル アストラルの光の王子
  インリーの名において われを助けたまえ
  サラマンドラよ  アグニ(火の神)の名において

  ここに来るように命じます

B次に7つの節の竹の棒を右手に握り、杖のように立てて、次のマントラで土の精に働きかける。

聖なる都の12の石  地中に隠されたタリズマン 地球をつらぬく12のメタル
  ノームたちよ ここに来たれ ゴツプの名において  ゴツプの力において
  ゴップ チャム ガム アルバルマン


C次に鳥の羽根を右手に持ち次のように空気の精にいう。

エクソルシソテ  クリアトゥーラ アエリス
  サブタピエルの名において われを助けたまえ


D最後に水の入ったコップを右手に持ち、水に意識を集中していう。

エクソルシソテ クリアトゥーラ アクア
  ニクサの名において われを助けたまえ


E少しでも超視覚のある人なら、もう部屋じゅうにノームたちや水の精(人魚)、火の精(サラマンドラ)を見るだろ
う。もし超視覚がなくて見えなくても、そこにいるものと信じなさい。そして彼らにあいさつし、アストラル体で離脱
するのを助け助けるように命令する。これらの魔術的公式は、パワーフルで神聖なものであり、この公式で呼ば
れたら拒絶することはできないのである。

Fさてそこで、例のごとく眠気をもよおさせる。(その前にローソクや線香の火のしまつを忘れずに)もうあなたの
回りには、小人たちがピョンピョン飛びはね、風の精たちもあなたを助けようと飛んでいる。彼らはあなたの手を
引いて森の中へ行ったり、また、人魚たちとともに海底にまでも行くことができる。というのも、アストラル体は酸
素を必要とする肉体と異なり、自由自在に海中深くもぐれるのである。
  
★  ★  ★
 
  ここでひとつ重要なポイントを明白にしたい。すでに何度もいったように、アストラル・トリップのあとは常に肉体
に帰ってくる。しかし、小人たちや人魚たちといつしょにいる間は、それはそれは幸福で夢のような気分になり、
美しい妖精たちに囲まれ、おとぎ話の中にいる錯覚におち入ってしまう。そうすると現実世界に戻りたくないと思う
場合がある。
 
  しかし、ここで大切なのは、この地上の生活は回避できない責任であり修業であるという認識だ。だから一晩
以上、肉体をほうっておいてはいけない。というのもアストラル体なしでは肉体は弱りはじめ、家族もあなたの目
がさめないのを心配するだろう。
 
  毎晩のように小人や人魚たちと会い、彼らからいろいろなことを学ぶことはてきる。たとえば薬草の使い方、治
療の方法。サラマンドラたちもまた、火事を防ぐ方法を教えてくれるだろうし、そのほかにも人間の中にある自然
に関して習うことができる。しかし、これらの体験はあくまでも人生勉強の半分でしかないということを忘れずに。
あとの半分は日常生活の中て、社会の中で、物質的生活と直面しつつ行うものなのである。われわれの肉体は
すばらしいラボラトリー(実験室)であり、それを利用していろいろなことを学ぶのである。
              フォーミュラ
  最後に、これらの儀式の公式は神聖なものなので、遊び半分で使ったり、神聖さを冒とくすることのないように
くれぐれも注意しておきたい。

テクニック5  ピラミッド・パワーで英知を知る

  ピラミッドに集中するエネルギーに関してはよく知られてい
るし、科学的にもその効果は立証されている。ピラミッド内部
には生命エネルギーが集中する。

 そしてアストラル界では聖なる寺院として形づくられる。それ
ゆえ、ピラミッドを治療や瞑想の目的に使う人たちもある。

  このすばらしいエネルギーを利用するには、まず簡単なピラ
ミッドを準備する。2〜3メートルの細い木の棒、または竹の棒
を4本用意する。その上部を結んでピラミッド型に下を開く。

  この時、ピラミッドの底辺の1つが北を向くようにする。くぎや
金属はエネルギーの進路を変えるので使わない。ピラミッドが
できたらさっそく訓練にとりかかる。

@頭を北にして上向きでピラミッドの下に寝る。そして次のマ
ントラを何回も唱える。

タイ レー レー レー

A唱えながら眠気をさそう。そうするといろいろなものが見え
てくる。たとえば、竹の骨組みだけのピラミッドに黄金の壁が
見えたり、またエジプトの象形文字らしきものが見えたりする。

Bそうなったら完全に眠ってしまうー瞬前、テクニック1のよう
にスッと起き上がる。うまくいけばその瞬間、アストラル体は
肉体から離脱するはずだ。そこであなたはピラミッド内部を訪
れ、そこに住むイニシエートたち(奥義に通じた人)に、ファラ
オの神聖な英知の教えをこうこともてきるのである。

 N


テクニック6  瞑想を利用して泡の中に入る

 アストラル・トリップは夜だけとは限らない。昼でも可能である。
ただポイントは、少し眠気のある半覚醒状態であるということだ。
したがって、瞑想状態の時にはこの現象が起こることがしばし
ばある。次のような方法を試してみるのも効果的だろう。

@床なりいすなりに、背骨をまっすぐにして座り、肉体は完全に
リラックスさせる。

A次に『般若心経』の最後の部分、
 ぎゃてい ぎゃてい  はらぎゃてい
掲諦 掲諦 波羅掲諦
  
はらそうぎゃてい  ぼじそわか
  波羅僧掲諦 菩提婆婆珂

 

を何度となくくり返す。瞑想に入っても少しの間は頭の中で唱え
続ける。そして、だんだん深い瞑想に入っていく。

B次に頭のてっぺんから泡が出ていくのを思い浮かべる。そして自分のアストラル体が松果腺を通って肉体の外
に出、その泡の中に入るようすをありありと感じる。

C泡の中に入ったまま、あなたは宙に浮かびはじめる。部屋の中をふわりふわり浮いている間、下に静かに瞑想
している自分の肉体が見えるだろう。

Dなお、この訓練では『般若心経』のかわりに、こおろぎや鈴虫の鳴き声を録音したテープ(本物がいればそれに
こしたことはない)を聞くのもよい。瞑想しながら虫の声を頭の中で共振させるのである。



テクニック7 猫科の動物と友達になってみる

 虎、ピューマ、猫などの猫科動物は、一般に動物としての感覚が非常に鋭敏である。そのために古代エジプト
では、何万という数の猫をミイラにした。というのも古代エジプト人は、猫科動物のエネルギー的特性をよく知り、
エジプトの土地にポジティプな磁気を保存しようとしたのである。また猫たちは、ある種の心理的独立心や優越
性を持つ。
 
  筆者は1度、毒蛇と戦う猫の姿を目撃したことがある。普通は毒蛇が勝つだろうと考えるが、とんでもない。
猫はかたい尾の先で毒蛇の眉間を空手の一撃のごとく強打し、蛇はあっというまに死んでしまった。猫はまた
予知力を持ち、暗闇の中ではっきり見ることもできるし、幽霊を見ることもできる。つまり、人間の肉眼では不
可視とされる1秒間16振動以下の波長でも見えるからである。
 
  猫科の動物と友だちになることはこうした、強力な盟友を得ることに等しい。猫と友情を持ってまじめにつき
合い、昼間はもちろん夜寝る時、瞑想をする時など、いっしょにいるように習慣づけよう。そして互いに信頼し
あえるようになったら、猫とテレパシーを使って交信してみよう。すなわち、猫の中にある魂に直接話しかける
つもりで。そして、アストラル・トリップを実現するために、てつだってくれるように頼むのだ。
 
  昼寝をしながらも、猫と無言のうちに意思を通じ合わせ、その状態を持続させる。眠気がやって来ても、猫の
魂に意識を集中し続け、体じゅうに繊細な細かい振動を感じるころ、猫がだんだん大きくなっていく。そうして自
分と同じくらいの大きさになったら、目をさまさずに起き上がる。いつのまにかあなたはアストラル体になってい
る。そして、4次元空間を猫といっしょに散歩するのだ。
 
  ここで魔女たちが、どうして常に黒猫を持っていたかがおわかりだろう。彼女らは猫の使い方をよく知り、そ
のカを利用する術を知っていたのである。あなたも1度試してみよう。

 

テクニック8  内的な願望に照準を合わせる 

  あなたが小さい時にこんなことがあったかもしれないし、現に子どもたちの問にはよくあることだが、星間、母
親と散歩などをしている時、「アイスクリームを買って」「チョコレートを買って」とせがんでも、何らかの理由で買
ってもらえないと、欲望が満たされないまま残ることになる。
 
  すると夜、食べたくても食べられなかったアイスクリームを、おいしそうに食べる夢を見ることがある。これは、
われわれのアストラル体が、昼間、肉体がしたくてもできなかったことを、夜にするのである。おもちゃ売場など
ではよく見られる現象だが、朝になるとおもちゃの位置がまったく変わっていたりする。これも夜の間、おもちゃ
を買ってもらえなかった子どもたちが、遊びにくるのである。
 
  このように願望の感情を生かして、アストラル・トリップを行うことがてきる。すなわち寝る前に心から行きたい
と望んでいる場所や、会いたいと願う人を鮮明に思い起こす。ここで重要なのは、本当にその願望を強く感じる
ことである。

  たとえば、遠く離れた恋人に会いに行ったりするのは、無意識のうちにも感情が作用してよくあることだが、
ここでは意図的に、途中の道もはっきりと思い起こし、1歩1歩確実に歩いていく。何かほかのことを考えてしま
ったら、もう1度歩きなおす。回りの風景もはっきりと見えるぐらい、意識を集中しながら。
 
  こうした練習を続けていると、そのうち、はっと気づくと行きたかった場所にいる自分を発見することだろう。
願望が強いほど、その実現は早くなる。

アストラル・プロジェクションの
              効果を高める


あなたのアストラル体験は、さぞかしすばらしいものだろう。が、もう
少しこんな知識があれば、さらに効果的な幽体離脱が体験できる!

テクニック9  アストラル界にいることを確認する 
  
  アストラル・プロジェクションの練習をしているとよくあることだが、起き上がるつもりで横になったのに、眠気
に負けてしまい本当に眠ってしまうことがある。ところが、アストラル・プロジェクションの意図があったため、夢
の中で「これは夢の中にいるのだ」という意識が目覚めることがある。そういった時、自分がアストラル界に
いることを確認する次のような方法がある。
@自分自身に「私はアストラル体でいるのだろうか」
と問う。そして思いきり空中に浮くつもりで高くジャン
プしよう。

床に落ちることなく浮いているのなら、これは肉体を
離脱したアストラル体であり、その意識があることを
意味する。

A夢の中だと気づいたら、自分の手のひらを見るか、
指の1本を引っ張ってみよう。チューインガムのように
長く伸びるだろう。驚いてはいけない。

  われわれのアストラル体はゴムのように弾力があり、肉体のように凝縮された物質ではないからである。だ
から指が伸びても心配はいらない。アストラル体の細胞記憶によって、またもとのように指は縮む。 さて、こう
した体験によってあなたは、肉体から離脱したアストラル体の実体を知ることができる。そうしたらアストラル界
の探検に勇んで出かけよう。

  また、朝の目覚めの前に意識を持つことがよくある。すなわちまだ眠っているのに、すでに自分の意識に気
づく場合だ。もしそういうことがあったら次のような実験をしてみよう。夢と現実をみわけることができるだろう。

Bたとえばだれかと車の中にいる夢を見ているとtよう。そうした時、その事から離れて、これは夢であるという
意識をはっきりさせる。すると夢の中のイメージは煙のようにみるみる消えていく。また崖から落ちたり、暗い所
に閉じこめられたりしている時、これは夢であるという意識を持ち、自分の行きたいと思う場所を強く念じる。そ
れだけで次の瞬間にはその場所に現れることができる。


テクニック10  アストラル界で攻撃された時の防御  

  アストラル・トリップの体験を重ねるにつれ、その実態のさまざまな側面がわかってくるだろう。ここで、幽体
離脱中に何らかの攻撃を受けた場合の防御法を説明しておこう。
 
  夢やアストラル・トリップの中で、人に追われたりすることばよくある。その間、冷や汗をかいて必死に足をバ
タつかせたりする。そんな時はへタに逃げないですぐに止まり、追手に向かって両腕、両足を開いて星の形
作る。そして「この力の星の前では、だれも何もできはしない」という。 

  または高次からの援助を願うのもいい。苦しかったり、どうして
いいかわからないほど追いつめられた時は、
「第3ロゴスの名において、高次の存在たち、お助けください」
と願うだけで、すぐに援助がやって来るから試してほしい。
 
 次にアストラル界で、歯をむき出して襲ってくる犬や、蜘昧、さそ
りなどの攻撃にあった時は、まず第1にこわがらないこと。そして、
右手の親指、人差指、中指を伸ばし(他の2本は折って)、指の先
から火のような光線を発射する気持ちで「SSSSS」と唱える。
(これは口を横に開き、歯の開から強く息を吐く音。スーとは違う)

 すると敵は消えてしまう。こうした攻撃以外にも、アストラル界で
は多くの誘惑に会う。十分な注意が必要である。もし地球上で誘
惑に負けてしまう人なら、アストラル界でも同じようになってしまう
だろう。

 負けるということは、肉体と精神、両方で退化していることになる。だからアストラル悪の場所に不必要に近づ
いたりせず、常に光と英知の寺院に行くようにこころがけよう。


テクニック11  アストラル・トリップの記憶を再現

 夢やアストラル界での体験をはっきりと思い出せない時、記憶を呼び戻す方法がある。そのためにはまず、夢
やアストラル界での体験の重要性を理解する必要がある。それはわれわれの潜在意識の中で起こることを表し
ているから、アストラル・トリップの記憶がないということは、たとえばどこかに旅行した時、目かくしをして耳を閉
じながら行ってきたようなものである。

  これほど無意味なことはない。だから、夜、床につく時から、思い出そう、覚えていようと強く念じる。まずそれ
から始めよう。思い出そうが忘れようが、それらはわれわれの行動の一部には違いないのだから、われわれの
責任なのである。
 
  とにかく目覚めた時、「何の夢を見ていたか」に注意をむけることは必要である。そして、はっきりした記憶が
ないのなら、次のマントラを3回、ゆっくり唱える。

ラー オーン  ガー オーン
 (RRRAAAAAOOOOMMMMM  GGGAAAAAOOOOOMMMMM)

  もし他人の迷惑になるようだったら、声を出さずに頭の中で発音してもいい。この時、肉体を動かしてはいけ
ない。動くと脳の成分がまざり合い、イメージが消えうせてしまうからだ。唱え終わって静かにしていると、最後
に見ていた夢のイメージが現れるだろう。そうしたら記憶にはっきりと刻み、書きとめるといい。

  夢やアストラル・トリップの記録を持つのが理想的だ。枕もとにあらかじめテープレコーダーを用意しておき、
録音するのも一案だ。このマントラ、ラーオーン ガー オーンは、記憶力を促進する振動でもある。毎日、10〜
15分唱えることによって記憶をよくする効果を持つ。さらに能力を開発すれば、前世を思い起こすことも可能で
ある。


テクニック12  アストラル界のシンボルを知る


 アストラル界で重要なのは、思考、テレパシー、直感力である。すでに今までのテクニックを使って、幽体離脱
に成功した人なら、それは十分わかっただろう。そこでの言葉はシンボリックなものだと感じたはずだ。たとえば、
アストラル界で宇宙の英知の寺院に入り、何か質問したとする。解答はシンボル、または何らかのイメージで与
えられる。 

 そこで、われわれは彼らが何をいわんとしているのかを理解する必 要があるのだ。そのために、下に数字、
動物、物などのシンボルと解釈の表をかかげておいた。これらのシンボルは、神話や宗教にみられるシンボル
の理解のためにも、同じように適用できるものである。 

神秘のアストラル世界は
       無限に広い!

宇宙と人間に秘められた神秘のかずかずを知り、この地上における
自分自身の役割を知る。
それか、幽体離脱術の最終目的なのである!

宇宙の神秘を知る

  アストラル界はこの物質界よりずっと広大な世界である。それはわれわれの住む世界と平行した次元であり、
地球上と同じく多くの活動があり住人がいる。いちばんの相違は、われわれはこの物質界では48の法則(食、
感覚、意識、生殖などに関するもの)にしばられているが、アストラル界(4次元)では、24と法則が半減すること
だ。したがってアストラル界では、食べる必要もなければ引力もない。時間もこの世界とは異なる。

  だからアストラル体で太陽に行くには、たったの7分しか必要としない。アストラル界では話す必要もない。考
えるだけでメッセージが通じる。だから外国人とも、他の惑星の住人とも意思疎通ができるのだ。あなたはこう
したアストラル界での体験を通して、ユニバーサルな医学を学び、病人をなおしたりすることもできる。また、世
界の真の歴史を調査することもできるだろう。

  アカシック・レコードにはすべてが記録されているから、アトランチスやムー大陸、日本の前史時代を見るこ
ともできる。また、さらに上の次元で、これから地上に生まれようとする子どもたちの魂に会うこともできる。5
次元に行くには、アストラル界にいながら上を見上げ、天井のようなものが見えたら入口を接すのである。

  もし見つからなかったら「開けゴマ」と叫ぶ。この単純な呪文は壁などに突き当たって通れないと思った時な
どにも使える。(アストラル界では壁も屋根も通り抜けられる。ひょっとすると、おへそのあたりにくすぐつたい感
じがあるかもしれないが、ほかにはほとんど何の抵抗も感じずに通り抜けられるだろう)
 
  さらに、地球の低い次元を訪れることも可能である。そこはいわゆる地獄だが、地上で罪を犯した人たちが
苦しんでいる。自殺をした人、裏切り行為をした人、その他もろもろの罪人がいる。そして、肉体の死後、地獄
で苦しまないようにするには、いま何をすべきかを問うこともできるし、どのようにして他人の役に立てるかも
開ける。こうした低次元に降りて行く時には、しだいに圧力が高くなっていくのを感じる。

  反対に高次元に行けば行くほど軽く自由な感じがする。しかし、ここで重要なのは、こうした体験は宇宙と自
分自身を知り、そこに秘められた神秘と、われわれのこの地上における役割を理解するためだということだ。あ
なたは宇宙についても、自分自身についても、よく理解していると思うだろう。しかし、それはほんの表面のこ
とだけだ。その奥にはあなたの知らない世界が無限に広がっている。

  そして、ふつうの人は自分が知らないということを知らない。しかし、1度でも幽体離脱を体験すれば、いかに
今まで自分が知らなかったかを知るようになる。

行動範囲は無限         
 
   毎日、意識を持って肉体から離脱するということ
は、また、「死ぬこと」を習っているのと同じである。
すなわち死とは、人生の卒業のようなもので、肉体
が死んだあとも、自分は存在し続けるのである。

  そのことを理解すれば、死に対する恐怖もなくな
るだろう。さらにまた、これは夢遊の体験のある人
に起こりうることだが、アストラル界には肉体を伴っ
ても入ることができる。半覚醒の時にアストラル体
だけが起き上がるのではなく、肉体もいっしょに起
き上がってしまうのだ。

  そんな時は何も驚かずに、空中に浮くつもりでジ
ャンプする。そのまま浮いているようだったら、肉体
ごとアストラル界に入ったということだ。
 

  これが7月号で筆者が説明したナワリズムの現象である。カルロス・カスタネダの著書にある呪術師ドン・
ファンも、このテクニックを習得し、姿を消すことができるようになったのだ。アストラル・プロジェクションといいナ
ワリズムといっても、その根本は非常に近いのである。
 
  ともあれアストラル界での行動範囲は、あまりにも広大だ。それは同時にわれわれ人間の行動範囲も、無限
に広いということを意味している。そうした世界であなたがどのような体験をするか、ここですべてをお話しするの
は無理だろうから、あとはあなた自身の体験におまかせしよう。成功を祈る。