ユニバーサルな叡智
            
          人間の七つのエネルギーについて

人間の主要なエネルギー

   今日の講座では、人間の七つの主要なエネルギーについて説明します。

  アインシュタインが、< > と説いたように、エネルギーは物質であり、物質はエネルギーです。
宇宙に存在するものすべてが物質でありエネルギーなのです。我々の肉体もエネルギーです。この光もエネ
ルギーです。我々の身体を生かすことができるのもエネルギーです。また、我々が生殖をして、子孫を繁栄さ
せるのもエネルギーです。我々が呼吸しているのも生命のエネルギーです。すべてがエネルギーなのです。

  そこで、宇宙に存在するエネルギーを理解するためにエネルギーをそれぞれ区別する必要があります。こ
こでは、性エネルギーをどう操作するかを習ってきましたが、この性エネルギーがすべての生エネルギーのベ
ースとなるものです。そこで今日は、これから人間、ミクロクロコスモスの七つのエネルギーについて説期しま
す。

1 機械的・肉体的エネルギー

  まず最初に、我々がもつエネルギー、 それはメカニカルな機械的なエネルギーと呼べるものです。すなわち
この肉体のエネルギーです。これは、凝縮された物質によって象徴されています。

  我々はこのエネルギーを呼吸や水を通して受け取ります。また食物を通してこれを受け取ります。この食物
を通して、ピタミン、タンパク質、ミネラルを摂取します。このような手段を通して、我々は肉体のためのエネルギ
ーを取ります。

  そして、このエネルギーをさらに活動させるためのものとして適度の運動があります。そのなかには、内分泌
腺を活動させる運動があ力ます。また、武芸によっても、このエネルギーを活動させることができます。現在に
至っては、武芸は肉体を強くすることだけに方向づけられています。多くの人たちは、これらの東洋の武芸がた
いへん古い時代の哲学的な教えを基礎としていると考えています。

  そのことから、武芸の訓練によって意識を目す覚めさせることが
できると考えています。

  今日、ここに来る前に、一人の空手家に会いました。彼はもう何
年問も空手をしています。拳も筋肉も固くなっています。しかし、マ
インドの状態は、何年も前と全く同じ状態です。

  内的・心理的状態には、なんの変化もありませんでした。

また、食物についても、多くの人たちが食の洗練に専念しています。だれでも自分の周囲にあるものを洗練
する自由を持っています。食物だけでなく、衣類とか音楽とか、また習慣を洗練する自由をもっています。

  ですから、よい食物を食べることは、肉体によいエネルギーを与えることになります。そして、多くの病気を予
防するでしょう。でも、次のようなことは考えないでください。食物を洗練することで精神が向上する、とです。食
物は、我々の意識の状態とはなんの関係もないからです。食物は、我々の肉体に表現されるエネルギーでしか
ないからです。

  
2 バイタル・生体エネルギー

 第二番目のエネルギー、それがバイタル・エネルギー、生体エネルギーと呼ばれるものです。この生体エネ
ルギーは、我々のオーラによって象徴されます。

  我々の肉体は、肉体を生きているものとさせる生命体の層をもっています。すなわち、この生命体が肉体に
宿っている間、肉体は生きているわけです。この生命体が、我々のオーラの光を生じさせます。ですから、肉体
が死んだ場合、つまり死体にはこの生命体がないので、死体にはオーラはありません。それによってこの肉体
と生命体との違いをみることができます。

  この生体エネルギーは、太陽エネルギーによって活動させられます。夜間は、脾臓を通して吸収します。この
エネルギーは、東洋医学でいう経絡や神経を通して、体中に流通します。経絡というのは、解剖学でいう神経と
は一致していません。

  それは、肉体と生命体とは違うものだからです。そして、それぞれは異なった手段で栄養をとります。この
太陽エネルギーをさらに意図的に大きく吸収するためには、ルーン文字エクササイズをすることで可能とな
ります。それは、このエクササイズによって、ソーラーバッテリーのように太陽エネルギーを充電するからです。

 さて、この生体エネルギーは、イライラしている人の近くにいる時など、よく盗まれてしまうということがあり
ます。そんな時は、急に眠くなった少します。それは、バッテリーの電圧が下ってきているからです。この場
合は、もう一度、太陽エネルギーを吸収することで回復します。

 一般的にオーラは、黄色ぽい色をしています。白い色の場合も多いです。しかし、それ以外の色がオーラ
に表われてくるときは、自分のマインドや心理的状態によるものです。

   たとえば、きれいなオーラをしていても、急に暴力的な考えが浮かぶと、黒く赤い色がオーラに出てきます。
この暴力的なエネルギーは、生体エネルギーを消耗させます。我々が夜眠るという行為は、昼間消耗したエ
ネルギーを回復させる役目があにます。ですから、夜勤は、生体エネルギーの回復という点からあまカよくな
いといえます。

  どうしても夜勤をしなければならない場合は、夜の間ずっと、大きなお盆か器に水を入れておいて、朝にな
ったらその水を浴びるという方法があります。それは、我々はこの生体エネルギーを脾臓を通してだけではな
く、すべての毛穴を通しても吸収できるからです。また、ビラミッド・パワーは、この生体エネルギーを回復させ
る働きがあります。


3 サイキックエネルギー


  第三番目のエネルギーが、サイキック・ エネルギー、心霊的エネルギーと呼ばれるものです。このエネルギ
ーの象徴となるのがチャクラです。このサイキック・エネルギーが、我々の超常感覚機能を開発します。超視覚、
直観力、テレパシーなどの機能です。

  このよぅな超常感覚機能を開発する方法として、マントラやその他の特別なテクニックがあります。このよう
な霊の機能を開発するためにはこのサイキック・エネルギーを活動させます。食べ物によって、我々の超常感
覚機能を開発させるなどと考えないでください。

  というのは、食べ物は我々の肉体のためのエネルギーであるからです。チャクラを開発させるのはサイキッ
ク・エネルギーなのです。このように、それぞれのエネルギーは、それぞれの役割、機能をもち、その性質も異
なります。

  ですから、みなさん一人ひとり、超常感覚機能の開発の段階は異なっています。それは、一人ひとりがそれ
ぞれ異なった仕方で、それらの機能を開発してきたからです。



4 メンタルエネルギー

 第四番目が、マインドのエネルギー、メンタルエネルギーです。

  我々がマインドと呼ぶものは、メンタル体のものです。マインドは、いつも受動的なものです。ということは、
外部からの印象も内部からの印象も、すべて受動的に受け取るということです。ですから、このエネルギー
は我々自身がそれを集中させることで強化することができます。

  このマインドのエネルギーを集中したり、それが日本語でいう「念力」になるわけです。この念力の強さは
一人ひとりの集中力によって異なります。このエネルギーはたいへん。パワーがあります。

  また、この集中以外にも、メンタルな訓練によって、このエネルギーを活動させることができます。このエネ
ルギーを病気の治療に用いて、活動させることもできます。たとえば、頭痛について考えてみましェう。

  頭痛の原因となっているのは、ネガティブなエネルギーです。このネガティブなエネルギーに対して、マイン
ドのエネルギーをそこに集中させることによって、ネガティブなエネルギーを中和または排除することができま
す。ただ、治原としては、表面的なものです。

  このノーシス講座では、ただ痛みをいやすことのみではなく、その痛みをおこしているものがなんであるか、
その原因を知ることに関心があります。というのは、痛みがあるということは、その内部でなにかが起こってい
るという印なのです。

  身体のなかで、なにか普通でないことが起こっていると知らせているのです。たとえば、腫瘍ができはじめ
たから、頭痛がしはじめたと仮定します。その場合、頭痛だけを取り去って、腫瘍をそのままにしておいたら、
腫瘍は悪化します。そうすると、この人を助けるどころか、害を与えることになってしまいます。

 ですから、このメンタル・エネルギーによって痛みを取ることより、その痛みの原因がどこからきているのか
を知ることのほうが、ずっと重要なのです。

  また、このメンタル・ エネルギーをスプーン曲げに使う人もいます。先日、テレビで放映していたユリ・ゲラ
ーがそうです。これは、集中したメンタル・エネルギーが、物質であるスプーンの分子の記憶を変化させます。
ですから、スプーン曲げをすることは、マインドのエネルギーを集中させる練習にはなります。

  しかし、ひとつ重要な点を忘れないでください。それは、スプーンを曲げたからといって、またこのメンタル・
エネルギーを強く集中できるからといって、意識が目覚めているとか、精神が向上しているなどとは決して考
えないでください。それは、ただひとつの物理的現象にすぎません。すなわち、これは物質を克服したマイン
ドの力である、ということです。


  ここまで四つのエネルギーについて説明してきましたが、一番目の肉体のエネルギーから段階的に上がっ
てきています。すなわち肉体のエネルギーが、マインドに影響を与えるということは決してありません。ですか
ら、いかに食生活を洗練したからといって、マインドの洗浄には役立ちません。

  それは、一台の自動車にたとえることができます。燃料となるのはガソリン、オイル、水、電気です。ここに
四種類の異なったエネルギーがあります。それぞれが異なった機能をもっています。そうすると、いくらすばら
しい、バッテリーがあっても、ガソリンがなくては、自動車を走らすことができません。

  これと同じように、メンタル・ エネルギーの集中がいかに強いとしても、意識が目覚めているとはかぎらない
ということです。ユリ・ゲラーは、今回の日本訪問で、前回より、さらにメンタル・パワーが強くなったといいます。
今回は、スプーンだけではなく、ゴルフクラブも曲げたからです。彼は、九年前に日本に訪れましたが、次に九
年後訪れるときには、電柱を曲げるかもしれません。しかし、内部は眠ったままで、意識の状態も変わつてい
ないでしょう。自分がなにをしているのか、なにが起こっているのか知らない、同じ状態のままでしょう。

  メンタル・エネルギーのみを操作しているにすぎないからです。かなりの集中力はすでにもっています。しか
し、それをどうしてもっているか、またそれをどのようにして、さらによい方向に開発するかということを知りませ
ん。

 我々のマインドを象徴するものは、ロバである、とい
うことです。ロバは、なにをするにも、命令しなければ
なにもしない動物です。このシンボルは、歴史のなか
でも、象徴的なメッセージとして使われています。

  今週はイースターですが、これは、イエス・キリスト
が、エルサレムに入場したときに始まりました。このと
きエルサレムの人々は、手にヤシの木の葉をもって、
イエス・キリストを迎え入れます。

  ヤシの木は、ヴイクトリー(勝利) を象徴します。で
すから、エルサレム入場のとき、人々はヤシの木で
イエスを誉めたたえました。

  それは、イエスの勝利を表わしていたからです。そ
して、そのときイエスは、ロバに乗って入場しました。
つまり、マインドを克服したという勝利を象徴していた
のです。

  このようなシンボルはたいへん重要です。というのは、
みなさんの夢のなかにも頻繁に現われてくるからです。
また、幽体離脱のときにも、多くのシンボルによって、メ
ッセージが伝えられます。

 ひとつ例をさしあげます。たとえば、アストラル体でい
る意識がありながら、どうして自分に進歩がないのだろ
うか、と問いかけることができます。

 そうすると、示されるイメージとして、ロバが二匹横た
わっていて、どうしても動こうとしない、一生懸命ひっば
ってもビクともしない、というのが示されます。

 そうして、アストラル・トリッブからもどってきてから、その記憶を思い出すと、どうしても動こうとしないロバのイ
メージがでてくる。それがなにを示そうとしているのか、それは明白なことです。自分のマインドの状態を変えて
いない。以前と同じバカな考え方をしている。自分の内的な変換という努力をしようとしていない。ですから、全く
進歩がない、ということがアストラル・トリッブのなかのシンボルで示されるのです。

  ノーシス講座の目的は、一人ひとりが段階的忙進歩することにあります。このようなノーシスの知識をきき
ながら、自分で実践せず、内的な変化をおこさないならば、全く時間の無駄使いをしていることになります。

 我々のマインドは、先にいいましたようにたいへんな力がありますから、逆にその力が我々を閉じ込めると
いうこともします。マインドのなかにエゴが宿っているからです。ですから、我々のマインドは常に雑念があっ
て静かにいられることがめったにありませんし、自分のマインドが実在もしない妨害や障害を作るということ
をします。

  たとえば、マインドのなかに絶望という壁をつくるとします。そうすると、その壁のなかだけに閉じ込もって
しまって、それ以外のものは全く見えません。また、なんらかの問題をかかえているとします。そうすると、こ
の間題は我々のマインドのエネルギーを使って、我々を閉じ込めてしまいます。そして、おうおう忙して自殺
をする人も出てきます。

  自殺をして肉体から出たときに、マインドに閉じ込められていた自分に気づくでしょう。マインドはたいへん
なパワーがあります。しかし、それはロバ〃なのです。すなわち我々自身がそれを操作する方法を習わな
ければならないということです。

  たとえば、マインドが受けているネガティブな印象を転換することで、マインドのイメージを変えることがで
きます。このマインドのエネルギーは、人とどんなに離れていてもキャッチするということができます。それが
テレパシーです。マインドのエネルギーをキャッチするということは、そのマインドが投影しているシンボルを
キャ ッチする、ということでもあります。

  ここでユリ・ゲラーが、メンタルエネルギーを使うことで、どうして意識の進歩がなかったかを示したいと思い
ます。彼はスプーンを曲げるというエネルギーを使って、ガンの治療もできるでしょう。彼は自分の性エネルギ
ーを金属を曲げることに消耗しています。

  金属を曲げるには別の道具があるのに、どうしてこのエネルギーを使わなくてはならないのでしょうか。そ
こで誰が得をしたのでしょうか。それどころか何本かスプーンが使えなくなりました。彼がこのエネルギーをガ
ンの治療に使ったらどうなるでしょうか。スプーンを曲げるのも、ガンを治療するのも、全く同じエネルギーなの
です。スプーン曲げというのは、メンタル・エネルギーを使って遊んでいるようなものです。

  これは批判をしているのではありません。だれでも、したいことをする自由があります。私がここでみなさん
にいいたいことは、メタル・ペンディングができたからといって、その人がスーパーマンであるというイメージを
マインドにつくらないようにして欲しい、ということです。


5 意志のエネルギー


  さて、五番目のエネルギー、それが意志のエネルギーです。
  このエネルギーを象徴するもの、それが剣、刀です。また、バラの刺でもこの意志が象徴されます。エジプト
のファラオの場合、一方に性エネルギー昇華の杖と、もう一方に曲がった杖をもっています。これがファラオの
むちです。このむちがやはり意志のエネルギーの象徴です。

 このエネルギーはたいへん重要なものです。このようなノーシスの講
座を勉強しつづけるためにも、まず<意志> が必要です。

  そして、もうひとつ必要なものがあります。それは、自分自身に正直
であるということです。自分自身に正直でなければ、全く無駄になりま
す。物事に直面し、自分自身の欠点を正直に認めなければなりません。

  そして、それを克服するために、意志の力を開発するということです。
この意志のエネルギーを開発する方法、それは『正しい行い』です。そ
して、「意識ある努力」です。

  たとえば、ある日、たいへんおもしろい映画があるとします。そのとき、
映画に行くかノーシス講座に行こうか選択しなければならないとします。
その場合、精神的進化をするために、意識ある努力によって自分自身
で決めることになります。
  

ここで意識ある努力をしないと、意志の力が弱くなってしまいます。日本民族は一般に勤勉であり、この意
志の力を鍛練し、多く使ってきました。また、ヨーギ、ファキール、僧たちも、きびしい修行によって、この意志の
力を強くしようとしてきました。

  たとえば、片足をあげて何時問も立っていたり、地中に何日も入っていたりします。日本では、滝行などをし
ます。禅宗では、作務(さむ)といって、いろいろな雑役によって意志の力を強くします。

  しかし、このような修行者たちのいけない点は、そのような訓練によって強くした意志の力を狂信的なもの
に向けてしまう、ということです。そうすると、その人たちは、人生の終わりに、狂信という結果を収穫すること
になってしまうでしょう。

  この意志というエネルギーを知っている人は、たいへん数が少ないのです。みなさんもご存知のように、イ
エス・キリストが十字架にかけられたときに、頭にいばらの冠をかけていました。意志の冠が与えられたので
す。このように象徴的なメッセージは、たいへん正確で数学的です。



6 意識のエネルギー


  第六番目のエネルギーは、意識のエネルギーです。意識のエネルギー、それがノーシスです。このエネル
ギーの象徴となるものが、光そして火です。また、ランプによっても象徴されます。

  神道では、紙がそれを象徴します。紙は、英智を伝えるも
のだからです。

  みなさんがここで受け取っているノーシスは、意識の栄養
となります。ノーシスは、意識の価値を呼び起こし、現実に光
を当てて見させることを促がします。

  ノーシスを我々のなかで活動させるということは、意識の
目覚めを助けます。意識の目覚めがないということはロボッ
トのような機械的状態になります。

 日本は、世界中の発明をコピーするということを学び、実
行しました。いまでも、コピーしかしていないと思っている外
国人がいます。
  しかし、それは違います。テクノロジー のなかにも、段階的に三つのステップがあるからです。第一段階は、
技術の習得。すなわち、技術者を養成することです。第二段階は、生産です。この段階で.パテントを模倣する
ということがはいってきます。この段階を終了すれば、自分で発明するという第三の段階になります。日本のテ
クノロジーも、この第三段階に達しました。ですから、日本はもう海外のまねをする必要はありません。事実、ア
メリカは日本からソーラー・バッテリーやロボットのパテントを買っています。

   しかし、多くの人たちはいまだに以前と同じことを考えています。それは、マインドの中に塀が巡らされ、その
堀の外に出ることがないからです。そうならないためには、意識のエネルギーを強くしなくてはなりません。

  多くの人たちが、「ノーシスとはなんですか」と開きます。ある人は、講座を通して習ぅので学校〃であると
考えます。それは、マインドにある学校のイメージと一致するからです。また、治療などの儀式をすると、ノーシ
スを宗派″であると考えます。そして、宇宙の研究をすると、ノーシスを純粋科学〃であると考える人もい
ます。

  このように、ノーシスはあらゆる分野をカバーしますが、学校でも、芸術でも、科学でも、宗教でもありません。
ノーシスは、「意識」の純粋なエネルギーなのです。

  みなさんは、ここに、このエネルギーを受け取りに来ているのです。ノーシスは、この人類の無知の闇を排除
する最後の光です。いつの時代にも、秘密のグループに与えられてきました。それは、イニシエイトの段階に達
した人に与えられたものです。

  このように、公に人類に示されるのは、人類の歴史のなかではじめてのことです。これまでの文献で、ノーシ
スの知識、たとえば「性エネルギーの昇華」などについて発見することはないでしょう。

  ノーシスの後で期待できるものは二つだけです。それは、戦争と大異変です。そして、このノーシスの英智の
みが、戦争と大異変を克服し、永遠の価値を見い出すことを可能とさせます。

  そうすると、この六番目のエネルギーを活動させる開発方法として、まず第一にノーシスの修得があります。
第二番目に、エゴの撲滅があります。それは、エゴは意識のエネルギーを盗むからです。このエゴがマインドの
妨害をします。そして、エゴはオーラを汚します。さらに、肉体的な病気の原因にもなります。

  第三番目が<儀式> です。儀式は、意識のための言語です。日本のように神道や仏教の儀式を守ってき
たことは、意識の栄養に役立ちます。また、神話もその栄養となります。

  そうすると、ノーシス−直観的認識によって儀式を理解することができます。そして、儀式を理解することに
よって光をさらに強くすることができます。ここで重要なのは、エゴを根絶するために儀式を行う、ということで
す。このノーシスなしでエゴの根絶を計ることはできません。

  多くの文明が失敗したのは、そのためです。この知識の重要さが想像できますか。どうして、ノーシスが商
業化されていないかもわかるでしょう。この知識には値段がありません。ノーシスは、我々の魂や霊に関する
ことです。これに関することは商業化してはならないのです。

  意識の目覚めとはすなわち正覚、光ですから、闇を排除するということです。すなわち、意識を開発するも
のは決してだまされることはない、ということです。

  ノーシスは、ちょうどフィルターのようなものにたとえることができます。すなわち、すべてをフィルターで浸
し、真実を見極める判断基準を与えるからです。



7 魂のエネルギー

  さて、七番目に魂のエネルギーがあります。このエネルギーは最も重要なものです。この象徴となるものが
ドラゴン(龍) です。このエネルギーは火のなかの火です。火のなかにはすでにエネルギーがあります。

  このエネルギーの栄養となるものが三つあります。その第一が、昇華された性エネルギーです。というのは、
卵子も精子も生命のエネルギーだからです。魂が生命を与えます。魂は命です。命は命を栄養とします。性エ
ネルギー昇華がいかに重要か、ここでもうー度、注目してください。性エネルギーを消耗するたびに、この魂の
エネルギーを失なっているのです。

  ノーシスが提供するのが、知識と性エネルギー昇華の方法です。いままでみなさんは、多くの転生のなか
で第一番目から五番目までのそれぞれのエネルギーを、各自それぞれ開発する仕方を習ってきたことでしょ
う。ところが、第六番目と七番目のエネルギーについては、ずっと人類の秘密にされてきました。ですから、い
ま重要なのはこの意識と魂のエネルギーなのです。

  すなわち、この二つのエネルギーの開発に専念すれば、それ以外のエネルギーはひとりでにやってきます。
しかし、いかに超常感覚が発達していても、この二つのエネルギーが開発されていなければ、以前と同様に
無知のまま死にます。また、いかにすぐれた食事をしていても同じことです。スプーンを曲げたとしても同じで
す。重要なのは、意識と魂のエネルギーの開発です。

  だからといって、肉体が重要でないといっているのではありません。肉体は、他のエネルギーがプロセスさ
れるラボラトリー(研究室) だからです。この肉体はたいへん重要です。だからこそ、自殺をしてはいけないと
何度もいっているわけです。

  たとえば、肉体はここにある茶わんに相当します。この茶わんは凝縮された物体であり、お茶を入れるため
に必要なものです。茶わんがなければお茶は飲めません。けれどもこのお茶わんを食べるわけにはいきませ
ん。重要なのほ中身であるということです。我々の肉体はラボラトリーです。ちょうど茶わんと同じょうに。重要
なのは魂なのです。

  そして、魂のエネルギーを活動させる第二のもの、それが<愛> です。この愛は犠牲の愛です。犠牲的愛
によって、人類に献身するということです。魂のエネルギーによってこの愛を開発しなければ、本当の愛を知る
ことはありません。

  これを開発する前の「愛」というのは、きまぐれの情であったり、異性に対する好みであったり、情欲的な欲
望であったり、肉欲的・感覚的なものであったり、また自分の利害であったりします。それらは、決して愛では
ありません。愛は犠牲なのです。そして、これは魂に属します。ですから、よく「神は愛である」といいます。これ
が本当の愛なのです。

  そして、もうひとつ第三番目として、魂の栄養となるものがあります。それは秘密の宗派など実残されている
もので、パンとワインの実質成分変換の儀式です。世界中のすべての秘密のグループでこの儀式を保存して
います。マヤでも、エジプトでも、神道でも、仏教でも、またキリスト教にもです。

  これは、魂を強化するために、高次的エネルギーを注入するひとつの方法です。そして、これによって魂を
強化させると、不滅の存在となります。また、戦争を止める唯一のエネルギーであり、大異変を防ぐ唯一のエ
ネルギーでもあるのです。そして、我々を永遠に救済する唯一のエネルギーです。

  この講座の目的は、このことをみなさんに教えることです。そして同時に、みなさん自身が同じ民族にこれ
を伝達することを習っています。何千万という日本の人たちが、この魂の栄養を渇望しています。純粋な知識
を求めています。もう学校などには行きたくないと思っています。もう商業的なグル忙に会いたくないでしょう。

  また、狂信的な宗教も望んでいないでしょう。というのは、魂はゴミは食べないからです。意識と魂は、純粋
なエネルギーと英智を栄養とするからです。これがみなさんとここで分かちあっているものです。

  この知識が日本中に行き渡れば、世界中が日本の後を追うでしょう。いまでも、ラテン・アメリカの諸国が日
本を尊敬しています。日本がすることを世界中がするでしょう。そうすれば戦争を防ぐことができます。そして永
遠に救われることも可能です。

  我々が生きている時代は、地球の五番目の最後の時期なのです。ですから、ノーシスが伝えられる目的は、
みなさんが次の地球の第六番目の時代、黄金時代の種人となる準備のためです。そして、この宇宙のなかで
有益な存在となるためのものです。

(1983.4.7)