アストラル・プロジェクション
ノーシス人類学

意識の真の目覚めをうながし
 より高等な人間機能を開発する  
  太古のシンボル文字ルーンの秘儀を伝授!
    
                                           ミゲル・ネリ(「学研ムー」29号より
 

神聖文字ルーンの魔力が真の人間的進化を達成する
 
古来からひそかに語りつがれてきた秘儀の体系がある。それは文字に魔
力を封じこめるという一種独特の形で伝えられてきた。すなわち神聖文字
「ルーン」の秘儀である。その神秘的なシンボル文字が持つ、恐るへき魔
力とは何か? また、その偉大なパワーの秘密は・・・・・?

入門編

ルーンは神秘的なシンボル文字

 今をさることはるかな昔、アトランチスやムーの時代より
さらに古く、気の遠くなるほどの太古、この地上に住んだ、
原初の人びとがいた。彼らはある神秘的な文字体系=シ
ンボルを持っていた。それが謎につつまれた神聖文字
「ルーン」である。
 
  現在、世界中の諸民族が使っている文字は、この太古
のシンボルに由来しているといわれ、ルーツはすべて「ル
ーン文字」にある。ではいったい、この神秘文字ルーンと
はどういうものなのたろう。
 
  ルーン文字はンンポリックに表現されるが、もともとは
24の魔術的シンボルて構成されていた。この24のシンボ
ルは神の24の玉座≠ワたは天の24長老(『黙示録』
第4章4節参照)≠表すものである。

  またカバラ魔術師たちは、これら24のシンボルを4つの
ヘブライ文字に要約し、その4文字を24の王冠で飾り、さら
にそこから発する72の光線で表した。この72という数は
72天使≠意味し、7+2=9(完全なる人間)を象徴す
るものである。
 
  また、先にあげた4つの文字こそ、神の最も偉大なパワ
ーが秘められているといわれる「ヨッド へー バウ へー」
であるが、その魔術的効果があまりにもすさまじく恐ろし
いものなので、ヘブライ人たちはそれを口にすることを固く
禁止されたという。
 
  このルーン(RUNE)という名には、神秘、英知、火の
矢、動き、秘密≠ニいった意味があり、ルーンに由来した
英語のRUNは、足る、回転する≠ナあり、またアメリカ
大陸の一部の原住民の間では動く人間≠ニいう意味
を持つ。

  まさにこれはルーンの実践を暗示したもので、それは
後の『実践編』をみればおのずと理解てきるはずだ。詳し
くは後で述べよう。

カバラ魔術師たちは、ルーン文字を4つのへフライ文字に要約し、
  それを24の王冠で飾り、さらにそこから発する72の光線て表現し
  た。


ルーン文字の石碑。スカンジナビア3国から贈られたもので、東京
   の日比谷公園にある。

  さて、このルーン文字の痕跡は有名なバイキングのものをはじめ、イースター島で発見されたロンゴ ロンゴ
と呼ばれる文字など、ほとんど世界中に見ることがてきる。しかし、この神聖文字の伝統を最も忠実に保存したの
は、北欧のゲルマン民族、スカンジナヒア民族である。
 
  たとえば北欧神話の中て、ルーンは大変重要な位置をしめている。というのも、ルーンは時と世代を経て伝えら
れる英知の表現であり、主神オーディンが教えたものだからである。オーディン神は英知の神、魔術の神、農耕の
神であり、彼は巨人たちと戦ってルーンの秘密を勝ちとった。また、巨人ミミールから予言と未来を知る科学≠
もらうのとひきかえに、自分の目を1つ犠牲にしたと伝えられる。
 
  こうした美しく壮大な神話の中に、北欧の人々はルーン文字とその魔力の秘密を伝えてきたのだが、では彼ら
が手にしたルーン文字の魔力とは、いったい何か。

超人への道を開くルーンの魔力

  ルーン文字の魔力を引き出す具体的な練習法は次の
『実践編』で詳しく説明するが、
@自分の肉体でルーン文字のポジション(形と動き)を表
  現し、同時に
Aマントラ(バイブレーション) と
B呼吸法
を組み合わせたものだと思えばいい。
 
  ルーン文字はシンボルとして表現されることはすでに述
べたがシンボルはそれぞれの形ごとにある一定のエネル
ギーをキャッチし、それに相応する人間のエネルギーを活
動させる。すべてのシンボルは生きているのだ。

  そしてルーン文字は生きたシンボルとして、力の動きと
人間を揺さぶる宇宙エネルギーをはらんでいる。つまりル
ーン文字の魔力とは、@ポジションAマントラB呼吸法に
よって、われわれ人間に巨大なエネルギー操作の機会を
与え、より高等な人間機能の開発を可能にするものなの
である。
 
  ここでいう高等な人問機能とは、想像(空想や思考では
ない。想像とは創造的なものである)、意志、記憶(前世の
記憶も含む)、そして知性である。

  こうしたものの開発過程において、われわれは意識の
本当の目覚めを助け、それによって自分自身で考えるこ
とを学ぶ。また、自然から直接学ぶこともできるようにな
るし、少ない労力によって多くを学ぶこともてきるように
なる。
 
   つまり、この神聖文字ルーンの実践によって得られるも
のこそ、古来から人々が求めてやまない超人への道であ
り、真の人間的進化へと踏み出す道だったのである。
 
  こうしたルーンの魔力の秘密とその実践は、長い間、限
られた特定のグループや秘密の宗派にのみ伝えられ、一
般に公開されることはほとんどなかった。しかしそれは現代
でもひそかに行われている。

  たとえば40年ほど前、あのオカルト帝国を築いたヒトラー
は、ルーンの魔力をわがものにしようと熱心に研究した1人
である。事実、世界を恐怖におとしいれたナチスのシンボル
である「スワステイカ=(逆まんじ)」は、ルーン文字の「ギ
ボール(GIBOR)」を起源にしていた。

 右回りの卍=スワスティが、陽性の力、宇宙の絶えるこ
とのない動き、創造する性エネルギーなど良運の象徴なの
に対し、ヒトラーのは陰性の力、自然界の破壊力を呼び
起こす働き、死などの意味を持っていた。

  彼の破滅的所業の源泉はそこにあった。まさに彼は、
ルーンの魔力を悪魔的に使ったのである。
 
 さらにルーン文字は、普遍的なコミュニケーションのメデ
ィアであるということもてきる。なぜなら、それぞれの文字
が人間のあるポジション(形、動き)を表し、その人の考え
や観いを衷現する目的を持つからである。

  そのうえ、それぞれの形がエネルギー的意味を持つた
め、意思伝達の効果は肉眼で見える次元だけではなく、
肉眼では見えない次元にまでも及ぶ。

↑オカルト帝国ともいわれたヒトラーのナチスドイツでは、SS隊員
  にルーン文字を教えていた。

ルーン文字を起源にしたいろいろなまんじの表現。この3つはいずれもスカンジナヒア民族のもの。

↓下は日本に伝わるまんじ。足の指に描かれたものは、インドてみられるまんじの表現だ。

   したがって、自然との交信(動物や植物、他の天体の住人)や、さらにはより高い次元である、神々との交信
にさえ使われる。ルーンの魔力のすばらしい一面だ。しかし、そうした段階に達するためには、まずエネルギーと
いうものについてよく理解しておかなければならない。では、エネルギーとはいったい何か。どう考えればいいも
のなのだろう。


エネルギー・バランスか崩壊する


   われわれの宇宙は「物質とエネルギー」から成り立っている。これらは絶えまなく円を描き、またはらせん状
に振動している。この2つの板の間に、振動の違いによる無数の段階が存在し、さらにはエーテルと呼ばれる
成分が、両極を橋渡ししている。これらをわれわれ人間に当てはめてみると、2極のうちの1つ、物質は肉体で
あり、もう1つの極、エネルギーに属するものが魂であるといえる。そしてこの2極の間にエーテル体(霊体)が
ある。

  さて、物質とエネルギーの絶えまないぶつかり合いは、万物を動かす力を生じさせ、全宇宙に生命の営みを
与える。しかし、存在するすべてのエネルギーの中で最も純粋で最も繊細なもの、それが魂のエネルギーであ
る。なぜならこのエネルギーは、われわれのひとつひとつの細胞の内に振動し、血とともに体中をめぐり、生命
の燈をともしているからである。
 
  この魂のエネルギーは、われわれが持つすべてのものの中て、最も価値があり最も神聖なものである。そ
の主要原子はハートの左心室に位置しているといわれ、それゆえ、ハートにはわれわれの内的な父であると
ころの魂が宿るといわれるのだ。
 
  さて、こうしたエネルギーは生命活動を理想的な状態で維持するためにも必要不可欠なものたが、現代と
いう時代はそのエネルギーを十分にキャッチてきない環境になってしまった。大気汚染によって太陽光線がさ
えぎられたり、人工の味・色・形の食物や人工的交配の産物てある野菜や果実など、みかけはよくてもエネル
ギー成分的には実質のないものがはびこっているからだ。
 
  さらに人類は動・植物の多くの種を絶滅させ、また絶滅に追いこもうとしている。ところが、すべての動・植物
は地球と人間の栄養となる重要な機能を持っているのだ。「栄養となる」といっても、必ずしも食べて栄養とす
る、という意味ではなく、それぞれの動・植物は、地球のエネルギー・バランスを保つために、一定のエネルギ
ーを交換する目的て創造されている、という意味てある。

  つまり、地上のすべての生命は、一定のエネルギー的機能をはたし、その微妙なエネルギー・バランスの中
でのみ、生命は本来の姿で生きていけるのだ。たとえばハエを考えてみよう。こんな小さな虫といえども、エネ
ルギー変換システムの一員なのだ。彼らの複眼は広い視界を侍ち、大気中の汚染をすばやくキャッチする。彼
らは空中てジグザグに不規則に飛行しながら、自分たちの栄養となるエネルギーを吸収する。

  それが彼らの機能なのだ。すなわち、腐敗物や汚物が放つネガティプな電気エネルギーを吸収し、結果的
には大気中の汚染を洗浄しているのだ。その事実から、昔、ハエは空中の陰電気を洗浄する昆虫として、原
子エネルギーのシンボルと考えられたこともある。
 
  しかし、こうした自然のメカニズムがこわれつつある以上、現代において、たとえば重要な生命エネルギー
である性エネルギーや地球外の太陽(宇宙)エネルギーの吸収、および体内における変換法が非常に重要
なものになってくる。そして、神聖文字ルーンの魔力は、それを可能にする1つの方法でもあるのだ。
          
  聖書の時代の人間の寿命が数百歳だったことはよく知られているが、アトランチス以後、古代エジプトても
140歳だったといわれる。ところが現代は医学の発達にもかかわらず、この半分の70歳に行きつくのがやっと
である。その違いはとこにあるのだろうか。すべては調和のとれたエネルギーの強さにかかっている。エネル
ギー・ポテンシャルがあれば、病気にも対抗できるということだ。


肉体にエネルギーを充電する秘法

 
このように、エネルギーというものの実態を神秘学的に把握すれば、ルーンは、健康のため、エネルギー吸
収のため、そしてわれわれの成分を洗練し、われわれの徳を開発するためにも、大いに助けとなることがおわ
かりだろう。ルーンの実践は、ちょうどソーラー・ハウスの屋根に取りつけたソーラー・バッテリー(太陽電池)や、
太陽エネルギーを利用するいろいろな設備とまったく同じようなもので、肉体にエネルギーの無限の充電を可
能にする。

  われわれの肉体はその意味では、比類のないほどのすばらしい研究室なのた。われわれの肉体は、自然
界と宇宙からの最も繊細なエネルギーをキャッチするためにとくにデザインされたレーダーなのだ。たとえば手
は送受信のアンテナの役をする。人差し指は陽エネルギーを操作し、小指は陰、親指は中和させる役を持つ。
だからルーンの実践では「印(ムードラ)」も効果を表すのだ。 

  手に集中したエネルギーは、治療や祝福するときは外に向けた手のひらから放出される。逆に受信は、両
手の28万に及ぶ原形質の先端を通り、有機体内の7万2000の神経チャンネルに導かれる。そして、このエネ
ルギーはわれわれの肉体の土台となるエーテル体においてエーテル成分を活動させ、想像、意志、記憶、超
常感覚機能を活動させる。
 
  つまり、肉体をいかに正しく動かすかを学ぶとき、われわれは自分自身を最大限に生かしきることができる
といえるのである。といって、ルーンの実践をそんなにむずかしく考える必要はない。われわれは生まれたと
きから、意識の中にルーンを潜在的に記憶しているので、知らないうちにそれを使っているのだ。
 
  とくに子どもは体の要求を敏感に感じとり、エネルギーを充電する必要があると、自然にルーンを実践してい
る。彼らの遊びの中で、両手を広げて十字を形どり、クルグル回るものなどがそうだ。陽のエネルギーが必要
なら右回りに、陰のエネルギーなら左回りに回転する遊びて、体の要求を満たす。
 
  また、一般の生活の中にもそれらはみられる。日本の伝統的な盆踊りにも、ルーン的動きを観察することが
できる。音楽や太鼓に合わせた手と足の動きなどは、ある種のエネルギーを集中させ、強い磁場をつくること
にもつながる。ここで忘れてならないのは、われわれの神聖な起源についてだ。

  すなわち、この地球に何のために生まれてきたかを理解するため、われわれの魂の霊的な部分を開発しな
ければならない、ということだ。そしてまた、ポジティブなエネルギーで充電すると同時に、憎悪やユゴの原因と
なるネガティプなエネルギーの排除にも努めることが重要だ。
 
  神聖文字「ルーン」の実践によって、あなたはそれらを自分の手にすることがてきるたろう。