特集  秘 教 占 星 術
              
天体と人間の関係
                                     ミゲル・ネリ
(機関誌ノーシス5号より)

月の魔力について

満月の夜には何かが起こる  
心理的・肉体的影響  体からでる金粉

水星はマインドに影響   金星は二つの愛を呼ぶ  太陽は生命の源

火星はカを与える   木星は叡智   土星は「時」と関連

0〜7歳は月 7〜14歳は水星  14〜21歳は金星 恋に恋する年ごろ  

21〜42歳は太陽  人生の基礎を築く

42〜49歳は火星 大きく飛躍発展


49〜56歳は木星 結果がでる時期


56〜63歳は土星 正義の裁きがくだる

63歳〜普通の人々はもとのサイクルに戻る


進化をめざす人々は「尊敬すべき長老」に

天体のエネルギーを活用して生きる

 『月の魔力』について

  つい最近、興味深い本が出版されたので、まずそれをご紹介しよう。月が私たち人間に与える影響を、科学
的に解明しようとした本で、タイトルは『月の魔力』(THE LUNAR EFFECT 東京書籍)、著者はA・L・リーバーと
いうアメリカの精神科医だ。

  おそらくあなたも、潮の干満と出産の関係や、満月には重態の病人は息をひきとることが多いという話を耳
にしたことがあるだろう。庶民の知恵として、こういったことは昔からいわれていることだ。しかし、なぜそうなの
か、ということについては、まだはっきりとした答は出ていない。

   氏はそれを月の影響によるものだとし、多くのデータを示し、実例をひいて証明しようと試みている。太陽系
宇宙の一つの星である地球に生きる私たちが、もっとも近い星である月はむろんのこと、その他の天体からも
ある種の影響を受けているのは、自明のことである。しかしそれをさらに確認するために、参考までに氏のデー
タを引いてみよう。


満月の夜には何かが起こる


 氏の集めたデータによると、ニューヨークの火災調査局の調査では、満月の日には放火事件がいつもの二倍
にふえる。フィラデルフィア警察も、満月時には放火事件と傷害事件がふえるというし、ロサンジェルス警察やマ
イアミ警察でも同様の結果を提出している。
 
   また、満月の夜は患者のおかしな行動が目立つというのは、ニューヨークの著名な精神科医アラン・コット博
士である。
 「私の勤めている病院では、私をはじめ職員が皆、患者の突然のおかしな行動は月が引き起こしたとしか説
   明できない、と思っています。満月時には電話の声まで荒っぽくなる傾向があるんです」
 
  マサチューセッツ州選出の国会議員ジェリー・スタッズ氏はこういっているという。
 「満月の間じゅう、頭のおかしな連中に悩まされましてね。昨晩はどんな電話があったかと秘書に尋ねても、
   あら、いつものとおりクレージーなものばかり、と答えるだけなんですよ」
 
   リーバー氏はこれらの話をきいて、こう書いている。以下、引用してみよう。
 
   満月時に患者のおかしな行動が多くなる、という精神病院関係者の観察について、今までのところ科学的
説明はなされていない。救急室や精神病棟で働く人々の観察は、個人的体験の域を出ていない。しかしこれ
らの観察は正常者、精神異常者を問わず、人間行動を解くうえで月が重要な鍵となっていることを暗示してい
るともいえよう。
 
   精神簿弱者、アルコール中毒者、麻薬常習者などの施設で働く人々も、月に関して私と同様な経験をもって
いた。またニューヨーク市イーストサイドの救急車運転手は私にこういった。「満月の晩にゃ、道路は活気があ
るね。そんな晩にゃ、すげえ犯罪や事故でてんてこまいさ。」 

  フロリダ州立大学の犯罪学者ヴァーノン・フォックス教授による
と、彼の授業に出た警官連が、満月時には犯罪発生率が上がる、
と述べたそうである。これは彼らの実地体験にもとづく個人的カン
だという。

   また、サンフランシスコ市警の警部は、「市民サービスの仕事に
一定期間ついた人なら誰でも、月の満ち欠けと人間行動との間に、
はっきりした相関のあることを経験的に知っている」と語っている。
 
   ジョージア州キングズランドのある地方判事はいう。「四年ほど
判事をしているが、満月時には夫婦間のもめごとのこじれることが
多い。」
 
  月が人間行動に影響を及ぼしているという主張を、愚かな人々
の迷信と片づけることはできない。この主張は、大衆と関わりをも
つ職業に長期間たずさわってきた、専門家達の意見でもあるから
である。
 
   氏はこうしたことを述べた後、読者に対してこう問いかけている。
「何か身体が変だ?月をごらんなさい、満月ではありませんか。む
しゃくしゃする? 月をごらんなさい、満月ではありませんか。眠れ
ない?月をごらんなさい、満月ではありませんか」と。

満月の夜、女たちは月に支配される
    くフランスの版画17世紀〉

心理的・肉体的影響

  さてむろん、私自身にもこういった体験はある。以前、ある遺跡の調査研究のためにジャングルに住んでい
たころのことだが、満月の夜になるとすべての動物たちが奇異な行動を起こすのに気づいた。そしてやたらと
神経質になっている。ジャングル全体のバイブレーションが落ち着きのないものとなってしまっているのだ。

  そんな夜にケガをした動物は悲惨である。出血の量がいつもより多いからだ。ジャングルで動物たちの手術
もよくしてやったが、私はそんな経験から決して満月の時には手術しなかった。満月に近い上弦の月のときに
もだ。やはり出血の量がとても多くなってしまうからである。
 
   こういったことはいったい何故なのか。心理的な面から月の影響をみるなら、私たちの魂は太陽に属してい
るが、霊(心理)は月に属していて月の影響を多く受けるからだといえる。肉体的な面をみるなら、地球にある
海の水が満ちるとき、私たちの体を流れる血も同様の影響を受けて、そういう現象が起こるのである。
 
   私たちが月からのこうした影響を克服しないかぎり、一生の間、月の満ち欠けに左右されて行動を起こすと
いうことを繰り返すことになる。あなたも、自分の行動に一つのパターンがあることに気づいているのではない
だろうか。そして、あまりにも長期間にわたってそのパターンが続いているので、それが自分なのだ、と勘違い
してはいないだろうか。

   けれども案外、そのパターンは月の影響によるものかもしれない。あるいは他の天体の影響によるものとも
考えられる。その原因が分かれば、パターンを崩し、よいものへと変えていくことができる。天体の悪しき影響
を排除することができるのである。

  
  体からでる金粉

                            
  私がこれまでに出会った日本人の中には、すでにその方向にいきかけている人が多くいた。月の悪しき影
響を受けずに、うまく生かしていくという方向である。そういう人はすぐに分かる。なぜかというと、そういう人は
毛穴から金粉がでるからである。テレビでも以前紹介されていたとおもうが、実際日本人にはこういう人が不
思議と多いのだ。
 
   その金粉はその人の霊からくるのである。霊が黄金へと変容していく過程にある人は、体から金粉がでる。
この金が、錬金術でいうところの金である。生命エネルギーであるところの性エネルギーを、ある方法によって
背骨を通って上昇させることで、この金はできる。

   しかしこの方法を実践していない人でも金粉が出ることがあるのは、その人は前生において同じ修行を行
なっていたからだ。そういう人が現生においてもそのテクニックを毎日実行していくならば、霊すべてを黄金で
満たす、すなわち黄金の霊体を完成することができるだろう。
 
   よく僧侶が着ている金色の衣は、黄金の霊体を象徴したものであるし、黄金色の仏像も同様の意味を持っ
ている。そのようにして霊を黄金へと変容させたならば、もう月の影響に左右されることはない。黄金とは太陽
のものであり、太陽は月にまさるからである。
 
   月はすでにもう死んでしまった星である。ただ太陽の光を反射しているにすぎない。そして地球にとっては
どういう役割を果たしているかというと、太陽の光を緩和させる役目である。あまりにも強い太陽エネルギーを、
中和させているのだ。ちょうど私たちの霊(月)が、魂(太陽)と肉体(地球)を中和させているのと同じである。
 
   このように地球上のすべての住人は、月からの影響を受けている。しかし私たちが影響を受けている天体
は月だけではない。私たちの住む太陽系の中には、太陽をはじめとして、水星や金星、火星や木星、土星な
どの天体があり、これらは円を描きながら、一定の影響を地球に及ぼしているのである。
 
   その影響を具体的に述べる前に、各々の星について大ざっぱではあるが説明しておく。

          水星はマインドに影響

 太陽系の中で太陽にもっとも近い軌道を持つ天体が水星
である。私たちの肉眼でみようとするなら、夕方に西の空に
見えるか、明けがたに東の空に見えるかのどちらかである。

   古代ギリシアではこれを別々の星と考えて、東の空に見え
るときをアポロ、西の空に見えるときをマーキュリーと呼んだ。
そして現在では、水星はマーキュリーと呼ばれている。
 
   マーキュリーというのは水銀という意味で、地球上にある
水銀のエッセンスは水星から与えられたものである。これが
水星の物質面から見た影響である。心理面からみると、人
間のマインドと深い関連を持っている。
 
   水星の知性はマーキュリー、ギリシア神話に表わされてい
るヘルメスである。勉学の神であり、音楽・文字・数学・天文
・体育・度量衡の術などを生みだしたといわれている。


        金星は二つの愛を呼ぶ


 金星は太陽系の第二惑星で、太陽、月の次に明るい星で
ある。夕方の西空に輝くときは宵の明星、明けがたに東の
空に輝くときは明けの明星といわれ、美と愛の神ビーナスと
よばれている。
 
   その物質的レベルでの地球への影響は、銅と深い関係を
持っている。銅というのは、みなさんもよくご存知のように電
気エネルギーの導体となるものだ。

  癌の治療のときに銅を使うことがあるが、これは癌細胞がエネルギー不足の細胞だからで、銅によってエネ
ルギーを活動させるためにそうするのである。心理的な面からいえば、金星が私たちの心に愛を生じさせる。し
かし、金星が生じさせる愛には、二面性がある。
 
   ポジティヴな面からみれば、私たちを進化へと導く愛、すなわち献身的な愛である。相手のためなら、自分の
血の最後の一滴まで投げだすことができる愛。マザー・テレサのようなすばらしい仕事をさせるのが、この献身
的な愛の力である。
 
   ネガティヴな面からみれば、私たちを退化させる愛、すなわち情欲的な、肉欲的な愛である。今、世界的な頼
向である性的退廃は、金星のネガティヴな面の影響である。日本という国は金星とは特に深いつながりがあるの
で、意識的にそのポジティヴな面をいかしていかなければ、性的退廃はエスカレートする一方である。

   余談になるが、先日ちょっとした用があって、久し振りに新宿へ
行った。久し振りといっても一ヵ月ぶりくらいなものだが、その少し
の間にあまりにも退廃の度がすすんでいるのに驚いてしまった。
 
  街を歩いているのはほとんどが若い男女なのだが、若さの持つ
清々しいエネルギーは感じられず、老いに似た退廃のふんいきが
街全体をおおっていた。私は自分がその悪しき空気に犯されない
よう、用心深く自分の周囲にバリヤーを張らなければならなかった
ほどだ。
 
  さまざまなファッションが見られたが、そして私は、若い人々が若
さゆえのツッパリでそんな格好をするのを嫌いではないのだが、し
かしそれらはあまりにも退廃的なものだった。そんなに陰の方へと
傾いて、その先どこへ行きつくつもりなのか。

  陰は陽ゆえにあるものであり、陽をさらに光輝かせるためにこそ
陰の存在価値があるというのに。歌舞伎町に入ると、その債向は
ますますひどく、かつ露骨になっていった。私がもっとも驚いたの
は、ある覗き小屋(!)の前を通りかかった時だ。そこでの商売の
内容というのは、個室にヌードかそれに近い格好の女性をいれて
おいて、それを覗かせてお金をとるというものだ。
 
  もちろんよいことではないが、それを楽しむのは本人の自由だ。
その人の性ホルモンをムダ使いするだけなのだから。ところがそ
の店では、街顛にビデオを持ち出して、個室で何をやっているか
を見せているのだ。商売、お金というものが、人間の持つ常識的
(あるいは良心的といいかえてもいいが)規範を泥足で塔みにじ
っているのである。
 
   それをやっている店の人も、そのビデオに思わず知らず目を奪
われてしまう通行く人々も、そのことの異常さにはもう気づかなくな
っているようだった。感性が鈍感になっているからだ。刺激はさら

1984年9月18日付・朝日新聞
米国を中心に三年前から流行し始めた
後天性免疫不全症候群(AIDS=エイズ)
の患者は ますます増え続けている。体
の免疫力が低下するため、がんなどさま
ざまな病気にかかり、死亡率が極めて高
いのが特徴だ。原因と見られるウイルス
の正体も最近になって突き止められ、ワ
クチンの開発などの見通しが開けてきた。
とはいうものの、日本にとっても上陸を阻
止するため当面は厳しい監視が必要だ。  

1984年9月18日付・朝日新聞      AIDS 病原ウイルス
輸入血液大半は米国
最初にAIDSの発生に気づいたのは、米伝染病予防センター(CDC)のJ・クラン博士
ら。7日に仙台市で開かれた第6回国際ウイルス学会議の「AIDS特別分科会」に出席
した道博士によると、統計を取り始めた81年6月以来、先月20日までに米国で発生
した患者の数は5636人。この1年間で3500人も増えた。


各国に広がる患者
米国内の患者の72%は同性愛の男性。18%が麻薬など静脈注射の常用者。AIDS
患者からの輸血や血液製剤で感染、発病した人も74人いる。患者は米国内だけでな
く、カナダ、カリブ海諸国、ヨーロッパ、オーストラリア、中央アフリカなど20数カ国に
広がっている。
AIDSの患者として登録されているのは氷山の一角で、感染してもリンパ節がはれる
などの軽い症状ですんでいる人が、AIDS患者の10倍程度いるのではないか→とい
うのが同博士の見方だ。当初からウイルスが犯人と目されていたために、病原ウイル
スの発見競争はすさまじかった。83年5月、仏パスツール研究所のL。モンテーニエ・
ウイルス部長らが、リンパ腺腫(せんしゅ)のホモの患者から分離したウイルスをLAV
と名付け、AIDSの病因ウイルスとして米科学雑誌「サイエンス」に発表。一方、米国立
ガン研究所(NCI)のR。ギャロ博士達も同じ雑誌の同じ号に、西南日本などの患者の
多い成人T細胞白血病の病因ウイルスHTLV−I型がAIDSの原因と主張した。


ワクチン開発絡む

その後ギャロ博士達は見解を修正。今年五月、新たにAIDS患者から分離したウイル
スをHTLVーIII型と名付け、「これこそがAIDSの原因」と大々的に記者会見した。こ
れに対してモンテーニエ部長は「ギャロ博士のは、こちらからわけてやったLAVで二つ
のウイルスは同じものに違いない」と反論。二つのウイルスを直接比べようにも、ギャ
ロ博士はウイルスを外に出すことを拒んでいる。将来のワクチン開発の特許の問題も
絡んでいるんで、どうしてもなまぐさい話になる。だが、7日の「AIDS特別分科会」で、
双方のグループが発表した二つのウイルスは、形やウイルスが作るたんぱく、遺伝子
の構造、リンパ球に対する作用などが極めてよく一致、同じものであることが確実にな
ってきた。 
カリフォルニア大のJ・レビィ博士らも今年八月、サンフランシスコのAIDS患者からウイ
ルスを独自に分離、RAVと命名した。RAVとLAVは同じ種類のウイルスであるrとも確
かめられ、ウイルス発見の先陣争いも決着がつきそうだ。米国のカイロン社が十日、
「AIDSウイルスの遺伝子の
大量複製に成功した」と発表したのは、このRAVの遺伝子
だ。この三つのウイルスが同一だとして、このウイルスが本当にAIDSの原因なのか。
一つの病気がある病原体によって起こることを証明するには、1病原体が柄気の人か
らすべて見つかる、2分離培養した病原体を動物に注射すると、同じ病気を起こす3そ
の病気から同じ病原体が見つかる−など、コッホの原則を満たす必要がある。AIDS
の場合、患者の約八五%からウイルスが分離できる。このウイルスに感染したことを
示す抗体の保有率もAIDS患者では
九七%、同性愛の男性で四〇・九%、健康な人は
ゼロと病気の発生と強い関連性を示す。また、AIDS息布から輸血を受けた女性がAI
DSにかかり、ウイルスも見つかった。さらにチンパンジー二匹にこのウイルスを接種し
たところ、四ケ月後に一時的ながら免拉低下症状を示したーなどの証拠から「コッホの
原則はほとんど満たされた」 (国立予防衛生研究所の北村敬・外来性ウイルス室長)
と見られている。
証明書の添付指導

海の向こうの騒ぎをよそに、国内は静かだ。昨年、AIDSの疑いのある
患者二人の発生が報告されたものの、厚生省の「AIDS研究班」 (班
長、安部英・帝京大医学部長)は、AIDSを否定した。だが、皿友病や重
度の感染症などの治療に使われる種々の血接製剤の半分以上は米国
からの輸入品。厚生省では、輸入に際して「同性愛者などの血液は使っ
ていない」といった証明書を添付するよう指導している。
しかし今年になって、HTLV−III型に感染したことを示す抗体保有者が
日本でも見つかった、との報告も出た。厚生省では「ウイルスは日本に
入っているかもしれないが、目本には米国のような特殊な風俗習慣はな
いので、発病しないのでは」と、ウイルス上陸については否定しない。
米国などでは輸血を通しての感染を防止するため、供血者のウイルス保
有の検査を開始している。日本でもこうした検査体制づくりが急がれる。
に新しい刺激を求め、退廃はとどまることをしらず、速いスピードで退化していっている。十年前の日本、いや
五年前の日本を振り返ってみても、今のこの状況がどんなにひどいものか理解することができると思う。
  話がそれてしまったが、それらの現象も金星のネガティヴな影響なのである。しかし、光は常に闇に勝るよ
うに、私たちは金星のポジティブは影響をいかしていくよう努力しなければならない。         .

   太陽は生命の源


  さて次に太陽をみてみよう。太陽の恩恵についてはみなさんもよく知っておられるだろう。地球上のすべて
の生命の営みを生じさせているものだ。太陽では水素原子が絶え間なく変換されており、それによって莫大
なエネルギーを生みだしている。そのエネルギーは、地球だけでなく太陽系のすべての惑星に生命を与えて
いるのである。物理的な面でいえば、地球の金を活動させている。もっとも貴い金属といわれる金である。
   太陽の心理的な面は知識である。だから太陽を象徴する色は
黄色、または黄金色なのである。蜂蜜も太陽を象敬するもので、
だからハネムーンというのは太陽と月を象徴したものだ。男性原
理と女性原理、陽と陰の結びつきを表わしている。
 
   太陽を動物で象徴するときには、獅子、すなわちライオンであ
る。獅子は決して眠ることのない動物であり疲労もしない。お腹
がすいていないときには、他を攻撃することもない。
 
  太陽を象徴する獅子はまた、「聖なる父」をも象徴している。私
たちの魂に宿る聖なる父である。このようにすべてのシンボルは
関連づけられているものだ。
 
   もし太陽がなくなってしまうなら、生命は終る。日蝕によって太
陽光線がさえぎられてしまうことがあるが、それがただの一分間で
あったとしても、エネルギーは不足していく。アフリカの原住民はそ
のことをよく知っているから、エネルギーを補給するための儀式や
祈りを行なうのである。
 
   こうしたことで太陽エネルギーが不足すると、創造のプロセスに
も遅れが生じてくる。そして動物たちは、エネルギーの不足でイラ
イラする。というのは、たとえ一瞬にしろそのエネルギーが不足す
るということは、たえまなく行なわれているエネルギー変換に、な
んらかの支障をきたすからだ。
   火星はカを与える

  火星は地球の軌道のすぐ外側を運行している惑星である。物理的な面からみれば、鉄である。心理的に
は、私たちの「力」と関連を持つ。もし太陽系から火星をとってしまったならば、どうなるだろうか。太陽をとり
去ると生命がなくなってしまうが、火星をとり去ると力がなくなる。体が生きながらえていても、動くための力
がまったくない状態である。

   工場にたとえるなら、石油を失なったようなものだ。モーターを動かすためのエネルギー源がないのであ
る。火星は赤い星であり、赤によって象徴される。赤は力の象徴であり、同時に、金星と開達して愛をも象
徴している。このように火星と関連づけられた愛は、存在する中でもっとも強い力となる。
 
   火星の知性はサマエルである。戦い、仕事、そして家庭の安定とも深い関わりを持つ。そのポジティヴな
面は力と勇気、そして深い愛であり、ネガティブな面は怒りである。サマエルが示す愛は、金星の愛とは微
妙に違っていて、力の奥に潜む愛であり、真のやさしさを秘めた愛である。

  
  木星は叡智


 木星は大陽系内の最大の惑星である。そのためかどうか、木星はすべての神々の父といわれている。そ
して地球上の錫(すず)と関連をもっている。心理的な面としては、私たちの開発しなければならない叡智と
深い関係がある。知識ではなく、叡智である。この二つは多くの人が混同しがちであるが、別のものだ。

   どう違うかというと、多くの知識を持っていても叡智がなければ、その知識を有効に使うことができないと
いうことだ。知識を正しいことのために実用できないのである。反対に悪いことに適用させることもある。たと
えば原爆をつくった科学者たちはどうだろう。最新兵器を次々と生み出す科学者たちはどうか。それらの科
学者は皆、知識の豊富な頭のいい人々に違いない。しかしせっかくのその才能を、叡智がないゆえに人間
を苦しめ死傷するための道具を作るのに役立てているのだ。
 
   しかし叡智というのは、知識を上まわるものである。叡智のある賢者は知識を悪用するということがない。
知識があって叡智がないというのは、そのように危険なことであると同時に、本人にとってもあまりよいこと
ではない。なまじ知識があるために、自分は頭がいいのだとうぬぽれてしまうからだ。すなわち虚栄心とい
う欠点を大きく育ててしまうのである。

   自分は太陽であると思い、すべては自分を中心として回ると思いこむのだ。本当なら、知識がふえれば
ふえるほど謙虚の徳を育てていかなければならないというのにである。知識はそれほど多くないが、叡智
を持っている人もいる。そういう人は、その叡智を我が身で実行し、知識を正しく適用することができる。何
が起ころうと、あわてることもあせることもない。それが真の賢者である。

  そして賢者は、その人の境界が上がれば上がるはどますます謙虚になっていく。アインシュタインは多くの
知識を持っていたが、原爆をつくった。叡智を持つ人というのはそうではない。ブッダ、イエス・キリストたちが
育てあげたのが叡智である。彼らが成し遂げた仕事の偉大さに、異議をはさむ人はいないだろう。

   叡智は私たちを本当の意味で成長させるための、役にたつ実用的な智恵である。選択の基準として大い
に活用できるものだ。

  
  土星は「時」と関連


  さて次に土星である。太陽系惑星の中では木星に次いで大きく、その赤道部分をみごとな環がとりまいて
いるので有名だ。土星は地球の金属の中でも鉛と関連を持つ。また「時間」とも深い関係があって、地球上
でたつ時間、時計で計ることのできる時間は土星の影響を受けている。したがって心理的側面からみるとき
も、「時」と関連をもつ。

   時とは、私たちが生きている時間であり、時がたてば私たちは死に到る。だから土星は、よく右手に大き
なカマを持ち、左手に時計を持った老人として象徴される。

  以上見てきたように、私たちの地球は、そして人間は、宇宙の中で決して孤立した存在ではない。天体か
ら多くの影響を受けながら生活しているのである。その影響はこんな例で理解できるかもしれない。私たち
が何かの会合で集まっているとき、そこにいる人全員のエネルギーを感じる。もしあなたが、その人々の前
に立って話す立場にあるのならば、さらに強く集まっている人々のエネルギーを感じるだろう。

  坐って聴衆の一人となっているときと、人前に立っているときとでは、感じるエネルギーの感覚が異なるも
のだ。このような人間相互のエネルギーの交換というものは、無視できない。天体と私たちの関係も大ざっ
ぱにいえば、そのようなものだ。しかしここでとても重要なのは、このようなエネルギーを私たちがどぅ生かし
ていくか、ということなのだ。

  先ほども少し述べたように、各々の天体にはポジティヴな面とネガティヴな面がある。そのポジティブな面
を大いに活用していくことで、多くのことが得られるのである。

 0〜7歳は月 7〜14歳は水星

 これらの天体の影響は、私たちの年齢によって異
なる。たとえば母親の胎内に受精した瞬間から私た
ちを支配するのは、月である。

  月の力によってコントロールされるのだ。妊娠期
間は四〇週間といわれるが、ちょうどこれが月の暦
でいう一年間にあたる。
 
  この月の影響は、七歳になるまで続く。月は数多
くある母親の表現の一つをとって、子どもたちに影響
を与え、世話をやくのである。

  だから私たちは小さな子どものとき、周囲の人か
ら多くの世話を受けるのだ。この月の影響は、私た
ちの中で肉体的、また心理的に七歳になるまで続
いていく。
 
  次の七年間、七歳から一四歳までは水星の影響
を受けるのだが、このように七年ごとの周期で影響
を受ける天体が変わっていく。この天体の順番は、
私たちがふつうに使っている暦の「日月火水木金
土」というのとは異なっている。

古代エジプト人が遺した黄道I2宮
  くデンデラ・ハトル神殿〉

 正しい順番は、「月・水・金・日・火・木・土」というものである。現在の暦と一致するのは土曜日だけだ。こ
れが天体のエネルギーの周期である。ふつうに生活している分には、この一週間の順番が違うということはたい
して影響はない。しかし、ある一定の日に、ある天体のエネルギーを何らかの目的のために生かす、という場合
には、正しい順番の日を選ばねばならない。
 
  たとえば何かを習って習得しようという場合には、水星の影響が強い日が望ましい。水星はマインドに影響を
及ぼす天体だから、何かを習うということに適しているのだ。水星の知性であるマーキュリーの影響が、私たちの
知的な、インテレクトの許容量を増してくれる。そうすると向学心を強く感じるし、習うことも能率よく覚えられ、習
ったことを即活用して何かを作りたいという気持さえ起こる。
 
  先ほど七歳から一四歳までは水星の影響を受けると述べたが、それは同様のことである。すなわち、私たち
の七歳から一四歳の間というのは、何かを習いたいという向学心に燃えているのだ。知識の吸収も大人など比
較にならないくらい速い。
 
  そしてまた水星の影響は、今の日本にも見ることができる。今の日本は、日本全体が国際化をはかり、それ
を普遍化するために、たいへんな向学心を持って勉強している。また同時に、全宇宙のことを知りたいという大
いなる渇望がある。しかしこの特徴は、他の国にはこれほど顕著に見られるものではない。

  現在の日本がそういう状態であるのは、何かを習得する必要があり、今が絶好のチャンスだからである。そし
てその実績(習得したもの)をこれから生かしていく必要があるからなのだ。日本は世界にとって大いなる使命を
担っている国なのである。

14〜21歳は金星 恋に恋する年ごろ

 14才から21才は、金星の影響を受ける。と同時に、14歳からは性ホルモンの分泌が盛んになる。そうすると
金星の愛の影響を強く受け、それが性ホルモンと協力して、誰を見ても恋をするという結果となる。
 
 芸能人に、同級生に、先生に、恋をするのである。この時期にはたいへんなエネルギーが流通しているからで
ある。もちろん恋をしている当人たちはそんなことには気づいていない。真剣に相手を恋し、その恋のためには
命までも投げだしかねないくらい情熱的である。しかし21歳をすぎてその恋を振り返る時、それがひとつの幻影
にすぎなかったことに気づく。恋を恋する、とよくいわれるが、その時の自分がそういう状態であったことに気づく
のである。
 
  この時期には多くの性問題が起こる。性エネルギーは存在する中でもっとも強いエネルギーであるから、それ
を正しく方向づける必要がある。そうしないでいると内にあふれるエネルギーをどうしていいかわからないで、問
題を起こすのである。
 
 男性が一三歳から一四歳になると、性ホルモンと金星の影響で、女の子のあとを追いかけ始める。女の子は
男の子のあとを追いかける。でもお母さんやお父さんは眉をひそめて、行儀よくしなさい、としかる。しかし、しか
るだけでは何もならない。どのようにしてホルモンをストップするのか、金星からの影響をストッブするのか、それ
を教えないことには、子どもたちは自分をコントロ−ルできない。だから毎日のように何か小首をいわれようと、
どこかに閉じこめられたとしても、彼らがその影響をうまくコントロールできないかぎり、何の解決もないのである。
 
  それは、私たちがエネルギーに操作されるものだからだ。しかしこのエネルギーを昇華し、うまく方向づけるこ
とで、状態はまったく変わってくる。そのエネルギーを、たとえば芸術に結晶させることもできる。また超常感覚機
能を開発するのも同じエネルギーである。適度のスポーツをすることは、エネルギーを発散させるのになんらかの
効果がある。絵画や彫刻をやってもよい。しかしそういうことをしないでいるなら、顔がニキビでうまったりという現
象がおこる。体内で昇華できないホルモンはどこかに出口をさがすからである。

  またおしゃれに血道をあげるタイプもあるだろうし、歌手になりたいと真剣に思いつめる人もいるだろう。それら
のことが金星からの影響だということを、常に頭においていてほしいと思う。性エネルギー昇華のエクササイズを
行ない、エネルギーをよいことに方向づけることで、状況は一変する。
 
  今、真剣に恋をしている人がいたら、それが幻影だなどという考えは、決して受けいれられないに違いない。し
かし、そういう人にもひとつだけ言っておきたいことがある。それは、結婚するまえに決して性交渉を持ってはいけ
ないということだ。

  そして仮に結婚するにしても、男性はニー歳、女性は一八歳をすぎるまで、性交渉はもたない方がよい。この
ことについて許しく説明する紙幅はないが、たいへん重要なことなので、頭の片隅にしっかりと刻みつけておいて
ほしいと思う。 


 21〜42歳は太陽  人生の基礎を築く


  二一歳から四二歳までは太陽のサイクルに入っている時期である。太陽の影響がこれだけ長いサイクルを
持つのは、太陽が私たちの太陽系の中心だからだ。この時期、私たちは大いなる太陽のエネルギーを受けて、
人生の基礎を築く。
 
  私たちが一生を通じて行なう仕事、専門の仕事を開拓する。だから四二歳をすぎてから今までとはまったく
違うタイプの仕事を始めるのは、困難である。自分の天性の才能を開発するのもこの時期である。また趣味を
持ち、家族を形成するのもそうである。
 
  したがって二一歳までにいろいろなジャンルに接し、自分のあらゆる可能性に挑戦しておけば、この時期の
選択の幅がたいへん広いものになるだろう。そして一生をかけて悔いのない仕事を選びとることができる。そ
うやって確信を持って選んだ仕事を、太陽のエネルギーの援助によって、しかも二〇年間という時間をかけて、
育てていくことができるのだ。
 
  この天体の影響を知っていれば、いたずらに焦ったり悩んだりすることはない。人生の計画をたて、この人
生で何をすべきかをしっかりと掴んで努力していくことができる。十代というのは、そういった意味で大切な時
期である。そしてすごしようによっては、たいへんすばらしい時期なのである。
 
  なぜならその時には、一日二四時間をまるまる自分のものとして使えるからだ。まだ食べるために働く必要
はないし、自分以外の誰かの世話をする必要もない。家事はお手伝い程度である。人生でこれほど自分のた
めだけの勉強に没頭できる時間はないのである。自分に対して固定観念を持たないで、できるだけ広いジャン
ルのものにふれ、可能性を探っていくとよいと思う。


42〜49歳は火星 大きく飛躍発展
 

  四二歳をすぎると火星の影響をうけるようになる。そしてそれが四九歳まで続く。火星は私たちに力を与え
る。するとこの時期には、大きな商取引があったり、大きな仕事のディレクターなどになったりする。それまで
やってきた仕事が大きく発展するわけである。
 
  しかし一つだけ注意をしなければならない点がある。つまり、正しい知識がない場合には、火星からの影響
によって自れの体内にみなぎる力を感じ、それを性的な力が青春時代のようにもう一度戻ってきたのだと勘違
いするのである。社会的に一応の地位に達したその時に、若い秘書を追いかけ始めたりするのだ。
 
  メキシコではこういう人を「緑色の尻尾をもった人」と呼ぶ。青春が戻ったと大はしゃぎして、性的になるから
である。そして離婚までして若い女性と再婚する人も多い。しかし、それは退化にほかならない。これからの人
生のために使うべきエネルギーを、無駄使いしてしまうからである。
 
  火星からの力のエネルギーが受けられる時期には、経済的安定をはかり、老後のために準備することが大
切だ。そうすればそれからの人生は、賢者への道としてたいへん充実したものになる。

 性エネルギー昇華という面からいっても、とてもすばらしい時期である。というのは、ホルモンが創造的な性質
を持つからである。本格的に黄金の霊体を創り始める時なのだ。十代の頃の性ホルモンはまだあまり熟したも
のではない。だからこの時の性エネルギー昇華は、ホルモンのエーテルの火(エネルギー)を昇華させているわ
けである。
 
  ホルモンが成熟してから四二歳までの間は、性エネルギー昇華によって生じたエネルギーは、たとえばアス
トラル体の形成のため、脳細胞の再生のため、あるいは病気の治療のためなどに大きな効力を持っている。し
かし黄金の霊体をつくる、ホルモンがそれだけのすばらしいものをつくることのできる性質を持てるのは、四二
歳から四九歳の間なのである。

  けれども、四二歳までの間に性エネルギーの消耗しつづけてきたならば、その年にはもう昇華すべきエネル
ギーがなくなっている。一般的にみて、男性は四二歳を境としてテストステロンと呼ばれる性ホルモンの分泌が
急激に減る。性エネルギー昇華をしていればそんなことはない。性ホルモンの分泌が減ることは生命エネルギ
ーの減少を示しているので、できるだけ早い時期からエクササイズを始めるのが望ましい。

 そして決して消耗をしないよう努めることである。性エネルギー昇華のエクササイズは、七歳から始めることが
できる。しかしそれ以上の年齢になっていても、たとえ何歳から始めようと、遅すぎることはない。重要なのは、
始める、ということである。
 
  それはちょうど貯金にたとえられる。銀行に口座をつくったときから、利息がつき始める。そしてそれをもとに
して、四二歳になったら黄金の霊体の形成にとりかかることができるのである。

49〜56歳は木星 結果がでる時期
                                 

  四九歳をすぎると、まったく新しいものを始めるとか、大
きな変化を起こすということは、とても困難になる。これは
消趣的な意味で言っているのではない。

  この時期は、それまでにやってきたことが大きく実を結
ぶ時なのである。四九歳から五六歳までは、木星の影響
を受ける。「王の杖か、または乞食の杖を木星が与える」
と古来からいわれているように、今までの人生で行なって
きたことの結果を与えられるのだ。
 
  今まで真剣に働いてきた場合にはそれなりの地位を、
反対に怠けてきた場合にはやはりそれにふさわしい状況
に身をおくことになるのである。
 
  社長になったり、政治家でも高い地位についたり、ある
いは、これ以上は用がありませんから、とお払いばこにな
ったりする。

ピラミッドの断面図。上下の通路が北極星観潮のために使われたことを示す

  木星のこういった影響は、家族の中でも機能する。だからそれまで悪い夫だった人は、この段階に至ると「今ま
ではガマンしてきたが、もうこれ以上はどうにもガマンできない!」といわれて、家族に見捨てられたりする。ひど
い人になると、仕事も追われ、家庭からも放り出され、子供からも見向きもされないという悲惨な状況に陥るので
ある。
 
  よい夫でありよい父親であった人は、家族の結びつきはもちろんのこと、特に夫婦間の絆がさらに強くなる。一
段階成長した夫婦として、人生の真実へと参入していくのである。


  56〜63歳は土星 正義の裁きがくだる

  五六歳から六三歳は、正義の裁き、剣が象徴する時期である。土星のサイクルに入る。自分の人生を、何の
ためにも生きてこなかった人は、悲惨な状態にいる。病気であったりアルコール中毒であったり、極度に退廃し
た人物であったりする。
 
  反対に、よき人生を歩んできた人物であれば、美しいおじいちゃん、おばあちゃんになる。いつも孫に囲まれて
おり、仕事の面でも情報を得るためやアドバイスを受けるために、多くの人が訪ねてくる。ノーベル賞にノミネート
される人もあるだろう。すなわち、この段階で一つの審判があるということだ。

 では六三歳以上はどうなるのだろうか。ほとんどの人は、六三歳をすぎると、もう一度月のサイクルに戻る。そ
して七一歳までの七年間を、生まれた時と同様に月の影響下ですごす。それまでの人生で、自分が高みにいけ
るよう、人格完成・精神的進化の道を歩んでこなかった人は、天体のエネルギーにコントロールされて、その傘
下から外に出ることがないからである。よく年をとるともう一度子供に還るといわれるのは、こういった現象を指し
ているのだ。
 
  しかし反対に、天体の影響をうまくいかして、精神的進化の道を歩んできた人は、そうはならない。その魂は
さらに自由になるために、高次へと上る精進の道を歩み続けるのである。
 
  もう少し許しく六三歳以降の人生について説明しておこう。

63歳〜普通の人々はもとのサイクルに戻る
 
  日本では現在、六三歳以上生きる人は比較的多い。しかし一口に六三歳以上といってもいろいろなタイプの
人がいるのはご存知のとおりである。

 「自分は六三歳なのだから老人なのだ」というタイプの人は、見るからに老人然としているし、「年齢と老人か
どうかというのは、それほど関係ない」という考えの持ち主は、何歳であっても若々しい。現役の歌い手として活
躍しておられる田谷力三氏や淡谷のり子さんを見れば、そのことはよくわかる。そしてその差が何によるもので
あるかは、私があえて説明する必要もないだろう。
 
  だからここでこれから述べていく老人のタイプは、反面教師として聞いてほしいものだ。こうならないようにす
るには、今をどうすごせばよいか、ということを学びとってほしい。なぜなら、人生はあなたの意志と努力によっ
て勝ちとっていくものだからだ。
 
  さて、月の影響下にあるおじいちゃん、おばあちゃんは、子どものように遊びたくなる。散歩に連れていってほ
しいなどと周用の人に依存したくなる傾向も見られるだろう。またおみやげを持たないで遊びに行くと、がっかり
する人もいるかもしれない。
 
  七一歳をすぎると、今度は水星のサイクルに入る。すると、もう一度何かを習いたいという気になる。同時に、
周囲の人々に多くの質問をするようになる。その内容は年相応なものだ。死んだら何がおこるのだろう。地獄
は本当にあるのだろうか、そんな質問である。
 
  さらに七八歳をすぎると、金星の影響下に入る。愛の星、金星である。すると、もしつれあいを失なっていたら
もう一度ガールフレンド、ボーイフレンドが欲しいと思うようになる。結婚したいとさえ思う。精神的に成熟した男
女の恋ではなく、思春期のころと変わらないわがままな恋愛である。もう一度情欲、肉欲という金星のネガティ
ヴな面が強く出てくるからである。
 
  しかし私がこれまでに述べてきたような知識があれば、決してそのような繰り返しの人生を歩むことはない。
そのパターンに入るのを自分で回避するからである。それが叡智と呼ばれる実用的な知識であり、賢者と呼ば
れる人々が身につけている知恵なのだ。


進化をめざす人々は「尊敬すべき長老」に

              

  自分を精神的に高める努力、欠点(エゴ)を排除する努力をしてきた人は、六三歳をすぎるとどうなるだろうか。
その人は天王星のサイクルに到る。他の多くの人のように子どもっぽくなったりはしない。さらに精神的進化を
すすめ、尊敬すべき長老〃となるのである。ただ老いただけの人と、尊敬すべき長老〃になる人とは雲泥
の差がある。

  人間はただ年をとっただけでは智恵があるとは限らない。智恵というものは、年とともに身につくというもので
はないからだ。自分で学び、それを我が身で生きることによってはじめて身につくものだからだ。天王星というの
は「性」に関わりのある星である。男女間の性というのではなく、男性女性の性である。

  天王星は自転しながら太陽のまわりを八四年間かけて回っているが、その回転のしかたに特徴がある。すな
わち、四二年間というサイクルで太陽に向ける面を変えるのである。ある四二年間は受動的な面を太陽に向け、
次の四二年間は能動的な面を太陽に向けるという運行のしかたをするのだ。
 
  そうすると能動的な面を太陽に向けている四二年間は、地球の男性に大きな影響を及ぼす。男性が力を持っ
て支配し、冒険野郎が活躍するのである。海賊、侍、世界探険、そして専制君主などが輩出して、男性が大手を
振って歩く時代である。     一
 
  受動的な面を太陽に向けている四二年間は、女性の活躍がめざましい。アマゾネスの時代や、女性が国々を
コントロールした時代である。現在の地球はちょうどこの時代、すなわち天王星が受動的な面を太陽に向けてい
る女性の時代である。そのため女性に力が与えられている。ウーマン・リブ運動やキャリアウーマンの増加、女
性の指導者の出現などを見れば、天王星の影響がわかるだろう。
 
  女性の服装もずいぶん変わって、動きやすいものになっている。女性のズボン姿のはしりであるバンタロンも、
出はじめはずいぶん叩かれたものだが、現在ではさらにさまざまなデザインのズボンが出回っており、パンツファ
ツションとして堂々と一ジャンルを築いた。またこれはあまりよいことではないが、タブーとなっていた女性の喫煙
も、今ではごくあたりまえのこととして受けいれられている。
 
  かつては男性の専売特許であったようなジャンルにも、どんどん女性は進出しているし、子どもを育てながら
働く女性もふえた。世はまさに女性の時代である。逆に男性の女性化という側面も見られるようになった。沢田
研二や郷ひろみの例をあげるまでもなく、男性が口紅やアイシャドウをつけても以前ほどの抵抗はない。女装と
いうのも、よく行なわれている。これも女性の時代の影響であろう。(それだけではないのだが)
 
  この女性の時代は一九八七年まで続く。だから何かで一旗あげようと考えている女性は、この時代に世に出
るよう努力するのがよい。天王星があなたを援護し、助力してくれるからだ。内なる情熱においても、外なる状
況やチャンスにおいても、今は女性にとってすばらしい時なのである。
 
  しかしあせることはない。一九八七年をすぎたら、まるで竹を割ったように男性の時代に入るわけではないか
らだ。その交替は序々に行なわれる。今のうちに基礎を築いておくことが大切である。

「時間」を考慮にいれて、時空の観点からと
 らえた大陽系。螺旋運動している。

太陽系の中に浮遊L、力の場に包まれてい
 る地球。







↓ピラミッドの大回廊から星を観測する神官。

天体のエネルギーを活用して生きる

  このようにして天王星のサイクルが終わると、次には海
王星、そして冥王星へと続く。冥王星は太陽系におけるイ
ニシエイトの最高のグレードである。尊敬すペき長老、偉
大なる賢者の段階だ。
 
  クリシュナムルティーというかたをご存知だろうか。もう
九〇歳以上になっているが、毎年カルフォルニアに行くた
びに、何万人という若者が彼の話を開くためにやってくる。
彼はそんな若者たちに話をすることで、自分の智恵を分か
ち与えている。
 
  ガンジーのことを覚えているだろうか、あるいはモーゼ
のような人のことを。彼らは尊敬すべき長老であり、賢者
である。
 
  さて以上私が述べてきたことは、占星術というジャンル
に属することだ。占星術から後に天文学が生まれたのだ
が、天文学は天体の物質的な動きのみを取り扱っている。

  天文学者たちは、天体の機械的な動きであるとか、距
離関係であるとかいった面にだけ焦点をあてて調べてい
る。だが、距離が分かったからといって、運行のしかたが
分かったからといって、そのことが私たちとどういう関係
にあるのかが分からなければ、それらは単なる知識のた
めの知識にすぎない。

  しかし現在では、反対に天文学は正当、占星術はいか
がわしいというレッテルが張られている。そのようにして
貴重な知識が片隅におしやられていくのである。

  私が述べてきたことは、おそらくみなさんはこれまでにまったく聞いたことがないだろう。なぜならこれは秘
中の秘で、決して公開されたことがない知識だからである。アクエリアスの時代に到り、世紀末が近づいた今
日ゆえに、光をあてられ世に公開されたものだ。
 
  どうかこの知識を実用化し、役立ててほしい。そして天体のエネルギーを充分に活用して、精神的進化の道
を歩んでいってほしいと思う。