五人の物語


次の年は、能登、金沢に行きました。このときはみんなバイクの免許がありました。伸之は、この日のために、バイクを買いました。試しに借りて走りました。しゅうしゅうも乗りました。その後ろを私も走りました。伸之のバイクのオイルでヘルメットが真っ黒になりました。 兼六園でいっぱい写真を撮りました。それから、能登に向かいました。浜辺はすがすがしく、気持ちが良かったです。うしろで「あー」と変な声が聞こえます。「カメラの蓋があいちまったー」と、寒川がいいました。次の日も、また兼六園の同じ場所で写真ほとりました。この写真は、そのときの写真でしょうか。 能登の宿で、夜蛍を見ました。道路に寝ころんで空を見上げていると、蛍が飛び交っていました。しゅうしゅうは「流れ星」と叫び、隣で、みんなが、「ばーか、蛍だ」と言いました。 帰りにも事件がありました。「神奈中観光事件」「追い越されて悔しい事件」。神奈川中央観光バスの老人はすごく喜んでくれました。ガイドさんとも写真を撮りました。パーキングで、バスの老人が、私と、しゅうしゅうを、バスの中に招待してくれました。缶ジュースをくれました。寒川の分、ぞうの分、伸之の分ももらいました。 寒川のランクルは、すごく遅かった。でも、追い越されて悔しかった。ぞうと、しゅうしゅうが頑張った。私は熱く、寒川と、伸之は、さめていた。 みんな若かった。伸之は、まだ眼鏡をかけている。

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