爪の病気

爪は、常に健康状態を教えてくれます。
皆さんは、爪のことを考えたことがありますか?
皮膚の一部が変化してできた爪は、とても働き者で指の強い力を受け止めたり、細かな作業をしたり、
私達が生きる上で爪が無くてはとても不便なのです。大切な役目を持つ爪は、毎日伸びてゆくだけではなく、
体調や生活環境、薬品などからダメージを受けた時に、変化を見せたり、病気を知らせてくれます。
見過ごしがちですが、日頃お手入れをする時に健康な爪を覚えておいてください。
変だと思ったら医師や専門のネイリストに相談してくださいね。
皆さんによく見られる爪のトラブル&対処法などを表にまとめて見ました。




病 名 二枚爪(爪甲層状分裂症) 病 名 くぼみ、溝(ビット・グルーブ)
症 状 爪の先端が薄くペロンとはがれるもろい爪のことです。 症 状 爪甲の表面に、小さなくぼみや、溝ができます。
原 因 低色素性貧血や血行不良の人に多く、爪が乾燥している場合もなりやすく、又
粗悪なリムーバーを使用したり、爪きりで爪を切った時や、ファイルのかけ方などでも二枚爪になります。
原 因 はっきりとは分かっていなく、爪母が傷を受けた時に現れることが多いようです。
手 当 良質のたんぱく質、ミネラル類、鉄分を補給する事です。ハンドクリームを使ってマッサージをするのも、効果があります。 手 当 気にする必要はありません。爪の表面を細かいヤスリで少し磨けば大丈夫です。

病 名 陥入爪(イングローンエイル) 病 名 (爪水虫
症 状 一般的に巻爪と言われています。特に足の親指がなりやすく、爪の先端の爪溝に爪甲が喰い込んでしまい赤く腫れたり炎症が悪化して膿んでしまうことがあります。 症 状 爪の病気の中で一番多く、水虫であれば要注意です。爪甲が黄白色、灰白色、乳白色に濁ったり形が厚く変形します。
原 因 深爪をしたり窮屈な靴を履いてつま先が圧迫されたり長時間の立ち仕事などが多い人によく見られます。 原 因 爪の皮膚が角質化したものの中に水虫の原因である白癬というカビの一種が入って繁殖したものです。
手 当 足を清潔にして陥入部の爪を持ち上げてコットンなどを詰めて1日2回位交換してみてください。思い当たる原因を取り除き2〜3週間続けると効果があります。もし、ひどくなっていたら専門の治療が必要になります。 手 当 清潔に乾燥させるのが一番です。症状がひどい場合には専門の治療が必要になります。

病 名 匙状爪甲(スプーンネイル) 病 名 爪の縦すじ(爪甲縦条)
症 状 スプーンのように爪先が上向きになり中央がへこんできます。 症 状 誰にでもある縦のすじで年齢が高くなればはっきり出てきますが病気ではありません。
原 因 爪先に力の入る仕事をしていたり、シンナーなどの有機溶剤を使用する仕事などに多く、低色素性貧血や鉄分の不足が考えられます。また、甲状腺機能障害などで、女性に多く起こることがあります。 原 因 皮膚にシワが出来るのと同じです。
手 当 転職をしたり原因になることを改善したりして緩和する事が必要です。貧血の場合もありますので貧血検査もしてみてください。 手 当 爪の周辺にクリームを塗りマッサージをしたり柔らかいヤスリで軽くファイルすると良いでしょう。

病 名 爪甲縦裂症(オニコレクシス) 病 名 線状爪甲白
症 状 爪の先端が縦の方向に割れやすくなりよく中央に太い裂け目が生じるのがこれです。 症 状 爪甲に幅1〜2ミリの帯状の白線が横に現れます。
原 因 爪根部の末梢循環障害といわれますが
1〜2本の爪に症状が出た場合は、リムーバーを頻繁に使っていたり、アルコールなどの含まれた溶剤を常時扱っていると起こりやすく、又皮膚病や卵巣機能障害、神経疾患、糖尿病などの場合もありますので、注意して下さい。
原 因 爪甲表面の角化が不完全のため生じるといわれますが、原因不明も多いようです。薬物中毒・薬の副作用や、肺炎などの病気の時に現れる事もあります。
手 当 脂肪や水分を採り、栄養のある食事をして、原因と思われるものの使用を中止して下さい。内分泌疾患、代謝異常などの病気の場合もありますので専門医の診察を受けた方が良いです。 手 当 薬物が原因と思われる場合は原因の薬物を中止してください。病気の場合は完治すれば消えていきます。