新鮮な漆の原液。そのままの原液を荒味漆と呼ぶ。岩手県浄法寺にて撮影。
傷を塞ぐ為に滲み出してくる。痛々しくもある。舐めると爽やかな草の香りと
ほのかな甘味、ビリビリと舌にくる刺激。
口の中はかぶれないようだが、舌に真っ黒になってこびりついてしまった。
上質の新鮮な漆は特にかぶれ易いとの事。それだけ酵素の活性が高いのだろう。
一日に100本以上掻き取る掻きこさんの体のあちこちには漆が飛び跳ねてかぶれていた。
僅かしか採取できない身入りの少ない重労働に頭が下がる。
私は漆に触れている期間が長いので、皮膚の弱い部分以外はそれ程かぶれなく
なったが、付け放し二日目位から痛痒くなる。油断は禁物。
これは漆の実↑
これは漆の木材。黄色くわれやすいが加工し易い。

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