岡部町商工会青年部様からの発注で、「ふるさと岡部」の印刷も手がけました。
本誌は読売、毎日、朝日、東京新聞、埼玉新聞の各紙に大々的に取り上げられました。
2002年7月26日埼玉新聞掲載分
「岡部の歴史」再発見
商工会青年部が中学生向け副読本
郷土の歴史に関心をもってもらおうと、岡部町商工会青年部は、中学生副読本用の小冊子「ふるさと岡部」(B5判、七十四ページ)を発行、町の中学校に三百部配布した。冊子では、町名の由来となった源氏の武士、岡部六弥太(おかべろくやた)などが登場する中世から近世にかけての歴史のほか、町内にある石仏の数々の見方も紹介されている。
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この小冊子は、一九九五年―二〇〇〇年、同町広報紙に六十回にわたって、同町文化財保護室職員が執筆した「おかべ歴史紀行」を、中学生向けにリニューアルした。商工会の担当者は「総合的な学習の時間の副読本に使ってもらい、郷土史を見直すきっかけになればと思う」と話している。
岡部六弥太は、「平家物語」に、一の谷の合戦で平家の武将、平忠度(たいらのただのり)を討った源氏の武士として登場。忠度は文武に優れた歌人で、六弥太に討たれたとき、箙(えびら)に「行き暮れて 木の下陰を宿とせば 花や今宵(こよひ)の主(あるじ)ならまし」との歌を記した文が結んであったエピソードで知られる。能や浄瑠璃でも様々な形で取り上げられている。
小冊子には、岡部六弥太の属した一族の歴史・系図、地図、年表も収録されている。
「平家物語」を彩る県北部ゆかりの武士たちは多い。岡部六弥太のほか、熊谷次郎直実(熊谷市)、畠山重忠(川本町)、斎藤別当実盛(妻沼町)、河原太郎高直・次郎盛直兄弟(南河原村)などが知られている。
千部発行。一般にも頒布している。問い合わせは岡部町商工会(048・585・3750)へ。