北軽日誌
 




 2002年(第12日目)
11月10日(日)

晴れ。
 「北軽井沢紀行」
 9日(土)の午後2時頃出発し、高崎〜倉渕〜二度上げ峠ルートを抜け、北軽井沢入りした。
 榛名町のローソンでお茶を買い、倉淵村の権田交差点を左折する頃、山々は紅葉の真っ盛り。この辺では、この時期になると民家の脇にある柿の木の風景がとても素晴らしい。(一度じっくり散策したいものだ倉淵村)
 しばらく走ると雪が舞い始め少々心配するが、紅葉した葉に少々雪が重なりそれに見とれているうち二度上がり峠まで到着。予定ではここで浅間に沈む夕陽を撮影する予定だったが、二度上げ峠は大変な強風に雪が舞い浅間どころか下の軽井沢高原ゴルフ場までもが見えなかった。峠から北軽井沢へ降りる道路は若干アイスバーン状態になっていたが、北軽井沢へ到着する頃には雪雲も無くなり、道路はノーマルタイヤでも走れる状態に・・・・しかし「ダイマルヤ」で灯油のポリタンクを買い、隣のShellで灯油を10リットル程買い、浅間牧場を鬼押出方面へ右折するとここからがまたアイスバーンになり周りは一挙に冬景色に・・・・・
 積雪3p位はありましたか。・・・・夜は当然寒かったです。狭い部屋でストーブを付けコタツに入りワインを飲んでようやく暖まれた。
 翌10日、早朝5時頃〜6時30分頃まで鬼押しハイウエイの六里ヶ原より浅間山を望んだが、寒い寒い。しかし私達よりまだ早くその場所に、人がいることにもっとビックリ。早朝の浅間山はやはり清々しい。そして、素晴らしい。
 

2002年(第11日目)
10月6日(日)


曇り。時々晴れ。(浅間)
 白根山へ登ろうと思っただけ。
 白銀亭で朝食用のパンを買い、既に紅葉の始まった森の中を車で走り抜ける。曇っているせいで浅間山はまるで見えないが、清々しい秋の高原の気配は否応なしに伝わってくるのだ。パンとクラッカーと缶ビール1本で朝食を済ませると、心地よい冷気と静けさで眠くなり、毛布を二枚出して1時間ほど至福の朝寝をしてしまった。
 しかし、 今日は娘がお供できているので、寝てばかりではいられない。有料道路(往復2040円)を奮発しドライブがてら万座〜白根へ昇ってみた。
 万座より上は既に紅葉が最高の見頃であり、人出も最高。白根山でも登ろうと思い、駐車場へ入ろうと思ったが、そこは日曜日の繁盛店並みの満車状態で、草津方面から登ってくる車が長蛇の列。行列嫌いの私はすぐさま引き返してしまった。おそらく一年のうちでも最高の季節なのであろう。
 人間の考えることは、それ程に大きな違いはないのだと言うことを改めて感じた白根山であった。

 2002年(第10日目)
9月1日(日)

浅間山周辺は晴れ。気温15℃〜24℃位か?
 週末紀行(浅間山にて)
  昨晩はたった一人で山の中を過ごしてみた。恐い事はなかったが、どことなく心細いものだった。ラジオの野球中継を聞きながら、缶ビール(大・小)を2本飲んで夕食を済ませ、セブンイレブンで買った「フリーマン」3・4巻を読み、風呂に入り、何故か下着を洗い、FMのラジオを聞きながら眠った。
  AM4時30分起床する。山に住む鳥達はまだ眠っていて、この静けさは何だろうという感じがした。まず浅間山を見に行き、朝の天気がそれ程快晴でないことを確認する。無料の浅間火山ルートを大笹方面に曲がり、嬬恋ゴルフクラブの先のパノラマライン(南ルート)を左折する。ここからは見事な程キャベツ畑が続く。しばらく走り、左折池の平、右折田代の標識を右折する。144号線に出る。長野原方面へ右折する。次にバラキ高原方面へ左折する。少し大きな橋を左折する。農協のGSを左折する。路なりに走る。心配性の私はこの辺を通るといつも熊が出てくるのではないかと感じる。湖畔の湯を左折する。路なりにどんどん進むと霧のバラキ高原に着く。畑一面に白い花の咲いた植物があり、勝手に蕎麦の花だろうと思い込む。紀州鉄道パルコールまで行き、来た道を引き返しバラキ湖へ・・・・。ここで小一時間?程過ごす。帰りは新しくできた道だろうか、初めて通るパノラマライン(北ルート)を走る。この道路の景色が素晴らしくて感動する。北軽井沢の白銀亭まで帰る。朝AM8時までの出来事である。走行距離約100qで、遠回りはしたが同じ嬬恋村だけを走った距離だとは信じがたい距離である。

 2002年(第8日目)
8月18日(日)

浅間付近は濃霧〜小雨〜曇り(所によって終日濃霧)寒い。
 「六里ヶ原」
 青空の澄みわたった爽快な浅間山も好きだが、ほとんど霧に包まれ何も見えないような浅間山もいいものだ。
 今朝、車を走らせ六里ヶ原へ行ってみた。普段だったら壮大な浅間山が間近に望める絶景の場所なのに、既に紅葉(枯れている?)の始まったカラマツと岩だらけの山裾の間を、霧が涼風にのって流れ見え隠れしている風景。それは幻想的そのものである。

 2002年(第7日目)
8月17日
(土)PART2

夕焼けが綺麗だった。
 浅間高原 蕎麦処「みのり」・・・・
 PM5時20分、早めの夕食。浅間牧場のすぐ隣に出来た「みのり」という蕎麦屋へ入ってみた。とりあえず生ビール(550円)を野沢菜とお新香で頂く。注文した野菜天ざる(大盛り)は、天ぷらに半端でない大きなしその葉、じゃがいも、大きなインゲン、マエタケ、普通の茄子、ゴボウとにんじんのかき揚げと上手に上がっておりボリュームがあり、流石の私でも、生ビールと大盛りそばには応えた。今度は普通盛を注文しよう。 とりあえず浅間高原 蕎麦処「みのり」★2つとしておこう。

 2002年(第7日目)
8月17日(土)

濃霧〜曇り〜晴れ
 キャベツ農家になりたい・・・・・・・。
 AM5時一人で起きだして妻恋高原のキャベツ畑を見に行った。もうそれは素晴らしい濃霧・濃霧・濃霧・NOUMU・のうむ・濃霧。道路からは何も見えない。目を凝らしてよーく見ると、何やらうっすらと影が・・・・・・・・。そして真っ白な風景の中でも広大なキャベツ畑とキャベツ収穫風景が手に取るように分かる。今が一番の最盛期なのだ。 目的地もないまま約1時間30〜40q位?は走っただろうか、一遍もファインダーを覗くことはなかったが、この新鮮さと清々しさは何なんだろう?。今度生まれたらこの地のキャベツ農家になりたいものだと正直思った。

 2002年(第6日目)
        その2
7月28日(日)
 BIRD、BIRD、野鳥・・・・・。
 日曜日に行ったJAZZ喫茶「BIRD」の続編です。
 昨年北軽井沢「栗の木プラザ」前で、あの感じの良い奥さんがとても恥ずかしげに、お店オープンのチラシを配っていたのが印象的だったのだ。その時も私一人で山へ入っており、帰り道だから帰りに寄ってみようかと考えていたのだった。しかし、もらった案内の地図では店が分からずにその時は帰ってきてしまった。そして今年の5月、ようやく店を発見し、ロケハンだけしておき、先日お邪魔した訳だ。
 やはり初めての店と言うのは、いささか緊張するものだ。しかし娘と一緒というのは何故か心強いもので(娘に弱気な所を見せられないから?)店の正面に車を止めて、恐る恐る入ってみた。こじんまりとした狭い店であり、まだ不慣れそうなおじさん(マスター)と、少な目のCD(300枚程か)がまず目に留まった。一度は狭い店内に着席し、お水だけは頂いた。どうも外が気になり、おじさん(マスター)に「テラスも席があるのですか?」と聞いてみた。するとマスターが「音を出しますから表へどうぞ」とやはり少々気恥ずかしげに言ってくれた。
 表のテラス席へ出てみる。この日は陽射しが強く暑かったので、出来るだけ木陰の席を選び座った。案内してくれたマスターは慌てて音楽のセッティングを始め、替わりに奥さんが出てきて注文を取ってくれる。娘が「アイスコーヒー」と「チーズケーキ」を注文する。奥さんは気まずそうに「チーズケーキを今朝焼き終わってひっくり返すところ失敗してしまったんです。良かったら試食で食べていただけますか?」と、思わずその場が和んでしまい、ケーキを食べる気のなかった私まで「アイスコーヒー」と「チーズケーキ」を注文してしまった。
 タバコを1本吸い周りをマジマジと眺めてみる。木造の山小屋風と言った感じの建物に、周りの樹木を少々切りすぎた様な気がしたが、それなりに森の中にマッチしたような気がした。「BIRD」と言う店名をあまり気にしていなかったが、やたらと野鳥が飛び交っている。よく見ると、いたる所に野鳥の餌付けが・・・・・

 2002年(第6日目)
7月28日(日)


何と朝から涼しい。
 BIRD(野鳥)
 AM11時40分、緑深き林のJAZZ喫茶「BIRD」のテラス席に娘と座った。テラス席と言っても店の外庭の事のだが・・・・。感じの良い奥さん?にアイスコーヒーとチーズケーキ(200円)を注文し、店内(外)を観察してみた。シンプルな山小屋風の建物に、まず目を引くのが野鳥の餌付け台と、そこに餌を求めてやってくる野鳥たちだった。JAZZと野鳥のさえずりを聴きながら、しばらく野鳥を眺め、お茶を飲む。妙な新鮮さを味わうことができ、店名の「BIRD」がなるほどな思えた瞬間だった。「BIRD」は昨年オープンし、一度行ってみたいと思っており、5月頃に場所だけは確認していたお店だった。思っていた以上に私好みで感じがよく、シャイな私でも一人で来れる店だと確信したものです。また行ってみたいなぁ。
 BGMはBOZ SCAGGS「WE ARE ALL ALONE」(SILK DEGREES)

 2002年 (第5日目)
7月21日(日)

多分猛暑。北軽井沢でもそこそこ暑かった。
 何もしない。
 
全英オープンゴルフの丸山茂樹の活躍を見ていたので、一睡もせずに車に乗り込んだ。AM3時53分の事である。途中高崎でGASを入れ、いつものコース倉淵から二度上峠へ、やはり睡眠不規則と食事不規則?で体調は最悪。道中は異様に長く感じ、途中で何度となく家へ帰ってしまおうかと思ったことだろうか?それでもAM5時30分頃だったか二度上峠から東の方向(群馬県方面)を見ると朝日の横に見事な雲海が見えた。「あーやっぱり、早寝をして2時30分に出発していればよかったな。」と、いつもの自分の実行力の無さに憤ったものだ。早朝の浅間山付近をロケハンし、AM8時頃から3時間ほど爆睡してしまった。自分には一度も聞こえなかったが、多分大いびきで寝ていたことだろう。本日の収穫はと言えば、浅間山方向から流れる雲をきりもなく眺めていたことと、「玉置浩二」と「井上陽水」のCDをきりもなく聴いていたことだろうか。そして何もしない?、と言うことだろう。

 
  闇に沈む月の裏の顔をあばき、青い砂や石をどこへ運び去ったの。
   忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ、みんな泣いた後で誰を忘れ去ったの。
   飛行船が赤く空に燃え上がって、のどかだった空はあれが最後だったの。
   地球上の人があふれだして、海の先の先へこぼれ落ちてしまうの。
     今 あなたにGOOD NIGHT ただ あなたに GOOD BYE


 
改めて、「ウーンたまらん陽水」。

2002年 (第4日目)
6月16日(日)

曇り時々晴れ。
 トランス状態からの脱出。・・・・・・
 AM4時30分から30分刻み、3段階で目覚まし時計をかけたが、私の脳がトランス状態だったのか、気がついたのは3度目のCALL(AM5時30分)だった。トランス状態?から50分ほどで抜け出し、AM6時20分に家を出発する。時間が遅い割に道路は信号を旨く切り抜け快適だった。AM6時50分に高崎市豊岡。AM7時05分に榛名町上里見。AM7時30分に倉淵村権田。7時50分に二度上峠を抜け軽井沢高原ゴルフクラブ脇。AM8時には白銀亭で朝食用の焼きたてパンを買い求める。何とここまで1時間40分の道のりだ。(最短記録かも知れない)早速山の中に入り、ラジヲをかけ、今朝はビールは我慢して、お茶と旨いパンで日曜朝の朝食。人の気配はまるでなく、かっこう?や山ゼミだけが鳴く山中でのこの一時が、今の私には一番幸せを感じるのだ。
 お天気は中途半端な曇りで浅間山も霞んで見えないので、30分ほど高原を車で走りバラキ湖へいってみた。今まで気がつかなかったがこの湖の畔には植物園があり、早速そこへ足を踏み入れた。レンゲツツジも時期を過ぎ、花はアヤメぐらいしか無く少々がっかり。1時間ほどカメラをぶら下げ景色を眺めていた。湖の畔にはしばらく多分広角系?のレンズを固定した無愛想なおじいさんがいただけでした。(私の礼儀正しい「こんにちは」に返答がなく、耳が悪いのかと思いもう一度やや大きな声で「何を撮るのですか」に「天気が変わるのを待っている・・・・・・」とぶっきらぼうな応え。)この日は確かにどんより雲で長時間天気の晴れ間を待ち疲れトランス状態か、さもなければ不機嫌だったのでしょう。・・・・こんな日曜日の朝もあるのです。

 2002年 (第3日目)
5月26日(日)



浅間周辺・・・朝〜午前中はのどかで非常に良い天気。
 不気味な音・・・・・
 目覚まし時計を午前4時にセットした甲斐があり、部屋から朝焼けを眺めつつ朝日の昇るの確認して4時53分には出発できた。6時15分には二度上がり峠に到着し、朝の浅間山を眺めた。レンズ越しに雲の動きを確認していると、誰もいないはずの後ろの急斜面の山から「ガサガサ、ゴソゴソ」と、何かを踏みしめる不気味な物音が、しかも至近距離から聞こえてきた・・。よーく目を凝らしてみるが何も見えず、物音は私をうかがうかのように断続的に、歩いたり止まったり、しかもこちらに近づいてくるようだ。音の大きさからして「熊」「カモシカ」「ヒト」のいずれかのように思われた。いや間違いなく絶対にいずれかだ。音的には、「ヒト」が二本足で歩行し、私の様子を窺っているようにも思えたが、いくら覗いて見ても、その場所は「ヒト」が立って歩けるとは思えないほどの急斜面。しかも道などはない。そうすると残りは「熊」か「カモシカ」か?と、思った瞬間私の体はカメラと三脚はそのままにして車の中へ・・・・・車の中から暫く様子を窺っていたが物音だけは相変わらず続いている。私の思考はすでに「熊」か「カモシカ」。「ウサギではない」。「リスでもない」。「絶対にヒトなんかではない」。「まして空耳じゃない」・・・車が随分と通過するようになり、不気味な音が聞こえなくなるまで暫く時間がかかった。今でも非常に気になっています。

 2002年 (第2日目)
5月19日(日)



浅間山周辺・・・朝は実に見事な快晴。昼頃から小雨模様。
 魚止めの滝に落ちるとは思わなかった・・・・・。
 今朝初めて魚止めの滝に落ちた。
 AM5時少し前、睡眠時間3時間にもかかわらず起きだし、AM6時50分頃だろうか、二度上がり峠より雄大な浅間山を望み、そして魚止めの滝へ来てみた。そして滝に落ちた。膝から下と右腕はびしょ濡れとなり、我ながら久々に忘れられない想い出となった。今朝の山は新緑が途轍もなく美しく、昨日教わったばかりの水辺の写り込みを滝の中に見つけ、近くまで確認に行ったのが間違いだった。写り込みに見えたのはただの水苔であり、何とそれに足を滑らせ見事に水の中へ・・・。滝へ行くには最低タオルと若干の着替えが必要なことを体験させられた。しかし、静かな山の中で至福のひとときを過ごし、かけがえのない貴重な時間を過ごした