139 アキンデュノスの迷妄に魂を患わせている者たちは、神の実体とは異なるエネルゲイアが、造られたものであるということによって、神が、創造なさることをも、すなわち、神の創造的なデュナミスをも、被造的に持っていると思いなしている。たしかに、エネルゲイア(働き)がなければ、働くことも創造することもありえない。それは、存在がなければ存在することもないのと同様である。したがって、神の存在が造られたものであるという者が、神は存在することを非被造的にお持ちであると考えることができないのと同じように、神のエネルゲイアが造られたものであるという者は、神が働くことと創造することとを、非被造的にお持ちであると考えることができないのである。

 

次へ