12 我々のもとで居住地域となっている地球の表面には、我々によって踏み付けられる地面とまったく同じように、我々によって見られること、および、我々の下に存在する水の表面がほぼ一致することを心に留める人であれば、その人は、水の球の中心が我々に対して見えるかぎりで、それが、地球の中心からどれほど下方に離れてあるかを知ることができるだろう。ところで、我々のもとにある地球の居住可能な部分は、地球の表面のおよそ十分の一である。すなわち、地球には五つの地帯があって、それら五つの地帯の内の一つの(地帯の)半分が我々によって居住されている。そこで、もしも人がこの表面の十分の一の部分に、地球の周囲にある球を合わせようとすれば、その人は、この球が合致させられることによって、外側から(この地球の部分に)合わせられた、これを取り囲む(水の)球が、だいたい二倍の大きさの直径を持つこと、また、それが八倍の大きさであること、そして、それが我々には最下方に見える地球の末端に中心を持つことを見出だすだろう。そしてこのことは、図から明らかである。