22 その次に、すべてのものを非存在からもたらされたおん方は、あたかも宇宙を飾り立てるかのように見事に働かれて、ご自分の宇宙を満たし、ご自分ののおん手に帰する存在者のそれぞれに、固有でしかもお互いに調和の取れた秩序を六日の内に割り当てられ、それぞれのものをただご命令一つだけでお分けになり、ちょうど蓄えられた宝物から引き出すかのように、(質料の)中に蓄えられたものを形あるものへと引き出され、それらの一つ一つが相互に、また各々がすべてのものと、すべてのものがそれぞれのものと調和が保てるように、また極めて精妙にそして適切に、配置されおまとめになられた。そして、そのおん方は、不動の地(球)をいわばある種の中心とされ、さらに、一番高い球のところに常に運動する天を設置されて、(天と地とを)数々の中間物を通して賢極まりなく結び合わされた。こうして、同じ宇宙が静止し続けると同時に運動し続けるものとなった。実際、常に運動し極めて速く運動する物体が、もれなく球のまわりに置かれるとともに、不動のものが必然的に真ん中の場所を占有し、運動を相殺するように静止状態を得たせいで、宇宙全体を包括する球は、(内部に運動体を有する)シリンダーと同じように場所を変えることがないのである1)。

 

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