77 この恵みと輝き、そして神との一致の点で、天使たちは人間たちに優っている。それゆえ彼らは、第二の輝き、上なる輝きの奉仕者なのである。また、「知性的な諸力と数々の奉仕する霊とは、第一の光の第二の光であり放射1)」、「かなたから照らされることによって、第一の光る本性に次ぐ第一の光る本性2)」である。そして、「天使は、第二の光であり、第一の光の一種の流出ないしは派生3)」である。また、「円を描いて動く数々の神的な精神は、美しく善なるおん方の始元なく終わりのない数々の照明と一つに結ばれている4)」。「たしかに神ご自身が、永遠なる者たちに対して光となっているのであって、他のものがそうなっているのではない5)」。さらに、「知性的な者たちに対する神の関係は、数々の感覚的なものに対する太陽の関係に等しく、神ご自身が、一切の理性的本性に光を与える第一かつ至高の光なのである6)」。加えて、クリュソストモス神父は、次のように言っている。たとえ預言者が、「わたしは、主が玉座に座しておられるのを見た」というのをあなたが聞いても、「これについてあなたは、彼がかの実体を見たのではないかと、かんぐってはならない。彼は(神の)へり下りを見たのであり、しかも上なる諸力よりも一層おぼろげにそれを見たのである7)」と。

 

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