104 オリゲネス:父と子と聖霊に関して我々が検討した諸々の事柄がひと段落したのであるから、我々によって脇に置かれた諸々の事柄についても僅かの諸々の事柄を取り上げるときである。父なる神は、御子から分割されざる方であり、分離され得ない方であるから、御子はある人たちが考えるように発出を通して彼から生まれたのではない。実際、もしも御子が御父の発出であるならば、他方、動物たちや人間たちの出産に普通に見られるような誕生を意味するものが発出と言われるなら、発出した者も発出された者も、必然的に物体である。

 

次へ