12 さらに彼らは、それらの事柄において、しばしば馬鹿げたことのなにがしかを被るのが常である。すなわち、彼らの挑戦的な思い上がり、あるいは――もっと真実なことを私が言えば――予断に満ちた狂気がもっと容易に露わになるのは、偶然にしろ、不本意にしろ、しばしば次のことが起こるときである:すなわち、写本に(原作者の)名前が記されていなければ、彼の(作品の)一部は、別の論者のものであるかのように、誹謗者たちの間で読まれる。それは、名前が示されない限り、(聞き手を)喜ばせ、賞賛され、全幅の賛辞の下に迎えられる。ところが、(誹謗者たちを)喜ばせていた諸々の箇所がオリゲネスのものであることが知れると、それらはたちどころに直ちに(誹謗者たちを)不快にさせ、異端的なものであると言われる。ついさっきまで天にまで持ち上げられていた諸々の箇所が、同じ諸々の声と同じ諸々の舌で、黄泉にまで沈められるのである。

 

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