128 オリゲネス:実際、どのようにして次のことが馬鹿げたことに見えないだろうか:すなわちこの身体――キリストのために諸々の受傷を耐え、そして魂と共に諸々の迫害の諸々の過酷な責め苦を忍耐した身体;また諸々の投獄と諸々の拘束と諸々の鞭打ちとの諸々の苦しみを耐えた身体;さらに火によって苛まれ、鉄によって切られた身体:その上に諸々の野獣の諸々の嚙み付きと受持化の諸々の曝し台と諸々の罰の様々な種類とを耐え忍んだ身体――が、どれほどの諸々の戦いの諸々の報いを詐取されたこと。実際もしも、ただ独り奮闘しなかった魂が栄冠を授けられる一方で、それに多大な労苦をもって仕えたその身体の小受容器が戦いと勝利との諸々の如何なる諸々の褒賞も獲得しないとすれば、どうしてそれは一切の理拠に反しているように見えないだろうか。なぜなら肉は、キリストのために自然的な諸々の悪徳と生得的な欲望に抵抗し、多大な労苦と共に貞潔を保持し――この純潔の労苦は、少なくとも身体のより大きな労苦であり、あるいは確かに(魂と身体の)両者の等しい労苦である――ているのに、諸々の褒賞の時に他方は不相応なものとして斥けられ、他方は栄冠に行き着くからである。その事柄は、疑いもなく、神を何らかの不正義や不能で非難することになる。

 

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