14 他の人たちの内には、新奇な激情の病と未聞の悪徳の狂気が入り込んでいる。申し分のない有益さと示唆に満ちた彼の巻物は非常に多くあり、無能な者たちが――あるいはいっそう真実には、悪意のある者たちが――不快感を感じると思う箇所はかなり希で、おそらく非常の少数であるにもかかわらず、普遍的で、魂の建徳と覚知の教授に適切であると彼らでさえ認めるすべての事柄を彼らは省略し無視して、それらの事柄に基づいて前進できるにもかかわらず、またそうすべきなのに、前進しようとしない。ただ中傷に有益な諸々の事柄だけを、彼らは最高の熱意で学んでいる。こうして彼らは、自分たちが善くないと主張する諸々の事柄を特に記憶に留められるべき事柄として、善い事柄をおそらくまったく学んだことのない人たちに推奨する。それはすなわち、彼らがそれらの事柄をできるだけ速やかに提示して、中傷の数々をできるだけ巧妙に作り上げることができるようになるためである。

 

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