153 オリゲネス[1];しかし、我々に隠れていて、我々の諸々の魂の医者である方だけに覚知されている諸々の事柄は多い。実際、身体の健康のために、我々が飲食を通して集めた諸々の悪徳の故に、我々は時としてより過酷でより痛い医術による治療を必然的なものとして持つとすれば;しかし他方で、我々が鉄の厳しさと切断の過酷さとを必要とすることを、悪徳の性質が稀に要求したとすれば――しかし、もしも病気の容態がそれら(の治療)を超えていたなら、最終的な考えとして、火が悪徳を焼き尽す――さらに一層、次のことが理解されねばならない:我々の医者である神は、我々の諸々魂の諸々の悪徳――我々が諸々の罪と諸々の咎との多様性から集めた諸々の悪徳――を希釈することを望んで、そのような懲罰的な諸々の治療を使用するのであり、更には火の責め苦さえ、魂の健康を失ってしまった者たちに科すと。



[1] 本節は、『諸原理について』II,10,6,186-199からの抜粋である。

 

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