155 オリゲネス[1]:しかし、火を通して科せられると言われている諸々の軽蔑はまったく必要であるため、イザヤはイスラエルに関して次のように言っている:「主は、シオンの息子らと娘らの諸々の汚れを洗い、裁きの霊と着火の霊によって彼らの只中から血を浄化するだろう[2]」;他方、カルデヤ人たちに関して、(イザヤは)次のように言っている:「あなたは、火の諸々の炭を持っている。あなたは、彼らの上に座るだろう:彼らはあなたにとって助けになるだろう[3]」。他の諸々の箇所の中でも彼は次のことを言っている:「主は彼らを燃える火の中で聖化するだろう[4]」。マラキの中でも、預言者は次のように言っている:「主は座って、ご自分の民を金と銀のように燃やし、彼らを燃やし、そして浄化し、ユダの子らを浄化された者たちとして(鋳型に)注ぎ込むだろう[5]」と。



[1] 本節は、『諸原理について』II,10,6,218-228からの抜粋である。

[2] Is.4,4.

[3] Cf.Is.47,14-15.

[4] Cf.Is.66,16-17.

[5] Ml.3,3.

 

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