161 とにかくかくも多くの、そしてかくも多様な彼の諸々の書の中のどこにも、彼によって特別に魂に関して書かれた書が決して見出されない――殉教に関してや祈りに関してや復活に関して彼が(書を)持っているように。いかなる場合に彼は、魂に関して特別に書かれた書を公刊しなかった。むしろ彼は、様々な場所の中で、上に我々が述べたように、()文書の諸々の機会から彼に駆け込んでくる諸々の意見を議論していた。実に、むしろ、次のことは、神的な諸々の教義への彼の畏敬と畏怖との最大の印に属しているにちがいない:すなわち、かくも偉大な理解とかくも偉大な慎重さを持つ男が、教会の教師であり、彼によって言われかくも多くの諸々の事柄が書き記されているにもかかわらず、特別に魂に関して書かれた書を公刊するということを敢えて何らかの権威をもって引き受けることはなかったということ。疑いもなく、彼のそうした慎重さは、次のことを明示している:彼がその事柄に関して明白な教義として敢えて何も断言していないということ。

 

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