魂について

163 オリゲネス[1]:しかし、諸々の使徒的な伝承の中に持たれていない他の諸々の教説も存在する。それらに関してもあなたは、それらに関して如何なることでも感知したり探求したりする人たちは異端者たちであると考えられるべきであるかどうかを探求するだろう:たとえば私が例を挙げて言えば、人間的な魂の理拠を探る人――それに関してそれが種子の伝達者から導かれるのか、それが諸々の身体の結合よりも尊く古いものであるのかも、教会的規則が伝承しなかったにもかかわらず[2]。それに故に、多くの人たちは、魂の理拠に関してどのように考えられるべきかを理解できなかったばかりでなく、何事かを感知したり議論したりするように見えられた人たちが、少なからざる人たちによって、新しい何事かを導入する者たちとして疑念の中に持たれている。



[1] 本節は、『テトスへの手紙注解』からの抜粋である。

[2] Cf.De Princ.,prol.5,119-124; Com.Ct.,II,5,22; Com.Jn.VI,14,86.

 

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