29 彼は、異端者たちの諸々の分派を論破するときも、同じことをする。彼は、それらすべてを論駁し断罪したとき、我々が上に説明した、普遍の真理に属する判断のみを守っている。それらの異端の一つひとつに彼が何と応えたか、そして、彼らのありとあらゆる教説を破壊したとき、どのようにして彼が使徒的な信仰を常に強化したかについて、もしも我々が彼のすべての判断を集めようとするなら、それはかなり長くなる。そして、書いている我々にとって負担になるとともに、読者の人たちにとても退屈なものとなろう。しかし、諸々の特徴がいちばん容易に識別できる僅かの箇所を引用するだけで十分である。実際、「僅か頃柄において忠実であるとされた人が、多くの事柄においても、忠実である」と見なされるべきでも信じられるべきでもないと、主の判断に反して、判断されるべきでない。

 

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