30 そこで我々は、彼の諸々の書の中から第一の例――それは前出の例[1]に符合する――を、テトスへの使徒パウロの手紙の中で、使徒が次のように言った章に関して彼が書いた書から提示するしよう。使徒は言う:「あなたは、異端的な人間を、一回の訓戒のの地に避けなさい。なぜなら、彼は邪悪であり罪を犯しており、自分自身によって断罪されていることを、あなたは知っているからです[2]」。それについて彼は、異端的な人がどのような人か、そして、普遍的で教会的な人がどのような人かを語った[3]



[1] 『諸原理について』序文をさす。

[2] Cf.Tt.3,10-11.

[3] 次節で、オリゲネスの『テトスへの手紙注解』が引用される。

 

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