36 それらの事柄が、自分の口に扉を付け、自分の両唇に閂を通すことを預言者から学ばなかった人たちによって[1]、異端者として、そして諸々の魂の腐敗と滅びとして非難される人の諸々の発言である。実にそれらの事柄は、公において、すなわち教会の一般的な聴衆の中で、彼によって言われたものではない――彼は聴衆たちの歓心を買うために教話を用意したと考えられてはならない――。我々はそれらを、彼がいかなる証人も介在することなしに、自分自身の許で密かに口述した諸々の書物から引用した[2]



[1] Cf.Ps.140,3.

[2] 本節と次節以下は、パンフィロスの言葉である。

 

次へ