50 ところで、永遠の光は[1]、父なる神以外の何であると考えられるべきか。それは光である限り、輝きがそれに付随しないということは一度もなかった。実際、光はその輝きなしは一度たりとも理解さえ得ない。もしもそのことが真実であるなら、子が存在しなかったときは一度もない[2]。しかし彼は、我々が永遠の光について言うように生まれざるものではない。我々が光に二つの源泉を導入していると思われないようにするために、彼は、産まれざる光の輝きのようであると、我々は言う。なぜならその輝きは、その光そのものを元および源として持ち、その光から産まれたが、存在しなかっときはなかったからである[3]



[1] Cf.Sg.7,26.

[2] Cf.He.1,3.

[3] 本節は、オリゲネスの『ヘブライ人たちへの手紙注解』からの抜粋である。

 

次へ