62 しかし、父なる神を、ご自分の独り子の誕生と彼の自存とにおいて、人間たちであれ他の生き物のたちであれ、他の産みの親と同等視することは、言語道断な禁止事項である。むしろ、神に相応しい何らかの例外的な事柄が存在しなければならない――それに比肩するものを、諸々の諸事物においてばかりでなく、思考や感覚においても、絶対に見出されないゆえに、人間的な思考は、生まれざる神がどのようにして独り子の父になるのかを把握することができない。実に、永遠で永続的な誕生は、輝きが光から誕生するようなものである。(生まれざる父なる神の)子は、霊による養子縁組みよって外から子になるのではなく、本性的に子である[1]



[1] 本節は、『諸原理について』第12,4以下からの抜粋である。

 

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