64 そこで私たちは、私たちの救い主が誰であるかを見てみましょう。「(彼は)栄光の輝き[1]」、すなわち、「永遠の光の輝き[2]」と言われています。そして、輝きは光から分かち難く生まれており、光が存続する限り、常に輝きも存続するということは、確実です。ですから、知恵である私たちの救い主は[3]――しかも神の知恵それ自体は、「永遠の光の輝きです[4]」――、父から分かち難く間断なく生まれています。実際、知恵ご自身もみずからについてそのような意味で、ソロモンを通して言っています:すなわち、「すべての丘に先立って、彼は私を生む[5]」と。実に(知恵は)、「すべての丘に先立って、彼は私を生んだ」とは言いませんでした。「彼は私を生む」と言っています。その言葉の内に、永続性を意味する諸々の事柄があります[6]



[1] He.1,3.

[2] Sg.7,26.

[3] Cf.1Co.1,24.

[4] Sg.7,26.

[5] Pr.8,25.

[6] 直訳している。なお、本節は、『エレミア書講話』第94以下からの抜粋である。

 

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