66 さて、いま我々は、私たちの救い主なる主が『ヨハネによる福音』の中で、「弁護者」と名づけた聖霊について[1]、若干の事柄を諸々の力を尽くして検討するときである。実に、(旧約と新約とで)神が同じであり、キリストが同じであるのと同様に、預言者たちと使徒たちとの内にいた聖霊――すなわち、キリストの到来以前にに神を信じていた人たちであれ、キリストを通して彼の許に避難した人たちであれ、彼らのの内にいた聖霊は同じである。そして我々は、異端者たちが二人の神と二人のキリストを大胆に主張したのを聞いたがことがあるが、二人の聖霊が誰かによって宣べ伝えられるのを一度も聞いたことがない[2]



[1] Cf.Jn.14,16.26; 15,26; 15,26; 16,7.

[2] 本節は、『諸原理について』第27以下からの抜粋である。

 

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