21 また、あなたは、ケルソスの次のような表現の皮相さと紛れもなき虚偽を見るべきである。彼は言明する:「人間と食卓を共有する者は彼に陰謀を企てないだろう。もしも、(その者が)人間に陰謀を企てないかもしれないとすれば、いわんや、神とともに持て成される者が彼に対して謀反者になることは、もっとないだろう」と。いったい、食卓と諸々の食塩を共有した多くの者たちが会食者たちに陰謀を企てたことを、誰が知らないだろうか。そして、ギリシア人たちと夷狄たちの歴史は、そのような諸々の範例に満ちている。実に短長格の詩人パリオスは、「食塩と食卓」の後で諸々の契約を無視したリュカンベスを非難し、彼に対して言っている:

あなたは、大いなる誓いを、諸食卓と諸々の食塩を破った[1]

諸々の歴史の中の学識愛に関心のある人たち――学識愛に全面的に専心し、どのように生きるべきかに関わる諸々の学識を捨てた人たち――は、どれほど多くの者たちがある人たちと食卓を共有しつつ、その人たちに陰謀を企てたかを示すもっと多くの諸々の事柄を引用するだろう。



[1] 省略

 

次へ