被昇天

  あなたさまの神聖でまったく非の打ちどころのないおん身体が、信心に富んだ手厚い埋葬に付されたのは、このためなのであります。そして天使たちが(その葬列の)先駆けをし、あるいは(それを)取り囲み、あるいは(それに)付き従いました。天使たちは、自分たちの主のおん母にお仕え申し上げて然るべきでありますから、かれらはどうして無為でいられましょう。また使徒たちと、教会を溢れんばかりに満たすすべてのひとは、かずかずの神々しい賛美歌を高らかに歌い上げ、霊に鼓舞されて手を打ちはやしたのであります！ ｢わたしたちは、あなたの家のもろもろの善きもので満たされるでありましょう。あなたさまの神殿は聖なる神殿、正義に縁取られた素晴らしい神殿[1]｣！ またかれらはこのように歌うでありましょう！ ｢いと高きおん方がご自分のお住いを聖なるものとされました･･･[2]｣、｢神さまのお山は峰重なる豊かなお山、神さまがそこにお住まいになるのをよしとなさったお山･･･[3]｣と歌い上げるでありましょう！ 他方、使徒たちの一団は、神なる主の真の(契約の)櫃であるあなたさまを、ちょうどかつての祭司たちが象徴的な(契約の)櫃[4]を担ぎ上げたように、自分たちの肩の上に担ぎ上げ、お墓のなかに安置いたしました！ そしてかれらは、このお墓をヨルダン川に見立てて、あなたさまをあのまことの約束の地へと送り出したのであります！ わたくしはここで、すべての信者の母である｢天のエルサレム[5]｣、｢神さまが設計者であり建設者である｣あの｢上なるのエルサレム[6]｣のことをいっておるのです。なぜならあなたさまのおん魂は、黄泉へとお下りにならず、あなたさまの｢おん肉体は、腐敗を知らなかった[7]｣からであります。あなたさまの汚れなく、清きおん身体は、大地に打ち捨てられることなく、むしろ天にまします王さまのかずかずの部屋のなかに移されたのであります。おお、女王さま！ (天の)元后！ お后さま！ ああ･･･！ 神のおん母、真偽りなき神のお母さま[8]！！