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三位一体の神殿

おお・・・! あらゆる驚異を超える驚異! 婦人が(二位の)セラフィムを超えるおん者となたのであります! つまり、神さまが「天使たちよりも少しだけ[1]」劣った方となって、(人に)見られるようになったのであります。この上もなく賢いソロモンは黙ってください! そして「日の下に新しいものはなにもない[2]」などと、いわないください。ああ・・・! 神さまの恵みにこの上もなく満たされた乙女! 平和の君である霊的なソロモンが建立して住んだ神の聖なる神殿! 黄金や生気のない石によって美しく飾られたのではなく、黄金の代わりに(聖)霊によって光り輝く神殿よ! 高価な宝石の代わりに、キリストという際立って高価な真珠、神性の炭火を有する神殿よ! この神性の炭火がわたくしたちの両の唇に触れて、わたくしたちが清められ、おん父とともに、そして(聖)霊とともに、このお方さまを誉め歌い、こう叫べるようにお執り成しください。

 

  「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主」、三つのヒュポスタシスにありながら、神性という唯一の本性を持つお方[3]

  聖なるかな、あなたのなかでそしてあなたから、代々に先立って定められた神秘が実現されるのをよしとされたおん父なる神よ[4]

  聖なるかな、力ある方、神のおん子、神であるおん独り子、今日あなたを長女として産まずの母からお産みになったお方! このおん方は、おん父からの独り子、「すべての被造物の長子[5]」でありながら、乙女である母のあなたから、独り子として、そして、わたくしたちと同じように「多くの兄弟たちのなかの[6]」長子としてお生れになるのです。実にこのお方さまは、あなたさまから血と肉を分け持つのであります[7]。しかもこのお方は、あなたさまを、唯ひとりのおん父、唯ひとりのおん母から、お産みになったのではありません。それは、完璧な独り子(という特典)が、ただこのおん独り子にだけ保持されるためなのであります。実にこのお方だけが、唯一のおん父からの独り子、唯一のおん母から生まれた独り子なのです。

  聖なるかな、不死なるおん方、この上もなく聖なる(聖)霊! ご自身の神性ので、あなたさまを神の火から、無傷のまま守られたお方! モーセの柴があらかじめそれとなく示したのは、実にこの火なのです。



[1] Ps.8,6.

[2] Qo.1,9.

[3] mi,a fu,sij qeo,thtoj evn trisi.n u`posta,sesi

[4] Cf.1 Co.2,7.

[5] Col.1,15.

[6] Rm.8,29. 

[7] Cf.He.2,14.