幕屋
モーセが荒れ野に設けた名高い幕屋、あらゆる種類の高価な材料によってできた幕屋は、神の理性的な生ける幕屋の前に身をかがめるべきであります。そしてそれ以前にできたアブラハムの幕屋も身をかがめなさい。なぜなら、この幕屋は、神さまの働き[1]の入れ物ではなかったのですから。それは、神であるおん子のヒュポスタシスの実体的な入れ物だったのです。これと比べれば、四方を黄金で覆われた契約の櫃も、マナを納める黄金の壺も、そして燭台も食卓も、昔のありとあらゆる(高価な)品々も、物の数には入りません。なぜなら、 それらは、この入れ物の予型[2]として尊ばれる物だったからであります。それらは、実に、まことの原型の影だったのです。