豊穣さ9
「うっそうと茂るぶどうの木が[1]」アンナから芽生え、甘みに満ちたぶどうの房を豊かに付けました。その房は、地上に生を受けた人々に、永遠の生命に与らせる神酒ネクタルを湧き出させるものであります。ヨアキムとアンナは、「正義のために」みずから種を蒔き、「生命の実り」を収穫しました。「知識の光」がかれらを照らし、かれらは、主を探し求めました。そして正義の子どもがかれらのもとにおいでになったのであります[2]。大地は元気を出しなさい! そして「シオンの子どもらは、あなたがたの神なる主に向かって喜び踊りなさい[3]」! なぜなら、荒れ野が緑に覆われたのですから。不妊の女は、自分の実りを宿しました。ヨアキムとアンナは、可知的な山々のように、甘いぶどう酒を滴らせました[4]。お喜びください! 幸せなアンナ。あなたは、女の子をご出産なさったのです。たしかにこの女の子は、神さまのおん母、光の門、生命の泉となるお方であり、女たちの罪責を解消してくださるのであります。
[1]
Os.10,1;cf.Ps.128,3.
[2]
Os.10,12;cf.Is.61,11.
[3]
Jl.2,21-23.
[4]
Cf.Jl.3,18(LXX,4,18);Am.9,13.