ともあれ私が序文で、これらのことに言及しましたのは、中傷者たちが、(私を)非難する口実を再び見出すことがないようにするためです。邪悪で喧嘩好きな人たちが何をするかは、あなたはお分かりでしょう。とりあえず私は、神があなた方の祈りに応えて助けてくださると期待しつつ、この仕事を引き受けました。それは、中傷者たちの口を私が封じるたではなく――これは実現され得ないでしょう。おそらく神はこれを為しますが――、諸々の(神的な)事柄の知識に進歩したいと望んでいる人たちに題材を提供するためにです。もちろん、これらの諸著作を筆写したり読んだりするすべての人に、父と子と聖霊のみ前で、来るべき御国の信仰にかけて、死者たちから復活の神秘にかけて、「悪魔とその使いたちのために準備されている永遠の火[1]」にかけて、次のことを願います。「嘆きと歯がみ[2]」のある場所、「彼らの火が消されず、彼らの蛆が死なない[3]」場所を永遠の嗣業地として所有することのないように、この書に何も付け加えず、取り除かず、挿入せず、変更せず、むしろ手にしている写本と原本とを照合し、文字通りに訂正し、句読点をつけるように。また、無訂正の写本や句読点のない写本を保持することのないように。なぜなら、写本に句読点がついていなければ、諸々の意味の識別が困難になり、読者の人たちに数々のいっそう大きな曖昧さを生み出すからです。



[1] Mt.25,41.

[2] Mt.8,12.

[3] Mc.9,48.

 

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