聖ドミニコの手紙(三)

謙虚な説教者、オスマの参事会員、兄弟ドミニコが、この手紙を受け取るすべての信者に、主において、挨拶と親愛なる愛情を送る。

この手紙の権威によって、あなた方の共同体の賢明な判断が次のことを知りますように。わたくしは、毛皮商人オットリヴのレイモンド・ウィリアムが、ウィリアム・ヒュー――彼はかつて、わたくしにみずから告白してくれたように、異端者の衣服をまとっていた――をトゥールーズにある自分の家に、他の人々と同様に住まわせる許可を与えた。このことは、枢機卿が、わたくしに、あるいは彼に、別の命令を明示的に下すときまで有効である。ただしこの許可が、上記のレイモンド・ウィリアムに汚名や非難をもたらす場合には、その限りではない。

 

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