オリゲネス的な諸々の発展

オリゲネスは、約束された土地のテーマとヨシュアのテーマに、新たな諸々の関心をもって取り組む。信者たちの建徳を目指したこのヨシュア記講話の中で、朗読ごとに、聴衆の期待と数々の必要に応えなければならない;霊的で豊穣な諸々の教訓を引き出さねばならない。それは、重苦しい課題であったが、諸々の恣意的な解釈へと向かわせていた。しかし幸いにも、オリゲネスは、微々に入り細を穿つことなく、過去の様々な遺産を総合の内に調和しようと試みた。彼の講話は不揃いであるが、振幅が大きく、先行者たちに比して比較にならないほど一層に豊かで、一層に霊的である。

我々は既に次のことを知っている:すなわち、オリゲネスは、厳密な意味での典礼的なテーマを利用していないこと、千年王国主義的な諸見解を何一つ保持していないこと、そして彼は、完成へ向かう魂の神秘的行程のフィロン的教説に、諸々の深い修正を被らせていること。しかし、ヨシュア記講話に固有の展望は、さらに重要な諸々の転移を――土地の伝統的なテーマに対してさえ――オリゲネスに課していた。

 

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