「そして私は、不正な者たちの手を強めるために(彼らを)わせた[1]」。「私は(彼らを)惑わせなかった」。その代わり私は、(彼らの)建徳に役立つあらゆる事柄を配分した。ところがあの女々しい預言者たちの魂は、「不正な者たちの手を強めるために、(彼らを)惑わせた」、すなわち、手が、不正のうちに強められるために。「彼らが自分の悪の道から離れ、生命を得ることがまったくできないようにするために[2]」。すなわち、自分の極悪の「道から離れ、生命を得る」人がまったくいないようにするために。「それゆえおまえたちは、偽り(の幻)を見なくなる[3]」。私は、偽りを教えるおまえたちが、いくら努力しても、おまえたちの言っていることを首尾よく忍び込ませることがもはやできないようにさせる[4]。「そしておまえたちはもはや、占いをしなくなる。私は我が民を、おまえたちの手から解放する[5]」。私たちもそのような教師たちの手から、神によって解放されるように、祈りましょう。彼らは、自分たちのいるところならどこでも、聴衆の欲望に訴えて語り、教会を引き裂き分裂させているのです。「神の愛人であるよりも、欲望の愛人である人は[6]」たくさんいるものです。「そしておまえたちは、私が主であることを知るようになる[7]」。私がおまえたちの「占い」を斥け、虚言を黙らせるなら、そのとき「おまえたちは、私が主であることを知るようになる」。これが最初の預言です。



[1] Ez.13,22.

[2] Cf.Ez.13,22.

[3] Ez.13,23.

[4] 省略

[5] Ez.13,23.

[6] Cf.2 Tm.3,4.

[7] Ez.13,23.

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