48 コローニャへ送られたこと

 

コローニャに院長としてさし向けられた彼は、説教を通して貴婦人や寡婦、真実悔いている者の間で、なんとたくさんの霊をキリストのために得たことであろう。数多の心をなんとかいがいしく導き、主が地上にもたらされたあの火になんと力を与えたことであろう。そのことはいまだに、コローニャ全城で声高く話されている。

全き尊敬と全き畏敬に値するイエズスのみ名をよく口にしていた。み名――み名と私は言う――すべての名の上にあるみ名。それゆえに今日でも、み名が礼拝所やあるいは宣教の地で響く時には、自然に出て来る畏敬を具えた信心を数多の人びとの心に呼び起こすのである。