5.写本

 ここに訳出した聖クリュソストモスの作として伝えられる三つの『過越祭講話』は、これまた以前私が凡庸を顧みずに訳出した伝聖ヒッポリュトスの『過越祭講話』と共に、伝聖クリュソスソモス全集に収められている。したがって、この伝聖クリュソストモスの講話の写本の伝承史は、伝聖ヒッポリュトスの場合とほぼ同じである。この伝承史についてはすでに伝聖ヒッポリュトスの講話を訳出したときに簡単に取り扱ったので、本講話の校訂者P.ノータンの研究および前出の拙訳の緒言を参照してもらいたい。

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