パスカの日

1.  いまやキリストの光の神聖なる光輝が輝き渡り、清浄なる霊の清浄なる輝きが立ち昇り、栄光と神性とに満ちた天の宝物庫が開かれました。その(光の)中に、途方もない闇夜は飲み込まれ、当て所ない暗闇は打ち破られ、詩の陰欝な影は消えてしまいました。すべてのものに生命が及び、そしてすべてのものは近寄りがたい光に満たされ、日の出[朝日]の中の日の出[朝日]が一切を包み込み、「明けの明星[1]」と数々の星に先立つおん方が、不死なるお方、偉大なるお方、素晴らしいおん方キリストが、太陽に優って、すべてのものにそのお姿を輝かしく現されました。 2 そしてこういうわけで、私たちキリストを信じるすべての者のもとに、永くとこしえの、そして絶えることのない輝かしい日が、あの神秘的なパスカが[2]、訪れたのであります。それは、律法を通して予型として[3]祝われ、キリストを通して実際に成し遂げられた驚くべきパスカ[4]、神的な徳の奇跡であり(神的な)力の業、真実の祭りであり永遠の記念、受難よりの不動、死からの不死、死去からの生命、打撃からの癒し、転落からの復活、下降よりの上昇であります。 3 このようにして神は、数々の偉大なことを行なわれ、このようにして神は、数々の不可能なことから数々の信じがたいことをお作りになって、だた神お一人だけが、ご自分のお望みになることをすべてなさることができるのだということを知られるようにされたのでした。



[1] Ps 109,3.

[2] pa,sca to. mustiko,n

[3] tupikw/j

[4] pa,sca to. qaumasto,n