頭も足も内臓も切り離さないで

29. 「頭も足も内臓も切り離さないで」とあります。<頭とは神のことであり、足とは>不可視的な[目には見えない]み旨であり、足とは人間のことであります。 2 「頭も足も内臓も切り離さなさずに」とは、元であり中間であり終わりであります。(イエズス・キリストは)不解消のきずなですべてのものをご自分のうちに包含し、取り囲み、固く結び合わせ、本当の意味で「神と人間たちとの間の仲介者」となられました。 3 「頭も足も内臓も切り離さないで」とは、神とみ言葉と地上の人間とを指します。 4 「頭も足も内臓も切り離さなさずに」とは、(神が)その高さと深さそして広さで、<諸々の天と地と>地の基を<包み込んでおられることなのであります[1]>。 5 「頭も足も内臓も切り離さないで」とは、律法とみ言葉と使徒たちを指します。律法は元であり、み言葉はみ旨であり、使徒たちは足であります。「諸々のよいことを告げ知らせる人たちの足は、なんと美しいことでありましょうか[2]」。



[1] 1 Tm.2,5.

[2] Rm.10,15;cf.Is.52,7.