祭りへの招き

3.  そういうことですから、たんなる予型にすぎないものが救いをもたらすものであるとすれば、(その原型たる)数々の出来事が、一体どうしてすべてのものの普遍的な救い[1]を告げ知らせないでしょうか。 2 ですから、神的な霊が呼ばわっているように、「神の栄光をものがたる[2]」数々の天の天は、祭りを祝わねばなりません。彼らは、神的な霊の親愛な日の出を最初に受け取ったのですから。また、諸々の天の天使たちも大天使たちも、祭りを祝うべきです。天の全住民も万軍も、天の軍勢の総司令官が肉体を取って地上に来られたのを見たのですから、祭りを祝わねばなりません。さらに、諸々の星の合唱隊も、「明けの明星[3]」に先立つおん方が昇ってこられるのを告げ知らせながら、祭りを祝うべきであります。そして測りがたい深さと広さを持って拡がる空気も、祭りを祝うべきですし、神聖なる歩みと神聖なる足跡とによって栄誉を与えられた海の塩水も、祭りを祝うべきでありましょう。神的な血でそそがれた大地も、祭りを祝うべきです。また、ご復活によって命を与えられ新たに生まれ変ったすべての人間的な魂も、祭りを祝うべきなのであります。 3 これが、パスカ、すべてのものの新しい大祭典、おん父のみ旨の世界への送付、地上をめぐるキリストの神的な日の出、天使たちと大天使たちの永遠の祝祭、全宇宙の不死の生命、死にとって致命的な打撃、人間たちの不死の糧、そしてすべてのものの天来の生命[4]であり、「数々の古いものと新しいもの[5]」の諸神秘、地においては見えるものを通して洞察され、諸々の天においては精神によって捉えられる諸神秘を説き明かす天と地の神聖なる祭儀なのであります。



[1] h` kaqo,lou swthri,a tw/n o[lwn

[2] Ps.18,1.

[3] Ps.109,3.

[4] h` ouvra,nioj yuch,

[5] Mt.13,52.