パスカと受難(パトス)

 

4.  そういうわけで私たちは、「数々の新しいものと古いもの[1]」への手ほどきを、神聖な知識をもって受けた人たちと軌を一にして、まあ手短ではありますが、パスカの荘厳な祭りが次のようなものであることを見出したのであります。とは言え、その目的は、私たちが幾分なりともみ言葉の持て成しを受け、地上の(食べ)ものではなく、天の(食べ)ものを食べて、私たちもまた、あの霊的な欲求を抱きつつ、理性的なパスカ[2]を食することにあります。事実、主ご自身、その霊的な欲求を抱きつつ、私たちと一緒に(そのパスカを)食べたいと望まれて、「私は、あなたたちと一緒にパスカを食べることをせつに望んでいた[3]」とおっしゃっております。



[1] Mt.13,52.

[2] to. logiko.n pa,sca

[3] Lc.22,15.