43. ですから(みなさん)どうぞお聞きください。これらの予型と律法による救いの営み[1]との後でなされたキリストの＜律法後の＞地上へのご到来は、一体何だったのでありましょうか。そしてどれほど偉大であったのでしょうか[2]。
[1] h` nomikh. oivkonomi,a
[2] 過越祭講話で著者がキリストの到来に言及するのは、五世紀初頭までキリストの到来(聖母マリアの受胎)は、キリストのご死去と同じ日と信じられていたからである。Cf.Augustin,De Trinitate,lib.IV,cap.V,n.9 (PL.,XLII, 894).現在の教会暦では、聖母マリアの受胎告知(神の御告げ)の祭日は4月7日である。