これに対して罪を犯した者たちには、「お前たちは麦を蒔き、茨を刈り取る[1]」と言われます。たとえ彼らが、神の諸々の託宣に親しく交わっていても、それらの託宣に正しく交わらず、然るべき仕方で生活もせず、信じてもいなければ、彼らは「麦を蒔き、茨を刈り取っている」のです。聖書について異なった見解を抱き、聖書からではなく、自分自身の了見から茨を刈り取る異端者たちについて、特にこのことを考えることができるでしょう。

「彼らの職務は[2]、彼らの利益にはならないだろう[3]」。この言葉については、既に私たち以前に、別の人たちが解釈しております。私たちは、彼らの解釈を斥けていませんので、快くその解釈を公表してみましょう――私たちが自らその解釈を発見したかのようにではなく、みごとな教えを学んだ者として。もしも私たちが、(ここに)書き記されていることに注意を向けるなら、この言葉は、あなた方にも、私たちにも、有益なものとなります。ところで私たちは、職務上みなさんの前に座る何か一角の人物のように思われていて、そのため中にはこの職務に就きたいと望む人もいます。しかしあなた方はお知りおきください。この職務は必ずしも救いをもたらすものではないのです。実に多くの司祭たち[4]が滅び、実に多くの一般信徒の方々が[5]幸いな者とされることでしょう。実際、この職務に就いている人たちの中には、有益な者となってこの職務の品位を高めるような生活をしない人たちがいるのです[6](私たちに先立つ)解釈者たちは、このようなわけで、「彼らの職務は、彼らの利益にはならないだろう[7]」という言葉が書かれのだと言っているのです。有益なことは、司祭職の座に着くことそれ自体ではなく、み言葉が求めておりますように、その地位にふさわしい生活をすることなのです。み言葉は、私たちにも、あなた方にも、立派な生活をするように求めています[8]。しかしもしも、「力ある者たちは、厳しく吟味される[9]」と言わなければならないとすれば、私は、(立派な生活をすることを)助祭[10]以上に求められています。助祭は一般信徒[11]以上に求められています。そして私たちみんなの教会上の統治を委ねられいる人は[12]、さらに多くのことが求められているのです。それゆえ、もっとも重大な事柄を委ねられていた使徒は[13]、次のように言っています。お聴きください。「ですから人は、私たちをキリストのしもべ、神の諸神秘の管理者[14]とお考えください。こうして後は、管理者たちの内で誰が忠実であるかをお探しください」と。しかし忠実で立派な管理者を見出すことはまれであったので、「すべての起こる前にすべてを知っておられる[15]」イエズスは、こう言われているのです。「では、主人が一人の管理者を自分の家に立て、時間通りに自分の召使いたちに食べ物を与えさせることにした場合、忠実で思慮深い管理者とは[16]、一体誰であろうか[17]」と。次いでイエズスは、ある管理者たちを非難して次のように言っています。「しかしもしも悪いしもべ[18]が、『私の主人の帰りは遅れる』と言い始め、自分の同僚のしもべや女中たちを打ちたたき、食べたり飲んだり、酔っぱらったりし始めるなら、そのしもべの主人は、彼の予期しない日、彼の知らない時間に帰ってきて、彼を切り裂き、不忠実な者たち[19]と同じ目に遭わせるであろう[20]」。



[1] Jr.12,13.

[2] Oi` klh/roi auvtw/n; En grec klh/roi, ce qui a suggéré l’application de ce passage au clergé.

[3] Jr.12,13.

[4] presbu,teroi

[5] lai?koi,

[6] Cf.par ex. Hom.Gn.XI,6; XVI,5; Hom.Nb.II,1; IX,1; XXII,4; Hom.Lc.XIII,6 in fine; Com.Mt.XI,15.

[7] Jr.12,13.

[8] to. ga.r wvfelou/n ouvk auvto. to. kaqe,zesqai evn presbuteri,w| evsti,n( avlla. to. biou/n avxi,wj tou/ to,pou( w`j avpaitei/ o` lo,goj) VApaitei/ kai. u`ma/j biou/n o` lo,goj kalw/j kai. h`ma/j()))

[9] Sg.6,6.

[10] o` diakono,j

[11] o` lai?ko,j

[12] o` de. th.n pa,ntwn h`mw/n evgkeceirisme,noj avrch.n auvth.n th.n evkklhsiastikh.n )))

[13] o` pepisteume,noj ta. mega,la( o` avpo,stoloj

[14] u`phre,tai Cristou/ kai. oi.kono,moi musthri,wn qeou/

[15] Dn.13,42.

[16] o` pisto.j oivkono,moj kai. fro,nimoj

[17] Lc.12,42;cf.Mt.24,45.

[18] o` kako.j dou/loj

[19] oi` avpi,stoi

[20] Lc.12,45-46;cf.Mt.24,49-51.

 

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